ディズニープリンセスのストーリーに母親の存在感がない理由とは

ディズニー映画を製作しているアーティストが描いたプリンセスの子ども時代のアートを公開

幼いころに母親を亡くしているディズニープリンセス

「ディズニープリンセスの母親」と聞いて、ぱっと浮かぶのは誰でしょう。白雪姫(『白雪姫』1937年)やシンデレラ(『シンデレラ』1950年)は幼いころに母親を亡くし、継母からひどい扱いを受けるというのはあまりにも有名な話です。

白雪姫

シンデレラ

アリエル(『リトル・マーメイド』1989年)、ベル(『美女と野獣』1991年)、ジャスミン(『アラジン』1992年)、ポカホンタス(『ポカホンタス』1995年)も、父親の愛情こそあれ、やはり幼いころに母親を亡くしています。

アリエル

ベル

ジャスミン

ポカホンタス

実の母親といっしょに暮らしていなかったディズニープリンセス

一方、オーロラ姫(『眠れる森の美女』1959年)は、マレフィセントの呪いを避けるために、ラプンツェル(『塔の上のラプンツェル』2010年)は、魔法の髪の力を利用したいゴーテルにさらわれて、赤ちゃんのころから実の母親とは離れて暮らして成長しました。

オーロラ姫

ラプンツェル

我が子を静かに見守る母親

ムーラン(『ムーラン』1998年)、ティアナ(『プリンセスと魔法のキス』2009年)、モアナ(『モアナと伝説の海』2017年)の母親は、それぞれ娘を静かに見守る役割として登場。

ムーラン

ティアナ

モアナ

ディズニー映画のなかでプリンセスの母親は、プリンセスに影響を与えたりストーリーの展開を大きく変えたりする存在として語られることはなかったのです。

ピクサー作品で初の女主人公と厳格な母親

唯一、ディズニー&ピクサー映画『メリダとおそろしの森』(2012年)では、王女メリダと王妃エリノアの母娘の葛藤から物語がはじまります。母親に反発したメリダが、母親の考えを変えようと森の魔法に頼ると、なんと母親は巨大なクマに変わってしまいます。魔法を解くために、メリダはクマになった母親と行動を共にし、苦難を乗り越えお互いを理解していくことで、母娘の絆を取り戻します。

メリダ

いつの時代でも、子どもにとって母親の存在は大きく、特別なもの。ディズニープリンセスが自立して成長し、幸せになるストーリーを描くのに、母親不在という舞台設定は、物語の展開をドラマチックに仕立てるための常套手段だったのかもしれません。

ディズニープリンセスは子ども時代からこんなに愛らしかった

さて、ここまでの挿絵は、ディズニープリンセスの子ども時代のようす。……を想像してディズニー映画を製作しているアーティストが描いたものです。ディズニープリンセスたちは幼いころからこんなふうに愛らしかったにちがいありません。そして、彼女たちの母親は、娘を授かったとき、幸せな気持ちに包まれて、あふれんばかりの愛情を抱いたことでしょう。

このキュートな「ディズニーアニメーターズコレクションアート」で綴った絵本をご紹介します。プリンセスたちの個性やストーリーを思い浮かべながら、そして、読む方それぞれの思いも織り交ぜながら味わってほしい一冊。あなた自身のために。大切な人へのプレゼントに。

『Disney わたしの ちいさな プリンセスへ』

©Disney