共働きで毎日クタクタ! できればお惣菜や冷凍食品を活用してパパッと済ませたいけれど、「子どもに冷凍食品を食べさせていいのか不安」と思っていませんか?
「幼児向けとされていない惣菜や市販品も、選び方や工夫次第で食べられるものがたくさんあります」と話すのは、管理栄養士・母子栄養指導士であり、幼児食アドバイザーの奥野由さん。
奥野さんも、仕事をしながら毎日料理をするのが大変だと感じていて、お惣菜を買って帰ることもあるそうです。
そんな奥野さんおすすめの、幼児食にアレンジしやすい惣菜・冷食6品を、選び方のポイントともに紹介します。
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目次
市販惣菜や加工食品はアレルゲンがないかチェック!
市販惣菜や加工食品には、料理からは想像しにくいアレルゲンが含まれていることがあります。 加工食品(包装して店頭に陳列される商品)には食物アレルギー表示のルールがあり、パッケージでアレルゲンの有無を確認できます。
しかし、対面販売の惣菜店には食物アレルギー表示に関するルールがありません(注1)。そのため、食べたことがない食品を買う前には原材料をよく確認しましょう。
特に幼児期は、初めて食べて発症しやすいクルミやカシューナッツなどの木の実類、イクラなどの魚卵類、ピーナッツ(落花生)などが隠れていないか注意が必要です。とくに木の実類やピーナッツは、思わぬ料理に入っていることがあります。すでに食べたことがあり、問題ない場合には気にしすぎる必要はありません。
しかし、知らずに初めてたくさん食べてしまうと、万が一アレルギーを発症した際に症状が強く出てしまう心配があります。初めて試しに食べてみる場合には少量にして、その後の体調にも注目するようにしましょう。
木の実類やピーナッツの思わぬ摂取に気を付けたい食品の例(注2)
・サラダ(添付のドレッシングにも注意)、和え物
・炒め物
・レトルトカレー
・パン
など
※ナッツ類は、「気管に入りやすい食品」として消費者庁が5歳未満の子どもに与えないよう注意喚起しています(注3)。しっかり噛んで、落ち着いて食事に集中できるようになるまでは、形のあるナッツは控えましょう。
(注1) 消費者庁. 消費者向けパンフレット「外食・中食を利用するときに気をつけること」
(注2) 北村勝誠; 伊藤浩明. 木の実類アレルギーの現状と提言. 日本小児アレルギー学会誌 2024, 38 (2), 196–203.
(注3) Vol.644 硬い豆やナッツ類をはじめとする食品での窒息や誤嚥に注意! | 消費者庁. (accessed 2026-02-10).
「固さ」「味付け」「油の量」に気を付ける
歯の本数や噛む力には個人差があるため、子どもが噛める固さのものを選びます。特に幼児期前半(3歳頃まで)は、塩分・油分が多くなりすぎないように気を付けましょう。
【目安】
●固さ:奥歯が生えそろいしっかり噛めるまでは、人差し指と親指でぎゅっとつまむとつぶれるくらいの固さ
●塩分:大人の半分くらい(市販品は100gあたりの食塩相当量が0.7g程度を目安に)
●油分:揚げ物ばかりに偏らないように気を付ける
幼児食にアレンジしやすい惣菜3選
スーパーやコンビニの定番惣菜の中から、幼児食にアレンジしやすいものを3品紹介します。そのままだと味が濃いので、「つぶす」「塩ぬき」「油ぬき」「食材増し」「衣はずし」の5つの技を使ってアレンジしましょう。
市販のお惣菜は味付けが濃いので薄めます。お湯に浸して薄めても良いですが、お湯に浸すことが難しい場合には、「塩の入っていない原材料」を足して全体の味をマイルドにすることがおすすめです。
ここではお惣菜に使われている原材料と同じ素材を足すことを紹介しますが、豆腐・おから・食塩不使用のツナ缶・ゆで卵なども使えますよ!
ポテトサラダ+冷凍洋風野菜ミックス
「ポテトサラダ」+「冷凍洋風野菜ミックス」で作る「子ども用ポテサラ」【管理栄養士の超時短幼児食】
①ポテトサラダの一部を、子ども用に取り分ける
②取り分けた量と同量程度の冷凍じゃがいもを加熱解凍する
③冷凍じゃがいもをつぶす
④取り分けておいたポテトサラダと混ぜ合わせる
ほうれんそうのごま和え+冷凍ほうれんそう
「ほうれんそうのごま和え」と「冷凍ほうれんそう」で作る「子ども用ほうれんそうのごま和え」【管理栄養士の超時短幼児食】
①ほうれんそうのごま和えの一部を子ども用に取り分ける
②取り分けた量と同量程度の冷凍ほうれんそうを電子レンジで加熱解凍する
③加熱したほうれんそうの粗熱をとる
④取り分けておいたほうれんそうのごま和えに混ぜ合わせる
ひじきの炒め煮+ご飯
「ひじきの炒め煮」と「白ご飯」で作る「ひじきご飯」【管理栄養士の超時短幼児食】
①ひじきの炒め煮の一部を子ども用に取り分ける
②長すぎる具材があれば短くカットする
③白ご飯に混ぜ合わせる
幼児食にアレンジしやすい冷凍食品3選
冷凍食品は全体に味が濃いものが多いです。そのままパクパクたくさん食べてしまうと濃い味に慣れてしまいやすくなるため、野菜などと組み合わせて別の料理にアレンジするのがおすすめです!
冷凍野菜やカット野菜など、手軽に使える材料でのアレンジ方法ですので、ぜひ試してみてくださいね!
冷凍唐揚げ+千切りキャベツで「唐揚げとキャベツの炒め風」
「冷凍からあげ」と「千切りキャベツ」で作る「唐揚げとキャベツの炒め風」【管理栄養士の超時短幼児食】
①唐揚げ1個を電子レンジで加熱する(パッケージ指定の時間より20秒程度短い時間にする)
②加熱したからあげを薄切りにする
③千切りキャベツの上にカットしたからあげを並べて軽くラップをかけ、電子レンジ600Wで1分間加熱する
④加熱後3分ほどそのまま蒸らし、全体を混ぜ合わせて盛り付ける
★ポイント:少し味が物足りなければマヨネーズとケチャップを混ぜたオーロラソースをキャベツに小さじ1程和えるとおいしいです!
冷凍ハンバーグ+ミニトマトで「ハンバーグ タコライス風」
「冷凍ハンバーグ」と「ミニトマト」で作る「ハンバーグ タコライス風」【管理栄養士の超時短幼児食】
①ミニトマト3つを4等分にカットする
②ミニトマトとハンバーグを耐熱容器に入れラップして電子レンジ600Wで1分間加熱する
③ミニトマトとハンバーグを潰す
④白ご飯の上にのせる
冷凍ぎょうざ+カット野菜ミックス(冷蔵)で「スープぎょうざ」
「冷凍ぎょうざ」と「カット野菜ミックス」で作る「スープぎょうざ」【管理栄養士の超時短幼児食】
①耐熱の椀などにぎょうざ2つ、カット野菜ミックス(カップ1杯分くらい)、水150㏄を入れてふんわりラップする
②電子レンジ600Wで2分30秒間加熱する。ぎょうざに切り込みを入れてさらに1分間加熱する
③3分間ほど蒸らした後、食べやすい大きさにカットする
買っておくと便利な「幼児向け食品」と大人も食べられる「レトルト食品」7選
大型スーパーや宅配サービスでは、レトルトや冷凍の「キッズフード」を扱っているところがあります。
手作りでは使わない原材料が使われていると不安になると思いますが、販売されている食品に使用する添加物の量は、厚生労働省の調査や実験をもとに、きちんと安全な量が決められていますので安心です。
お気に入りを見つけてストックしておくと、職場から保育園や幼稚園のお迎えに直行して、家に帰ったら「すぐ食べたい!」というときに便利ですよ。
※2026年8月●日よりリンク有効
ニッスイニコパクシリーズ
1歳半~3歳向け子どもに人気のオムライスなど全6種類。1食あたりの食塩量が0.6gと少ないにもかかわらず、満足感のある味わいと冷凍ならではのかわいらしく鮮やかな見た目がおすすめポイントです。
一袋に2食入っていて、お子さんによって量を調整出来るのもうれしいですね。
ピジョン 保育園の栄養士監修幼児食
1歳半~卒園まで食べられるシリーズ。レトルトですが、大きな具材のハンバーグや魚の切り身で満足感がある設計。
味付けは幼児向けですが、大人のおかずのようにしっかり具材があるので、年齢が上がってもおいしく食べてもらえそうです。
無印良品 辛くない国産りんごと野菜のカレー
野菜がたっぷり入っていて、マイルドな味わいです。ゆで卵を添えたら主菜も揃ってバランスがアップします。
無印良品 ハンバーグのデミグラスソースカレー
ハンバーグの中にチーズが入っていて、満足度UP! 冷凍ブロッコリーなどの野菜をソース部分に足すことで栄養のバランスが良くなります。
イオン サバの味噌煮・さばの塩焼き
味噌煮は、たれを除いてそのままいただきます。塩焼きは、ご飯や青菜に混ぜても◎。
イオン 具だくさん豚汁・けんちん汁
低塩なので、そのまま子どもと分けて食べることができます。
番外編:イオン やさしごはん
特定原材料8品目不使用のシリーズ。麺やカレー、ホワイトソースなどは、アレルギーがあるお子さんがいる家庭の買い置き商品として有用です。
※2026年8月時点での情報です。
まとめ
市販の惣菜や冷凍食品は塩分が高く、幼児がそのまま食べるには向かないものがほとんどです。頻度が多くなりすぎないように、また、食べる時には味付けへの工夫をしてみてくださいね。
最近は幼児向けの食品も多く発売されるようになりとても便利ですが、特にレトルトの商品は食材がとてもやわらかく、噛む練習には向かないので、茹でた野菜などを添えて噛む体験が少なくなりすぎないように考えることも大切です。
忙しい毎日の食事準備にお惣菜・冷凍食品を上手に取り入れてみてくださいね!
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4回目を読む※2026年8月●日よりリンク有効
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奥野 由
小学生の母親。大阪府出身・在住。自身の出産を機に母子栄養指導士を取得。 一般社団法人母子栄養協会認定講師として離乳食アドバイザー・幼児食アドバイザー資格講座や、子育て支援施設における離乳食・幼児食講座、専門職向け研修会などに講師として登壇。離乳食・幼児食レシピ本のレシピ作成やベビーフードなどの商品監修、専門誌への寄稿なども行う。 前職は冷凍食品の研究開発職で、加工食品を上手に取り入れ「手軽に・おいしく・楽しい食卓」を広めるために奮闘中。 HP:https://foomilab.com/ 母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/
小学生の母親。大阪府出身・在住。自身の出産を機に母子栄養指導士を取得。 一般社団法人母子栄養協会認定講師として離乳食アドバイザー・幼児食アドバイザー資格講座や、子育て支援施設における離乳食・幼児食講座、専門職向け研修会などに講師として登壇。離乳食・幼児食レシピ本のレシピ作成やベビーフードなどの商品監修、専門誌への寄稿なども行う。 前職は冷凍食品の研究開発職で、加工食品を上手に取り入れ「手軽に・おいしく・楽しい食卓」を広めるために奮闘中。 HP:https://foomilab.com/ 母子栄養協会HP:https://boshieiyou.org/