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新人賞受賞者の紹介 2024.1.15
贈賞式では選考委員の先生方ともその話になりましたが、やはりみやもとさんは、鬼が好きで、鬼を主人公にした作品を何作も描いていたとのこと。今作はコロナ前に描いていたものを(コロナの影響で新人賞がお休みになって応募できなかったので)改めて描き直して応募されたとか。
みやもとさんは、これまでも絵本に関する数々の賞で入選しつつも、なかなかデビューにまでは至らず。そんななか、大好きな鬼の作品でついに講談社絵本新人賞を受賞。絵本作家としてのキャリアをスタートさせることとなりました。今回、賞の知らせを受けたとき、声を詰まらせて喜んでいたみやもとさん。作品が『福の神』であったことから、電話をかけた編集部員のことを福の神だと思ったそうです(ちなみに電話をかけた福の神編集部員がこの作品を担当することになりました)。
みやもとさんの『福の神』は2024年11月に発売予定です。発売までの期間、制作日誌の連載もスタートしますのでこちらもお楽しみに!
受賞者の言葉 2024.1.15
『福の神』 みやもと かずあき(和歌山県)
『福の神』が私にとって本当の福の神になり、心に大きな火を灯してくれました。すべてに感謝です。
この後、この作品が読者の「福の神」になれたら、こんな素敵なことはありません。
『ねこがねこんだ』 たかはし あきよ(兵庫県)
この作品は、題名とオチが先に思いついた絵本です。話の展開に悩みましたが、「これだっ!」と思いついた後は、スラスラとラフが進みました。最終的に、ねこたちの可愛さにほっこり、くすっと笑っていただけるような、作品になったと思います。今回の受賞を励みに、今後も楽しく、絵本作りをしていきたいと思います。
『とってとって』 榊原悠介(岐阜県)
賞を受けて、ひとつの形にはなったのかな、と嬉しくなりました。ありがとうございました。
審査員の先生方の選評(五十音順)2024.1.15
苅田澄子 先生
北見葉胡 先生
『ねこがねこんだ』は、いじらしく忠実なねこの家来たちと、そんな家来への優しい眼差しが感じられる「とのさま」との、こころ温まる作品。物語もそつなく絵も達者で、起承転結も楽しく読ませる。もう一段惹きつけられるキャラクーの個性と、展開が欲しくて佳作に。
『とってとって』は飛ばしたフーセンを、こどもの「とってとって」と「おとうさんに、まかせなさい」の応酬で進めていくシンプルな作品。俯瞰・煽り・アップ・引きなど様々な角度で見せながら、飛躍していく構成が素晴らしい。絵の力があとひといき、で佳作に。
藤本ともひこ 先生
を得ました。ダイナミックな画面でテンポのいい力技の『とってとって』。ダジャレの一言をまったり猫世界時代劇絵本にしてみせた『ねこがねこんだ』の二つが佳作。鬼と福の神が入れ替わるとどうなるかという独創をキャラと構成で描き切った新しい節分絵本の『福の神』が新人賞でした。これから応募するみなさん。講談社新人賞の過去作をみてみてください。傾向なんてありません。そこにあるのはゴリっとした作り手の何かなのです。画力や構成なんてことを突き抜けた「!」という読後感があると気持ちいいのです。あなただけの「!」を磨いてみてください。
三浦太郎 先生
『ねこがねこんだ』は最後まで競り合った作品。ゆるいタッチのかわいい猫たちと、引き算ができる絵作りで、極めればきっと人気の絵本作家になると思います。
『とってとって』を見た時、その昭和感に驚いた。「今の時代にこんなタッチで描ける人いるのか!」と。映画のようなカメラワークとスピード感のある展開に感心しつつ、次作を期待してしまう。
講談社絵本新人賞の贈呈式が行われました 2024.1.15
会場には、選考委員の苅田澄子先生、北見葉胡先生、藤本ともひこ先生、三浦太郎先生。そして、受賞者のみやもとかずあきさん、たかはしあきよさん、榊原悠介さんが集まりました。
式の最後には、作品の原画を見ながら、選考委員の方々と受賞者のみなさんでご歓談。選考委員の方々から直接お話を聞くことのできる、貴重な時間になりました。
来年のご応募も、お待ちしております!
最終選考結果 新人賞1作品、佳作2作品が決定! 2023.9.15
今回の応募総数は、406作品。一次選考で53作品に絞られた後、二次選考で残った21作品をもって最終選考が行われました。選考会後半には、数作品を前に激論が交わされ、厳正な審査の結果、新人賞は、みやもと かずあきさんの『福の神』に決定しました。佳作は、たかはし あきよさんの『ねこがねこんだ』、榊原悠介さんの『とってとって』が選出されました。受賞者のみなさま、おめでとうございます。
新人賞
正賞:賞状・記念品 副賞:50万円・単行本として刊行
『福の神』 みやもと かずあき(和歌山県)
佳作
正賞:賞状 副賞:20万円
『ねこがねこんだ』 たかはし あきよ(兵庫県)
『とってとって』 榊原悠介(岐阜県)
中間報告 第二次選考結果 2023.8.31
第一次選考で53作品に絞られた後、第二次選考では21作品が通過しました。
次回は、最終選考結果をお伝えできる予定です。楽しみにお待ちください。
第二次選考通過作品
『あれもじてんしゃ!これもじてんしゃ!』 Miyuki SK
『こぐまのとうみん』 えむら ゆか
『福の神』 みやもと かずあき
『おひっこし』 ゆうじ よう
『よるのあしあと』 つまざわ あやか
『まっくらがあかるい』 平野七夕
『ねこがねこんだ』 たかはし あきよ
『ベジタブルーとうのだいこんせんせい』 井上和美
『ママ、サンタクロースとたたかう』 メグミ ミオ
『たんじょうびは、きた?』 ますだかな
『とってとって』 榊原悠介
『ぼくのおしりのかんちがい』 佐藤時子
『きのこのぼうしやさん』 よこやま あや
『うばぐるまのあずきつね』 torisun
『ガブリビル』 はりがい ゆうこ/しんどう これよし
『パンうみへいく』 おぎわら ちず
『かぜがふきます』 大石さちよ
『バスタブのかいかた』 しむら あやか
『みいたんとくもよちゃん』 春町美月
『まよなかの らくがき』 ボビーズ
中間報告 第一次選考結果 2023.8.25
第一次選考通過作品
『ハウス・ハピネス』 もちづきかおり
『おかずだって はらがへるのです』 やまさき たかし
『カンタロウ』 とおちかあきこ
『キリン・ヘンシン 大ぼうけん』 堀江恭一
『まけるな ちいさなきらわれもの』 もりのみくり
『あれもじてんしゃ!これもじてんしゃ!』 Miyuki SK
『さむらいシュート』 みつたらすすむ
『こぐまのとうみん』 えむら ゆか
『福の神』 みやもと かずあき
『ちびダコのさくせん』 長野健司
『いるのかな』 カオ
『おひっこし』 ゆうじ よう
『くっちーの まほうのことば だいさくせん』 いるかの しっぽ/UBU
『ちいさなサボテンぼうや』 ユーイング繭子
『よるのあしあと』 つまざわ あやか
『きゅうりはどこにいったのか』 むぎはらや
『わたしのなかのやるきやま』 池松みえ
『コップのひみつをしってるかい?』 奈央キミコ
『おやつじゃんぐる』 山崎由貴
『トマとトマトとマト』 としやマン
『まっくらがあかるい』 平野七夕
『アイスクリームがとけちゃうまえに』 たかはし あきよ
『ねこがねこんだ』 たかはし あきよ
『ほめるぱん』 柑本純代
『ベジタブルーとうのだいこんせんせい』 井上和美
『ママ、サンタクロースとたたかう』 メグミ ミオ
『たんじょうびは、きた?』 ますだかな
『どっちの?どっちの?』 川崎佳織
『とってとって』 榊原悠介
『ぼくのおしりのかんちがい』 佐藤時子
『きのこのぼうしやさん』 よこやま あや
『くつをさかさにしてみると』 たきざわかな
『あしたともだち』 こばやしななこ
『もんたのてがみ』 吉田 ももこ
『十三夜のリンゴ』 みさわ さいみ
『うばぐるまのあずきつね』 torisun
『しろばっか』 ゆじゃり
『あひるのくるり』 高森大
『ガブリビル』 はりがい ゆうこ/しんどう これよし
『ケイちゃんの コロ』 冨永涼
『せっしゃ サンタでござる』 いるかの しっぽ/さとう えりこ
『パンうみへいく』 おぎわら ちず
『へん?』 モリヤユメコ
『かぜがふきます』 大石さちよ
『たまご』 大石さちよ
『ほしいな きらきらシール』 駒谷実希
『バスタブのかいかた』 しむら あやか
『みいたんとくもよちゃん』 春町美月
『くせっけ マリちゃん』 小林雅枝
『はんちゃんとはんぞうさん』 桜木ゆみこ
『まよなかの らくがき』 ボビーズ
『そと さむそうだな』 いげたゆかり