2021.12.01

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第41回(2019年)講談社絵本新人賞 選考経過・報告

幼児図書編集部

中間報告 第一次選考結果 2019.7.29

第41回絵本新人賞は、554作品もの応募をいただき、目下選考作業中です。第一次選考では47作品が通過しました。今後、第二次選考、最終選考結果を随時お伝えする予定ですので、楽しみにお待ちください。

第一次選考通過作品

『つきでは うさぎが』 ひらばやし 霞
『おめんかめん』 新井 哲/吉原 聖子(※吉:正しくは旧漢字)
『にこにこ おもてなし』 まるる
『どうぶつえんでごろん』 モリヤ ユメコ
『あるひとつぜん転校生』 やまだ さゆり
『しゃばだば』 きむらぽっけ
『じいさまのひみつ』 横田 道生
『にんじゃいぬタロー』 渡辺 陽子
『十二類合戦絵物語  巻の上』 中村 亮
『すえっこティニー』 小林 雅枝
『のはらのうた』 長谷川 茉莉
『はじめてのおかあさん』 榊原 悠介
『おばあちゃんへのおくりもの』 冨永 涼
『やさいがいえで』 たけかわ ゆうこ
『まよなかに めをさましたら』 しろまる
『チョウのおさんぽ、だいぼうけん』 tomota.
『ネレン王子とクーネル姫』 こばやし ななこ/こばやし なおこ
『ぼくのバジオくん』 用宗 バジ
『りっぱなおとな』 むらた ゆり
『くすぐりあいっこ』 奈央 キミコ
『ふーちゃんのふしぎなえほん』 としま ゆうこ
『くじらゆジイちゃん』 さとう まなぶ
『なっとうごはんのすけ』 ホンダ エリカ
『ラダンの服』 ししくら ゆうすけ
『となりのおじいさん と ぼく』 もちづき かおり
『イカかんしゃさい』 羽根田 真由子
『おせっかいどろぼうサルバドール』 小泉 智子/石川 宗生
『はしごのこのこはしごのこ』 そと みつ  
『みるみる』 まつおか よしみ
『おこられるかもしれない』 いいづか みこ
『ぽこだいのとんきんたん』 須齋 英和
『たまごのウウントネ』 いげた ゆかり
『ゆうがたのおばけやしき』 菅 いずみ
『なんちゃって ぎたい』 たかし まな/たかし まり
『うたうかかし』 たらちね
『とんでゆきました』 後藤 裕介
『にじいろの ばった』 ナオト
『ココシュカとムーア』 おな のりえ
『もしものこびと』 青葉 樹奈
『フキダシマン』 ととかか
『わるいことや』 西田 聡一郎
『チャック チャック チャック』 ハナウタ ユキ
『くつやさんとおばけ』 いわさき さとこ
『はなのくすり』 いちにこ
『灯りのまちのチピロ』 たなべ あやな
『オコタノナカ』 ひがき けいこ
『おなべのなかには』 奥野 哉子

中間報告 第二次選考結果 2019.8.5

第41回絵本新人賞は、554作品もの応募をいただきました。
第一次選考で47作品に絞られた後、第二次選考では21作品が通過しました。
次回は、最終選考結果をお伝え出来る予定です。楽しみにお待ちください。

第二次選考通過作

『つきでは うさぎが』 ひらばやし 霞
『おめんかめん』 新井 哲/吉原 聖子(※吉:正しくは旧漢字)
『どうぶつえんでごろん』 モリヤ ユメコ
『にんじゃいぬタロー』 渡辺 陽子
『すえっこティニー』 小林 雅枝
『のはらのうた』 長谷川 茉莉
『はじめてのおかあさん』 榊原 悠介
『おばあちゃんへのおくりもの』 冨永 涼
『ぼくのバジオくん』 用宗 バジ
『ふーちゃんのふしぎなえほん』 としま ゆうこ
『くじらゆジイちゃん』 さとう まなぶ
『となりのおじいさん と ぼく』 もちづき かおり
『イカかんしゃさい』 羽根田 真由子
『ぽこだいのとんきんたん』 須齋 英和
『たまごのウウントネ』 いげた ゆかり
『とんでゆきました』 後藤 裕介
『にじいろの ばった』 ナオト
『ココシュカとムーア』 おな のりえ
『フキダシマン』 ととかか
『くつやさんとおばけ』 いわさき さとこ
『オコタノナカ』 ひがき けいこ

最終選考結果 新人賞1作品、佳作3作品が決定! 2019.8.9

第41回講談社絵本新人賞最終選考会は、審査員に4名の先生方(木坂涼先生、はたこうしろう先生、松成真理子先生、村上康成先生)を迎え、本社・幼児図書編集長を加えた5名で、講談社にて行われました。
今回の応募総数は、554作品。一次選考で47作品に絞られた後、二次選考で残った21作品をもって最終選考が行われました。選考会後半には、数作品を前に激論が交わされ、厳正な審査の結果、新人賞は、渡辺陽子さんの『にんじゃいぬタロー』に決定しました。佳作は、榊原悠介さんの『はじめてのおかあさん』、用宗バジさんの『ぼくのバジオくん』、もちづきかおりさんの『となりのおじいさん と ぼく』が選出されました。受賞者のみなさま、おめでとうございます。

新人賞
正賞:賞状・記念品 副賞:50万円・単行本として刊行
『にんじゃいぬタロー』 渡辺陽子(神奈川県)

佳作
正賞:賞状 副賞:20万円
『はじめてのおかあさん』 榊原悠介(岐阜県)
『ぼくのバジオくん』 用宗バジ(静岡県)
『となりのおじいさん と ぼく』 もちづきかおり(東京都)


なお、初版刊行時印税は、賞金に含まれます。

第41回 講談社絵本新人賞 最終選考会の様子。

審査員の先生方の選評(五十音順)2019.8.28

木坂涼 先生

木坂涼 先生

今回も「選」の難しさに直面。「新人賞」であることを改めて意識することになりました。作品の完成度もですが、今後の伸びしろへも目を向ける。そんな選でした。新人賞『にんじゃいぬタロー』は扉絵から惹かれました。話の展開に遊び心もあり、めくっていく各ページが表情豊か。一度出した言葉(設定)は、最後に要チェックね。点検することで完成度が上がります。佳作の『はじめてのおかあさん』は主人公の女の子が生き生き。『となりのおじいさん と ぼく』は、おじいさんの妙な味わいが魅力的。『ぼくのバジオくん』は、親子の掛け合いがいいテンポを作っています。一冊として、もう一歩の存在感へどうしたらよいのか。それはもう模索しかないのです。

はたこうしろう 先生

はたこうしろう 先生

新人賞の『にんじゃいぬタロー』は、素直な少年と強引で一途な侍魂を持ったタローのキャラが際立って、楽しい作品になっていた。しかも犬の性質をしっかり表現するという着地点も見事。最高賞にふさわしい作品だった。佳作の『ぼくのバジオくん』は、綺麗で楽しいシーンがたくさんあって魅力的だった。ところが、お話に必然性がないのがとても残念。もっと身近なことから物語のテーマをさがすと良い。『となりのおじいさん と ぼく』は、隣人との何気ない出来事をユーモラスに描き、やさしさを感じる作品にしあがっていた。しかし感情の波が小さい。波をうまく作れるようになれば心に沁みる作品を作れるようになる。『はじめてのおかあさん』は幼い少女の感情の表現が上手で惹きつけられた。終盤、親目線になってしまったのがもったいなかった。

松成真理子 先生

松成真理子 先生

今回は絵と文での評価が分かれた作品が多く、二転三転しながらも、どっしりとした作風の『にんじゃいぬタロー』が新人賞受賞となりました。『はじめてのおかあさん』は柔らかい子どもの感性がいきいきと表現されていて、素直で芯の強いお話。『ぼくのバジオくん』は丁寧な絵本づくりで再びの佳作、文章の枝葉を落とせば、絵への想像が読み手にもっと伝わる気がします。そして、選考会終了間際に、『となりのおじいさん と ぼく』が閉じかけた扉をど〜んと開けて3作目の佳作入賞。惜しくも選外の『イカかんしゃさい』は独自の世界観が印象に残りました。どこにもないはじめての物語が、毎年絶え間なく創造される喜び。絵本はまだまだノビシロだらけ。

村上康成 先生

村上康成 先生

『にんじゃいぬタロー』犬と少年の絆が生まれるまでという骨子を、犬が忍者であるという奇天烈なユニークさで展開している。都合よく始まり終わっている感はある。引き込まれたいワンダーな世界だからこそ必要な説得力がほしい。絵本の忍術にやられてみたい。『はじめてのおかあさん』孫娘のあどけなさと、それを包み込むおばあちゃんの温かさが溶けるように心地いい。シンプルな人肌の素朴な作品であるがゆえに、さらなる画力に期待。『ぼくのバジオくん』絵は、センスもよく、画力は充分に見てとれる。そつなく上手にできているからこそ、一冊の絵本の持つ魅力に迫りたい。『となりのおじいさん と ぼく』コミカルな人の表現と、大胆に色彩を意識した構図が新鮮で、興味深く展開していて面白い。肝心の顔の表情を、もうひとつこだわりたい。

受賞者の言葉 2019.9.30

新人賞
『にんじゃいぬタロー』 渡辺陽子(神奈川県)

『にんじゃいぬタロー』より

この度は、新人賞に選んでいただきまして、ありがとうございます。こんな奇跡が起こるなんて夢のようです。
『にんじゃいぬタロー』は、我が家の愛犬をモデルに作りました。何度も挫折しながら、やっと応募できた作品なので、受賞できて本当に嬉しいです。
出版に向けて、みなさまに楽しんでいただける作品となるよう一つ一つ大切に取り組んで行きたいと思います。選考委員の皆様、応援して下さった皆様、本当にありがとうございました。

『にんじゃいぬタロー』より

佳作
『はじめてのおかあさん』 榊原悠介(岐阜県)

『はじめてのおかあさん』より

3歳の娘が可愛くて描きはじめました。そして、あらゆることが初めてで、見るものすべてが新鮮であろう子どもが、絵本を読むことでその感動を再体験できるにはどんな本にすればいいだろうと考えました。実際にあったエピソードではないのに、読むことで体験に変えられる絵本というメディアって、すごいです。絵本の力を活かした本になっていたかな……。この度は素晴らしい賞をありがとうございました。

佳作
『ぼくのバジオくん』 用宗バジ(静岡県)

『ぼくのバジオくん』 より

素晴らしい賞をありがとうございます。
予想以上に時間がかってしまい「間に合わない、もう無理だ、今回は応募をやめよう」とまで思ってしまった作品でした。でも 諦めずにやってよかった・・・。

佳作
『となりのおじいさん と ぼく』 もちづきかおり(東京都)

『となりのおじいさん と ぼく』より

この度は、佳作に選んでいただきありがとうございます。続けてきてよかったと、しみじみ思っています。『となりのおじいさん と ぼく』は、以前住んだ家での、お隣とのやりとりからアイデアが出たお話です。受賞がとても嬉しくて、ご挨拶に伺おうかしらと思いましたが、「まだお爺さんではない!」と怒られそうなので、やめておきます。
選んで下さった先生方、編集部の皆様、応援してくれる家族や友人に、心から感謝しています。
ますます頑張ります。これからもよろしくお願いいたします。

講談社絵本新人賞の贈呈式が行われました 2019.11.1

2019年9月11日(水)に、講談社絵本新人賞・児童文学新人賞の贈呈式が行われました。

今年の絵本新人賞は、新人賞1作、佳作3作が選ばれました。受賞者の前途を祝し、選考委員の先生方をはじめ、歴代の新人賞受賞者、マスコミ関係者など、たくさんの方がご出席くださいました。

最前列に、児童文学新人賞、絵本新人賞の受賞者がずらりと並びました。

贈呈式後の記念撮影。左から佳作のもちづきかおりさん、用宗バジさん、新人賞の渡辺陽子さん、佳作の榊原悠介さん。

贈呈式後のパーティーにて。審査員のはた先生と、とってもいい笑顔でお話しされる渡辺さん。

木坂先生のお話に、緊張しながら真剣に耳をかたむける渡辺さん。

第36回(2014)の講談社絵本新人賞佳作についで2回目のご受賞となる用宗さん。松成先生とのお話も弾みます。

村上先生のお話に聞き入るもちづきさん。

村上先生と、話し込んでいる様子の榊原さん。

今年は、児童文学新人賞の受賞作が3作と絵本新人賞の受賞作が4作。合計7作と多作で、にぎやかな贈呈式となりました。この受賞作が、どのような絵本になってみなさんの元へ届くのか、受賞者たちの活躍をどうぞお楽しみに。来年のご応募も、お待ちしております!

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