2021.12.01

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第36回(2014年)講談社絵本新人賞 選考経過・報告

幼児図書編集部

開封速報! 2014.6.25

2014年6月15日をもって応募を締め切りした第36回講談社絵本新人賞、今年の応募作品総数は563作品となりました。たくさんのご応募ありがとうございます。
今後、第一次選考、第二次選考と進行していきます。次回7月31日更新の際には、第一次選考通過作品、第二次選考通過作品を合わせて発表いたします。どうぞ楽しみにお待ちください。

中間報告 第一次選考結果 2014.7.31

第36回絵本新人賞は、565作品もの応募をいただき、目下選考作業中です。第一次選考では50作品が通過しました。8月5日頃には第二次選考結果を、来月号では最終選考結果をお伝え出来る予定ですので、楽しみにお待ちください。また、応募してくださった方々の作品は、8月から9月にかけて返却の予定です。

第一次選考通過作

『チーターとかめ』 睦月シロ
『みどりのトンネル』 北澤平祐
『あたしと おばけ』 ひろた みどり/ひろた だいさく
『妖怪ばあ』 森野内たけし
『ししがくるぞ』 本間希代子
『おつきさまたべたのだあれ?』 田村沙織
『ふくわらいお』 大橋なつこ
『キャベツひめとレタスひめ』 はまいさこ
『アカ』 時崎 清
『はきものじぞう』 つるおかのぶえ
『たまごです。まいごです。』 荒瀬由里子
『オレンジアパートのなかまたち』 下釜 礼
『ふたごのうさぎ』 のみち ゆか
『どうぶつの うえで ねむりたい』 むらかみ しんり
『なのはな かくれんぼ』 とのみ かずや
『りすのひっこし』 林 幸奈
『ぼく、しんじないよ!』 田中泰宏
『パンケーキやさんのおんせんりょこう』 くろだ くうこ
『クロブタ』 安藤光一
『すもものももがたり』 manatee
『あるはるのよるのおはなし』 佐倉まち
『ネコぐらし』 ほそかわ けいこ
『おにぎりのけんか』 金子 麗/加藤美沙
『よるのぼうけん』 桃若みち
『あるはれたひに』 奥野哉子
『ほしじいたけ ほしばあたけ』 石川基子
『ひとりおおくないですか?』 梅原万奈
『きぐるみ せんもんてん』 鈴木りつ子
『ゆきだるまおせわがかりのホムリトさんとプートン』 しろうずさき
『たべるな たべるな!』 井之口真央
『いぬせん』 横山ゆみ
『いばりんぼうのじゃがいもとまけずぎらいのにんじん』 やまだ さゆり
『あくびをすると ネムタイネムタイが でるぞ~!!』 加藤佳世子
『よるの よるの どうぶつえん』 はら なおこ
『ぷりんプリン』 たなか ひさの
『よるのおさんぽ』 しょうじ りお
『いっしょにいたいな』 城野紗貴
『うんこ大先生』 小林久純
『へそだしきょうだい』 高橋 徹
『どっちがおいしい?』 たまがわきよみ
『べっぴんさん』 かとう みえ
『ねぐせ』 みさか たつま
『おばけのおうち』 はまぐちかよこ
『みち(道)』 兪 善敬
『おとうさん、きいてるの?』 有本昌代
『わし、たわし』 上平 彩
『まちあわせのぼうし』 木村秀幸
『ぎんじとでんでんだいこ』 ばん みかこ
『たこたこあがれ』 にしむら ひかり
『ねむらせ時計』 上中直樹/石田苗子

中間報告 第二次選考結果 2014.8.5

第36回絵本新人賞は、565作品もの応募をいただきました。第一次選考で50作品に絞られた後、第二次選考では19作品が通過しました。8月22日頃、最終選考結果をお伝え出来る予定ですので、楽しみにお待ちください。

第二次選考通過作

『チーターとかめ』 睦月シロ
『あたしと おばけ』 ひろた みどり/ひろた だいさく
『ふくわらいお』 大橋なつこ
『ぼく、しんじないよ!』 田中泰宏
『パンケーキやさんのおんせんりょこう』 くろだ くうこ
『あるはれたひに』 奥野哉子
『ほしじいたけ ほしばあたけ』 石川基子
『ひとりおおくないですか?』 梅原万奈
『きぐるみ せんもんてん』 鈴木りつ子
『ゆきだるまおせわがかりのホムリトさんとプートン』 しろうずさき
『いぬせん』 横山ゆみ
『あくびをすると ネムタイネムタイが でるぞ~!!』 加藤佳世子
『よるの よるの どうぶつえん』 はら なおこ
『へそだしきょうだい』 高橋 徹
『おばけのおうち』 はまぐちかよこ
『おとうさん、きいてるの?』 有本昌代
『わし、たわし』 上平 彩
『まちあわせのぼうし』 木村秀幸
『ねむらせ時計』 上中直樹/石田苗子

最終選考結果 新人賞1作品、佳作3作品が決定! 2014.8.22

第36回講談社絵本新人賞最終選考会は、審査員に4名の先生方(大島妙子先生、こみねゆら先生、中川ひろたか先生、宮西達也先生)を迎え、本社・児童局長を加えた5名で、去る8月20日講談社にて行われました。
今回の応募総数は、565作品。一次選考で50作品に絞られた後、二次選考で残った19作品をもって最終選考が行われました。選考会後半には、数作品を前に激論が交わされ、厳正な審査の結果、新人賞は石川基子さんの『ほしじいたけ ほしばあたけ』に決定しました。佳作は睦月シロさんの『チーターとかめ』、ひろた みどりさん/ひろた だいさくさんの『あたしと おばけ』、田中泰宏さんの『ぼく、しんじないよ!』が選出されました。受賞者のみなさま、おめでとうございます。

新人賞
正賞:賞状・記念品 副賞:50万円・単行本として刊行
『ほしじいたけ ほしばあたけ』 石川基子(愛知県)

佳作
正賞:賞状 副賞:20万円
『チーターとかめ』 睦月シロ(静岡県)
『あたしと おばけ』 ひろた みどり/ひろた だいさく(千葉県)
『ぼく、しんじないよ!』 田中泰宏(東京都)

第36回 講談社絵本新人賞 最終選考会の様子。

審査員の先生方の選評(五十音順)2014.8.27

大島妙子先生

新人賞『ほしじいたけ ほしばあたけ』は、お話のくだらなさ(褒め言葉です)に対して、絵の濃ゆさがハンパなかったですね。いくつか意見はありましたが、面白かったです。佳作3作中、2作に「おばけ」が登場しました。特に心に残ったのは『あたしとおばけ』。女の子の表情がうまかった。絵も丁寧で好感持てたし、ラストもどきどきさせてもらいました。『ぼく、しんじないよ!』、おばけと人間の逆転の発想が新鮮。絵も上手でした。『チーターとかめ』。お話も絵も安定感ありました。選ばれなかったのですが、『まちあわせのぼうし』のキラキラ感。『いぬせん』のアイデア。『ねむらせ時計』の繊細な絵。などなど、惜しかったですね。

こみねゆら先生

全体を通しての感想なのですが、細部が本当に美しかったり、よく見ると構図に工夫があって面白かったり、マチエールが楽しかったり。描く技術や熱意を感じさせる作品が多いだけに、お話のおもしろさでぐっと引き付けてくれる部分が、もっともっと欲しいように思いました。最初に作ったお話にとらわれず、絵を描きながらお話自体も成長させていって、描きはじめる前には気付かなかった一番ぴったりくる着地点を見つけることも、必要かと思いました。大賞に選ばれた『ほしじいたけ ほしばあたけ』は、有無を言わさぬスピーディーな展開で、わくわくしながら読みました。魅力的でおもしろかったです。

中川ひろたか先生

『ほしじいたけ ほしばあたけ』
しいたけ→じいたけ→ばあたけという発想の流れがすさまじいだけ。失礼。だけじゃない。絵も良いし、展開も面白い。出版までには、いろいろ直さないとならないだろうが、そこは編集者とガチでがんばるだけ。
『あたしとおばけ』
これ、好き。かわいい。導入は不思議なメガネを拾ったってことで、いいと思うんだけど。なんか、ごちゃごちゃ言ってたよね。
『ぼく、しんじないよ!』
おばけの世界から見た逆転のお話。それはいいんだけど、ほんとのオバケを見た、ふたつ目小僧(人間)の反応が、なさすぎ。
『チーターとかめ』
こんなのろまなぼく(カメ)に、きみ(チーター)は、ちゃんと相手してくれた。このメッセージは、いい。絵も、構図も素晴らしい。けど、すんなりすぎて、面白くないっていう批評に、どう向き合ったらいい?
あと、ぼくが好きだった作品:『あくびをするとネムタイネムタイがでるぞ~!!』『へそだしきょうだい』『おとうさんきいてるの?』

宮西達也先生

今回の新人賞、もっと、なんだこりゃー! ビックリみたいな斬新な作品がほしかった。そんな中、『ほしじいたけ ほしばあたけ』の絵はやはり強烈でした。作者の作品は35回にもみたことがある。かなり印象に残っているし、かなり笑わせてもらった。独特の世界がある。『チーターとかめ』読み終わってさわやかな気持ちになった。場面展開、構図や色使いもすばらしいが、絵にもっと個性がでるといいかな。『あたしとおばけ』絵の力でどんどん見せていってくれた。途中の1000年前をはさむ所もよかった。眼鏡の扱い方をもっと考えるとよかったかなぁ。『ぼく、しんじないよ!』読みはじめるとラストが見えてしまったが、それでもひきこませるところはすごい。それぞれのキャラクタも楽しくてよかった。

受賞者の言葉 2014.9.3

新人賞
『ほしじいたけ ほしばあたけ』 石川基子(愛知県)

『ほしじいたけ ほしばあたけ』 より

ほしじいたけとほしばあたけが最初に私のところにやってきたのは、今から7年以上前のことです。当時は二人のことをよく知らないまま絵にしていましたが、絵本のためのダミーの修正を繰り返すうちに、少しずつ性格や生い立ちがわかってきました。
彼らが他の絵本作家さんを訪れる前に、あるいはどこかの干し椎茸の産地のゆるキャラに選ばれてしまわないうちに、私が彼らの物語を描きたいという焦りがあって、構成など納得できていないのに、見切り発車で描き始めてしまいました。
彼ら自身の魅力のおかげでいただけた賞だと思いますので、それが最大限伝わるような絵本を目指します。どうもありがとうございました。

『ほしじいたけ ほしばあたけ』 より

佳作
『チーターとかめ』 睦月シロ(静岡県)

『チーターとかめ』 より

素晴らしい賞をありがとうございます。この作品は着手が遅れ、間に合わない、時間がないで、最終消印日の夜中にやっと完成、あたふたと郵便局へ駆け込んで提出したものでした。なので やったね!と喜びもひとしおです。ようやく一歩前進できました。これからも自分にしか書けないものを探求しながら 日々頑張りたいと思います。 最後に主人公チーターのモデルになってくれた愛猫マフに大感謝!です。

佳作
『あたしと おばけ』 ひろた みどり/ひろた だいさく(千葉県)

『あたしと おばけ』より

このたびは佳作に選んでいただきありがとうございました。
しらせをきいて、次の話をよりよいものにしたいとつよく思いました。
おばけのおはなしは、たくさんあると思いますが、
おばけと女の子の距離感に気をつけてつくりました。
おばけって、見てみたいけど見たくないものだからです。
絵としては、今後も動きのある絵を描いていきたいです。
絵本の制作をささえてくれた皆さまに感謝です。
ありがとうございました。

佳作
『ぼく、しんじないよ!』 田中泰宏(東京都)

『ぼく、しんじないよ!』 より

この度は佳作に選んで頂き、誠にありがとうございます。
今回の作品は「おばけの存在を信じないおばけ」の話なのですが、
根幹のアイデアを思いついたものの、なかなか思うように形にならず、
何度も構成の練り直しと原画の描き直しを繰り返しました。
数年前に同じ賞を頂いた時も当然嬉しかったのですが、
今回は制作に手間取った分、喜びもひとしおです。
この場を借りて関係者の皆様に深くお礼を申し上げます。

講談社絵本新人賞の贈呈式が行われました 2014.9.26

2014年9月17日(水)に、講談社絵本新人賞・児童文学新人賞の贈呈式が行われました。

今年の絵本新人賞も、昨年同様新人賞1作、佳作3作の大豊作! 4作品計5名の受賞者の前途を祝し、選考委員の先生方をはじめ、書店の方、マスコミ関係者、歴代の新人賞受賞者など、たくさんの方がご出席くださいました。

左から、佳作のひろただいさくさん、ひろたみどりさん、新人賞の石川基子さん、佳作の睦月シロさん、田中泰宏さん。

新人賞の石川さん、佳作受賞のみなさんがスピーチをされました。石川さんは、昨年佳作を受賞され、今回念願の本賞受賞を果たされました。

選考委員の大島妙子さん、こみねゆらさん、中川ひろたかさんと、佳作受賞のひろたさん。中川さんのお茶目なポーズがすてきです。

大島さん、こみねさんと、佳作受賞の田中さん。記念にパチリ!

佳作受賞の睦月さんを囲んで、過去受賞者の中谷靖彦さん、高畠那生さん、藤本ともひこさん(と編集1名)。絵本作家とはなんぞや……という話に花が咲きます。

石川さんと、昨年新人賞を受賞された、加藤晶子さん。お二人とも、今後の活躍を心より願っております!

絵本新人賞・児童文学新人賞、合わせて計7名の受賞者がいらっしゃったこともあり、今回のパーティはいつにも増してにぎやかでした。今年も、新たな才能が、たくさん芽吹いた絵本新人賞。受賞者たちの活躍をご期待ください。来年の応募も、お待ちしております!

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