アンモナイトの生きのこり? 生きた化石オウムガイ 前編

5億年前から生きている!

アンモナイトという生きものをしっているかな?

恐竜たちと同じ時代にくらしていた、貝がらをもったイカのようなどうぶつだ。

博物館で大きなカタツムリみたいな化石をみたことがあるかもしれないね。

「アンモナイト」

アンモナイトは、いまから6500万年も前に、恐竜たちとともに絶滅してしまった。

だから、残念だけれど、もう生きているすがたを観察することはできない。


でも! 
東南アジアの深い深い海のそこには、いまもアンモナイトの親せきにあたる「オウムガイ」といういきものが、大昔から生きのびているんだ。

匂いでおびきよせろ!

(左上)村のあちこちにオウムガイの貝がらが!
(右下)フィリピンのボホール島。

オウムガイのなかまが地球上にうまれたのは、いまから5億年も前。

まだアンモナイトも恐竜も生まれていない時代のこと。オウムガイはまさに「生きた化石」なのだ。

ぼくはそんなオウムガイを捕まえるために、フィリピンの海にうかぶ小さな島、ボホール島へやってきた。

ボホール島では海辺の村にすむ人たちが、オウムガイを捕まえて、くらしている。

オウムガイは食べ物にもなるし、貝がらは、おみやげの材料として売ることもできる。

だから、村のあちこちにオウムガイの貝がらが転がっているぞ!

オウムガイを捕まえるための罠。いったんオウムガイが中にはいると出られないようになっている。

さっそく、村の漁師さんたちにオウムガイの捕まえかたをたずねる。

オウムガイは木や竹で作ったカゴのような罠を海のそこにしずめて捕まえるのそうだ。

オウムガイをおびきよせるエサはニワトリの肉。

オウムガイはにおいをたよりに食べものを探すので、罠の中にエサを入れておくという。

ニワトリの肉が一番いいエサなのだけど、さばきたての新鮮なものでないと見むきもしてくれないらしい。

いがいとグルメなんだなぁ。

せっかくだから大きな罠を作って、たくさんエサを入れてみよう。

せっかくだから大きな罠を作って、たくさんエサを入れてみよう。

よーし、捕まえ方はわかったぞ!

ぼくも日本の100円ショップで買ってきた材料をくみたてて、オリジナルの罠を作った!

どうしても、どうしても捕まえたいから、漁師さんたちがつかっているものよりずっと大きく作ってやろう。

エサもたくさん入れよう。

そんなぼくを「よくばりだなぁ!」と笑う漁師さんに船をかりて、罠を沈める。

深さはなんと300メートル!たいようの光もとどかないしんかいだ。

つかまえたぞ!生きた化石!

つぎの日、ドキドキしながらわなを引きあげる。


ザバッ!と水面に浮かんだわなの中をのぞきこむと…。


「いた!オウムガイだ!」

やった!オウムガイゲットだぜ!

真っ赤な深海のウニもたくさんとれた。

1匹だけだし、あまり大きくはないけれど、自分で作ったわなでつかまえることができてすごくうれしかった!

ちなみに、ゆうべは漁師さんたちも罠を10個しかけたけれど、捕まえられたのは1匹だけだったらしい。

「たった1つの罠で捕まえられたのか?おまえの罠はできがいいな!」と漁師さんにほめられた。うーん、よくばってよかった!


貝がらのふしぎな模様がかっこいい!がんばったかいがあった。


〜「アンモナイトの生きのこり?生きた化石オウムガイ前編」おわり〜

後編では捕まえたオウムガイを食べてみます!
オウムガイってどんな味なんでしょう?
お楽しみに!


平坂寛さんが編集長を努めるウェブサイト