イラストみたいにかわいい!カタツムリ
貝がらにおしゃれなしま模様が入っているのもいる。
そして何よりヒョコッとのびたツノの先についているクリクリの目玉もキュート!
……でもね、世の中にはそんな『フツーのカタツムリ』たちを圧倒するかわいさを持つ、絵本の世界からぬけ出してきたような世にも不思議な『緑色のカタツムリ』がいる。
それがこいつだ!
この美しいカタツムリの名前は『アオミオカタニシ』。
えっ、ちょっと待って。いろいろおかしくない!?カタツムリじゃなくてタニシ?あれっ、それになんか目の位置がおかしくない?そしてそもそもなんで緑色なの?
まず貝がらの色についてだけれど、実は彼らの貝がらそのものに色はついていない。むしろ透明。緑色に見えているのは中身の色が透けているからなんだ。
うーん?たしかにキレイな色だけど、こんなアメ玉か宝石のようにハデな色をしていたらすぐ敵に見つかって食べられてしまうのでは?
心配ご無用!むしろ、この色のおかげで敵の目をあざむけているのだ。
アオミオカタニシがくらしているのは沖縄の森の中。地面を歩いていることはほとんどなく、たいていは緑色の木の葉の上にいる。そう!あのあざやかな緑色が葉っぱの緑色にとけこんでしまい、かえって見つけるのがたいへん。いわゆる『保護色』ってやつなんだろうね。
木の幹や枝にくっついていることもあるけれど、その場合は熟してない木の実と見まちがっちゃうんだよね〜。そんなわけで森の中でこのカタツムリを探すにはちょっと慣れが必要かもしれない。
次回は、そのキュートな特徴をさらにご紹介します!
平坂 寛
1985年9月10日生まれ。長崎県長崎市出身。筑波大学大学院生命環境科学研究科博士前期課程修了後、生物ライター、生物ハンターとして活動。公益財団法人黒潮生物研究所 客員研究員を務める。 講談社の動く図鑑MOVEでは「モンスターハンター平坂寛のびっくり!生きもの烈伝」連載中。 危険生物との過激なチャレンジが大人気! YouTubeはチャンネル登録者数約80万人!(2024年現在)
1985年9月10日生まれ。長崎県長崎市出身。筑波大学大学院生命環境科学研究科博士前期課程修了後、生物ライター、生物ハンターとして活動。公益財団法人黒潮生物研究所 客員研究員を務める。 講談社の動く図鑑MOVEでは「モンスターハンター平坂寛のびっくり!生きもの烈伝」連載中。 危険生物との過激なチャレンジが大人気! YouTubeはチャンネル登録者数約80万人!(2024年現在)