ピラミッドはどんな遺跡? 世界最大クフ王のピラミッドの目的とは? ミイラはこうつくる!

講談社の動く図鑑MOVE「世界の探検」「古代文明のふしぎ」から紹介します!

ピラミッドってどんな遺跡なの?

ピラミッド ©︎GettyImages
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そもそも、ピラミッドとは石やレンガでつくられた四角錐の建造物のことをさします。人類の歴史が始まって以来、さまざまな時代・地域で建設されてきました。アフリカや西アジア、中央アメリカや東南アジアなどで見られ、その役割はピラミッドによってことなり、王族の墓、礼拝所、生けにえをささげる場、天文学の道具などとして使われていました。

※この記事は講談社の動く図鑑MOVE「世界の探検」「古代文明のふしぎ」から一部抜粋したものです。
そしてピラミッドといえばエジプト文明。さかんに建てられたのは古王国時代のこと。長くつづいたエジプト文明のはじめのころです。なかでも有名なのが、第4王朝のクフ王、その息子カフラー王、そのまた息子メンカウラー王の「ギザの三大ピラミッド」。これらを守るようにすわっているのが大スフィンクスなんだ!

古代史上最大の建造物・クフ王のピラミッドはどのように作られた?

古代史上最大の建造物が、クフ王のピラミッド。これほどのピラミッドをどうやって建造したのか、なんの目的があったのかなど、たくさんのなぞが残されている。建造から4500年たった今でも、多くの人々を魅了しつづけている。
MOVE「世界の探検」より
クフ王のピラミッドは、おどろくべき正確さで建てられている!

それぞれの辺は正確に東西南北を向いている。それに、使われている石は平均して2.5トン! そんな重たい石をいったいどうやって数百万個も積みあげたのだろう。研究者もいろいろな説をとなえているが、いまだになぞなんだ。

MOVEではいちばん有力とされている説を紹介しています。
クフ王のピラミッド

労働者の総数:2万人〜2.5万人
建造期間:27年
総重量:550万トン以上
斜面の角度:約52度
MOVE「古代文明のふしぎ」より
ピラミッドの建築技術は進化している!

古代エジプトでは300をこえる数のピラミッドが建てられました。しかし、はじめからクフ王のピラミッドに見られるような美しい四角錐だったわけではありません。

もっとも古いものは4600年前に建てられたジェセル王のもので、階段状でした。その後、クフ王の父、スネフェル王のピラミッドにみられる屈折型があり、技術が頂点に達すると、横から見て正三角形になる四角錐になりました。

体がライオン、顔が人間の「スフィンクス」とは?

MOVE「古代文明のふしぎ」より
大スフィンクスとは?

カフラー王のピラミッドから運河へのびる参道のわきにある巨大な像。ライオンの体と人間の頭部をもち、カフラー王に似せてつくられたとされています。巨大な石灰岩をけずってつくられました。

高さ:20メートル
全長:73.5メートル

死者をどうしてミイラにするの?

MOVE「古代文明のふしぎ」より
文明や時代、地域によってミイラづくりの目的はさまざまですが、もともとは、死者を生前の姿のまま大切に保存するためだったようです。大昔の人類は、乾燥した環境では遺体は腐らず保存できることに気づき、ミイラづくりの風習をはじめたのでしょう。

MOVE「古代文明のふしぎ」「世界の探検」では王のミイラのつくり方を紹介。古代エジプトで実際に行われていたミイラづくりをイラストで再現しているよ。

エジプトだけじゃない! 世界中にあるピラミッド

ピラミッドと聞けば、多くの人がエジプトのピラミッドを思いうかべるだろう。しかし、はるか昔からピラミッドは世界各地でつくられているんだ!
MOVE「世界の探検」より
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