
昆虫研究家が実感…!「30年前の東京にはいなかった」昆虫たちとは?
【ちょっとマニアな生きもののふしぎ】昆虫研究家・伊藤弥寿彦先生が見つけた生きもののふしぎ
2026.01.04
昆虫研究家:伊藤 弥寿彦
(この記事は2023年12月MOVEメルマガより転載したものです)
1.ヨツモンカメノコハムシ
1984年に発行された「原色日本甲虫図鑑Ⅳ」には、ヨツモンカメノコハムシの分布は、琉球(沖縄本島以南)となっています。私が高校1年生のとき(1978年)に初めて沖縄へ昆虫採集に行ったとき、与那国島でこの虫を見つけて大感激したことを覚えています。
それが1999年に九州の長崎県、2002年に鹿児島県、2008年に宮崎県で発見され、2009年には本州の静岡県、さらに2016年に神奈川県で初めて記録されました。ものすごい勢いで北上しているのです。
そして近年、ついに私の家の近所でも発見してしまいました。ヨツモンカメノコハムシは、サツマイモやアサガオの葉を食べます。アサガオは都会の町中でもよく栽培されていますから、それを食草にすることが分布が広がったひとつの理由ではあるでしょう。
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2.クズクビボソハムシ
でも「新種」というわけではなく元々、中国と台湾に分布している種類で、何らかのかたちで日本に来てしまったらしいのですが、詳しいことはわかっていません。私が品川区で見つけたのは2019年。それも自宅の前の空き地に生えていたクズからでした。クズはどこにでも生える植物なので、東京を中心にしてどんどん分布を広げているようです。それにしてもその葉の食べっぷりは芸術的です。
この黒い甲虫はクズノチビタマムシという小さなタマムシで、日本の在来種です。外来種のハムシの勢いに在来種のタマムシが押されてしまっているように見えますね。

































































