『ゲゲゲの鬼太郎』小説チョイ読み 妖怪 陰摩羅鬼VS.鬼太郎!

『小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~朱の音~』よりおススメ妖怪話あらすじ紹介【その5】

テレビマガジン編集部

アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』第6期のスタッフ陣による短編小説集『小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~朱の音~』から、今回は妖怪 陰摩羅鬼が登場する「陰摩羅鬼・外伝」(大野木 寛・作)のあらすじをご紹介します。
『小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~朱の音~』(税込み定価660円)発売中  ©水木しげる・フジテレビ・東映アニメーション

うちのクローゼットには幽霊がいる!

うちのクローゼットには幽霊がいると少年は思っています。

家族そろってテレビを観ていると、クローゼットの扉が少し開いて、隙間から目がのぞいたかと思うと、はいずり出てくる者がいるというのです。

はいずり出る音や、残飯を食べる音が気になって、少年は幽霊をちらっと見てしまいますが、その汚さに見なければよかったと思うのです。

家族全員が、幽霊がいないふりをするために緊張した時間を過ごさないといけません。幽霊でも家族なんだ、と少年は考えます。

だって妹なんだもの、と。

赤く光る目を持つ妖怪に鬼太郎が立ち向かう!

一方、児童相談所職員の池内美由紀は児童虐待の疑いのある、マンションの山藤家の部屋を訪れます。しかし、虐待されているはずの6歳の優礼(ゆうれ)ちゃんは健康そうで、逆に母親がやつれて疲れ切っているようだったのです。

あらためてスマホで外から部屋の撮影を試みた美由紀は、赤く光る両目を目撃します。その床からの高さは、先ほど見た優礼の目の位置と同じくらいに思えたのです。

寝付けない美由紀は、妖怪ポストとゲゲゲの鬼太郎について書かれたサイトにたどり着きます。そしてある日、美由紀の耳に下駄の音が聞こえてくるのです。

はたして、優礼は妖怪にとりつかれているのか? 鬼太郎の考えた奇想天外な作戦とは?

第6期第80話「陰摩羅鬼の罠」をベースに、まったく違ったストーリーが展開される、『小説 ゲゲゲの鬼太郎』でしか読めない物語です。

『小説 ゲゲゲの鬼太郎』で笑って泣いて怖がろう!

『小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~蒼の刻~』『小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~朱の音~』は、第6期アニメ『ゲゲゲの鬼太郎』のスタッフを中心とした著者たちによる、短編小説集です。

アニメでは描かれなかった、オリジナルのストーリーが展開されます。

楽しいコメディから、哀しいシリアスストーリー、怖ろしいホラーなど、バラエティに富んだ物語をぜひお楽しみください。
『小説 ゲゲゲの鬼太郎 ~蒼の刻~』(税込み定価660円)も発売中 ©水木しげる・フジテレビ・東映アニメーション
てれびまがじんへんしゅうぶ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga