フォロワー450万人超えの女性TikTokクリエイター「おじゃす」小学生にも人気急増「令和のクリエイター」の素顔! 憧れはNY在住国際派女性芸人
国内トップクラスTikTokクリエイター おじゃすさんインタビュー 前編
2023.12.20
ライター:小川 聖子
自分の「好き」「やりたい」を次々に実現していく「令和のクリエイター」であるおじゃすさんのバックグラウンドや、大切にしていることとは? 前後編でお届けします!
TikTokは自分の良さを伝えやすい気がしました
おじゃすさん:もともとSNSには苦手意識を持っていて、最初は全然やる気もなかったんです。というのも、そのころのSNSはインスタグラムが中心で、写真重視というか、ルックス重視というか。そんなイメージが強かったから、私には向いていないかなって。
それが、中学のときに周りの子たちがみんなTikTokを始めて、それで自分もアプリを入れて見てみたら、こっちは動画中心で、しかもちょっと面白い編集のものも多く、「これなら自分の良さが伝えられるかもしれない」と思って始めました。
──自分を伝えるメディアについて早くから考えていたんですね。スムーズに進みましたか。
おじゃすさん:う〜ん、最初は周りの子たちと同じような感じ、普通な感じでやっていたのですが、やっていくうちにどんどん楽しくなってのめり込み、気がついたらピンクのウィッグまでかぶるようになっていました(笑)。
当時は自分で決めて、毎日10本くらいの動画をあげていたのですが、その甲斐もあって1週間ごとに10万人ずつフォロワーが増えていくという感じで……。
──すごい! フォロワーが増えて怖くなったりはしませんでしたか。
おじゃすさん:怖くなりました。ただ今思えば、たくさんの人にフォローされることより、自分が数字にとらわれていってしまったことが怖かったです。
フォロワー数だったり、「いいね」の数だったり……TikTokってどんどん新しい人も参入してきますから、「私はもう消えちゃうのかな」「そうなったらどうしよう」みたいな不安でいっぱいになって。
でもよく考えたら、もともと楽しむために始めたものだし、続けていたのも楽しいから。それなのに自分が辛くなるのはおかしいなって。それからは「楽しくやることが大切なんだ」ということを忘れないようにしています。
一番身近なSNSが踏み出した一歩でした
おじゃすさん:確かにそうなのですが、そういうことの手前にあったのがSNSだったのかもしれません。でも身近にあるからこそ、自分の中ではいろいろ葛藤もあって。
始めたころは、「バズった動画見たよ〜」とか、「流れてきたよ〜」って知っている人から言われるのが恥ずかしくて。「あれは意図的に作ってるやつやから!」「私そのものってわけじゃないから!」と、ちょっと言い訳っぽいことを言ったりもしていました。でもそれはもう、ただ恥ずかしかったから(笑)。
実際もちろん「個性を出さなきゃ」と思って自分を作り込んでいた部分はあったのですが、たくさん動画を出すうちに、だんだん素も出るようになって。そしたらそのほうが「個性があるね」って言われるようになったりもして。
TikTokを始めたのは、自分の強みや魅力がもっとわかるかも、と考えたことも理由だったのですが、実際にそうだったと思います。恥ずかしがらずに自分を出すことで、自分だけの個性みたいなものも築けていける、ということを感じました。
──動画のアイディアはどんなところから生まれているのでしょうか。
おじゃすさん:私のフォロワーさんはブラジルとか、海外の人のほうが多いんです。それもあって、海外で流行っているようなネタを自分流にアレンジしたり、あとはTikTokって何百種類も「スタンプ」という編集機能があるのですが、それを何も考えずにランダムに選んで作るのも面白いんです。
私はもともと渡辺直美さんに憧れているのですが、直美さんには個性的なのにどこの国の人にも伝わる面白さがありますよね。あとはローリングレイさんという方もめちゃくちゃ好きで、一時期はすごくたくさん動画を見ていました。派手なお洋服で、メイクもすごく濃いのですが、ちっちゃい子のファンも多い方で、そんな存在を参考にしたりしていました。
準備していくことでうまくいくことが増える
おじゃすさん:ええ〜なんやろ(笑)。ひとつは「笑顔」ですね。小学生のころは写真を撮るとき「笑って」って言われるとすごく変な笑顔になっていたんですけど、それでも笑うといろいろな人からなんか褒めてもらえて。
それで「笑顔って大切なのかな」と思うようになって、その後もなるべく笑顔でいるようにしていたら、だんだん友達が増えていって。
中学のころかな? クラス替えで初めて一緒になったクラスメイトに、「クラスが違うときも、目が合ったとき笑ってくれてすごく嬉しかったよ!」って言ってもらって。そのときも、「やっぱり、絶対笑顔がいいんや! 笑顔は周りの人にも喜んでもらえるし、自分もポジティブになれるから、本当に大切なんや!」と思いました。
それから、お仕事で大人の方に会うことも増えたので「挨拶」と、何かお仕事をいただいたら、「ちゃんと準備をすること」。当たり前のことですが、例えば収録の場合は、事前に番組のことを調べたり、扱う話題についてちょっと勉強していくとうまくいくことが多いような気がして。
それに準備していけば、たとえ失敗したとしても、「まあ、勉強せんよりはうまいこといったんちゃうかな」って、自分でも納得できるから、なるべくそうしていこうと思っています。
おじゃす
2004年生まれ。大阪府出身。日本とカナダのハーフで、「教育番組に出てきそう」をモチーフとしたファンタジーなキャラクターと、見た目とは裏腹にギャップのある関西弁が同世代を中心に人気を集める。近年はタレントとしても活躍し、毎週日曜日12:45〜日本テレビ『超無敵クラス』レギュラー出演、毎週木曜日19:00〜『オオカミ少年・ハマダ歌謡祭』や『踊る!さんま御殿!!』での出演も話題に。活躍の場を広げている。