我が家は小学4年生の長女・1号、4歳の次女・2号、末っ子長男・3号の子育て中です。
今回は長女の「ラン活」(=ランドセル選び)についてお話ししようと思います。
夏休みも後半戦の今日このごろ、すでに早期購入でラン活を終えた方もいると思いますが、夏休み中には購入しないと汗!というご家庭の方もいらっしゃるのではないでしょうか。(ちなみに夏休みの宿題は毎年ギリギリの計画性ゼロな私は当然ラン活はゆるめにスタートし、夏にラン活した側です)
長女が年長のころはちょうどコロナの全盛期で、「もうネットである程度決めちゃっていいんじゃなかろうか……」(当時よくYouTubeでランドセルのCMが流れておりました)と一瞬思ったりもしました。ですが、あとあと「思ってたんと違う!」ってことになりたくないし、なんなら弟側の孫ですでにラン活経験済みの両親に「早く決めないと欲しいのなくなっちゃうよ〜!」と急かされる始末汗
そんなこんなで、重い腰を上げてようやく買いに行った……という、そんな私のラン活のお話をさせてください。
プロが見ても「ランドセルってピンキリ!」
ふんわり「5万円くらいだよね?」と思っていたのですが、それ以上するランドセルが普通にあって、しかもコードバンとか工房系のプレミアムなこだわりランドセルを選ぼうもんなら10万超えは当たり前! えぇ〜〜! たっか〜〜!😂 ってビックリした人は私だけでしょうか?
「紳士靴の名品」とかモノの背景にある物語を楽しみたい哲学系おシャレ大好きなパパさんなら、納得のお値段なのかもしれません(当然いいモノはそこそこするってことで……)。
思っていた以上に、学べば学ぶほど、こだわればこだわるほどに奥が深いランドセル。よくよく考えてみると6年間使うことになるんだし、1年で1万円くらいのお買い物と思えばそれくらいの値段で当然なのかもしれない!
「いやーそれにしても、5万超えのバッグを買うにも、めちゃくちゃ悩みますよね!? ちなみに最近買ったバッグといえば、エコバッグですけどね!? ひょえー家庭内格差よ…」と思いつつも、ジィジバァバがお祝いしてくれるというのでそこに乗っからせていただきました「ジジババ様、アリガトウゴザイマス……」。自分もいつかの孫に蓄えておかねばならんと身が引き締まる思いです。
ファッション業界の王道は「土屋鞄製作所」
「ママスタイリスト」をしていますと、インテリアから食、子ども関係、アウトドアなどなど、いっきに求められるジャンルも多く、そのたびごとに涼しい顔して紹介しつつ、実はこっそりあわあわしながらリサーチしています。「ランドセル」もそんなこんなで「スタイリストっぽいセレクト、なんぞや」と悶々としながらリサーチしておりました。
当時(2020年)、ファッション界隈で圧倒的人気だったのは土屋鞄製作所でした。「当然、土屋一択!」って方がとにもかくにも多かったんですね〜。
まっっったく、ランドセルに精通してない自分は「ツチヤなら間違いないのか〜」と周囲の情報を受け、長女とオンラインショップをチラ見して予習し、やっぱり画面だけでは満足できず。そこはやっぱり、実物見ないとね、とアナログ人間(そんな私はもちろん昭和生まれ!)な私は、ある夏の日、土屋鞄製作所さんの店舗を予約したのでした。
娘が「運命のランドセル」と出会ったのは!?
それまでは「ランドセルは何色がいい?」という問いに「うすむらさき」「みずいろ」という年長女児らしいパステル系中心の回答だったのですが「やっぱ白も見てみたい! 白ってないの?」とまさかの発言にお母ちゃんクリビツ!
「エェッ!? 突然のシロ、キターーーー!」ということでスタッフさんにお尋ねしてみましたが、残念ながら白は取り扱いなしでした。(2〜3年で一気に各社、白も増えたようですが、当時は白いランドセルはなかなかお取り扱いのない、希少なものでした)
次々、色とりどりのランドセルを見せてもらう我々。一口にピンクと言っても薄いピンクから濃いピンク、パープル寄りのピンクもあったりするその商品の豊富さにただただ圧倒されました。
あまりにたくさんの種類を目前にして、かえって悩んでしまったのか、黙り込んでしまう1号。子どもの頭の中ってたぶん、大人が思ってる以上にすごくシンプルなんでしょうね。
ゆっくり決めようね〜なんてバァバが声をかけ、土屋鞄製作所さんを後にし、ふらふらとウィンドーショッピングをしていた矢先、意外な場所でランドセルを発見!
展示されていたランドセルの前で立ち止まって指を差し、即座に「これ背負いたい!」と1号! そのランドセルとは!?
これまでACTUSの学習机や子どもベッドなどのキッズコーナーに、ランドセルが置かれているのを見たことはあったのですが、いわゆるディスプレイ用の小道具と勘違いしていた私。
ACTUSがオリジナルでランドセルを販売していたことを知らなかった私は、その意外性に驚きでした! スタンダードな赤や黒に加えて、ピンク、ネイビー、キャメルと5色展開で、1号がチョイスしたのはキャメル(現在は他のカラーもあるみたいです)。
それまでプリンセス風味なカラーを希望してる傾向もあったため、そのカラーチョイスも親的には意外性高し! ここ数年で割と定着した感あるハーフカバータイプのランドセルも北欧の子どもが持っていそうで、なんとなく洒落とる! (ていうか、先ほど「白がいい」って言ったのはなんだったというのだ……。子どもあるあるですね汗)
人気や王道はかえって避けたいというアマノジャク体質なワタクシにとっても「アリだな」と妙に気に入ってしまいました。気になる予算もクリア、コスパも良し! そしてうんちくも語れそう!(誰に語るでもないのですが笑!)
我が娘は小柄で華奢な体型なので、牛革は絶対重くてしんどい思いをする……と思っていたのですが、このランドセルは軽量タイプで、そこもクリア!
1年生の間は週末と週明けの荷物が重くてしんどいんですよね。我が子の場合、軽量ランドセルにして本当に正解だと思いました!
店内在庫がなかったので、後日自宅に配送という形で我が家のラン活は約1時間にて終了したのでした!(←もはや活動ではナイ!?)
思った以上に悩まず決めたな〜と、即決すぎた娘に対し、「恐るべしDNA……」と母は悟りました。
3年後、ランドセルの使い心地を娘に聞いてみた!
母「ランドセルを変えたいって思ったことある?」
1号「んー、ない」
母「どういうとこが好きなの?」
1号「中に仕切りがあるところと〜、あと色」
こんな感想でした。他の色にしたいとか言われなくてよかった〜と、ちょっぴりホッ。毎日のように共に過ごす相棒だし、使い続けていくうちに愛着がわくものなのかもしれませんね。
ランドセル選びは子どもが初めて「大きな選択をする」経験
ファッションブランドとのコラボはこれまでありましたが、アウトドアブランドのmont‐bellもランドセルを作ったり、上蓋のカバーを好きな色に変えられるランドセルもあったり……。これにデザインやカラーをチョイスしていくんだから、ほんと選びきれない! 個人的に気になるのはfamiliarの超軽量ランドセル「air ran」。familiarなのに、familiarぽくないとこが良い! 重さはなんと890g!?
familiarのみならず軽量ランドセルの新ブランドも参入し、ランドセル業界、めっちゃ盛り上がってるな〜ってワクワクしながらネットサーフしてたら日付変わってました笑(2号が成長するまでラン活なんてしばらくないのに笑)。
ラン活を終えた今、これまでのランドセルの常識ってやつはもうなくなりつつあるんじゃないかなって感じています。
私が子どものころは女の子は赤、男の子は黒いランドセルの時代。「みんなと同じ=フツー」って見え方が安心であり、むしろ同じということに疑問すら持つこともなかったけれど……。今の時代はありがたくも「個性」が尊重され、それが守られる世の中に変わりつつあります。そして、「自分で選択する」ということが当たり前になっている。これからを生きる子どもたちにとって、自ら選択するということは、私たち親世代よりものすごく重要なことになっていくんでしょうね!
私もついつい、こうしたほうがいいんじゃないか、とかああした方があなたのためよ、とか言ってしまいがちですが、大人が先回りせず本人に選ばせるって、実はとても難しい。本人のチョイスを尊重しつつ肯定する……それができたら、きっと子どもの自己肯定感も高まったりするんでしょうか。
話はそれてしまったのですが、ランドセル選びも同じことが言えるのかもしれませんね。ラン活は親目線での話だけれど、実際背負うのは子どもであり、子どもも一緒に選ぶという意味で、親子での活動になりうるのかも。2号のラン活はどう展開されていくのかしら……なんだか私も今から楽しみです! これからどんなランドセルが登場していくのかも期待!
来年ご入学の方も、再来年ご入学の方も運命のランドセルに出会えることを願って……。
それでは、また!
田沼 トモミ
エディトリアルを中心に、広告・カタログ・著名人のスタイリングなど幅広く活動。 ファッションにとどまらず、被写体とその空間スタイリングを得意とし、インテリアやフードなどプロップまわりも同時に担当する。 プライベートでは3児の母。 Instagram blog
エディトリアルを中心に、広告・カタログ・著名人のスタイリングなど幅広く活動。 ファッションにとどまらず、被写体とその空間スタイリングを得意とし、インテリアやフードなどプロップまわりも同時に担当する。 プライベートでは3児の母。 Instagram blog