妖怪探究家、関本創です。
僕は福島県に住んでいる小学6年生です。
妖怪や怪異のことが大好きで、妖怪について調べたり、妖怪探訪という、昔妖怪が出たといわれている場所や、妖怪関連のゆかりの地を巡る旅に出かけています。
今日は妖怪の魅力を皆さんに知っていただけたらと思い、今まで僕が訪れた妖怪スポットを紹介する“妖怪探訪記”を書かせていただきます。
どうぞよろしくお願いします。
第一回目に紹介するのは「緑風荘」さんです。
岩手県二戸市、金田一温泉にあります。
こちらは「座敷わらしに会える宿」として、とても有名な宿です。
2019年の夏、妖怪博士としてテレビのロケで初めて伺いました。
座敷わらしの目撃談が一番多い「槐(えんじゅ)の間」はとても広く明るく、思っていたより怖くありませんでした(笑)
僕がお邪魔した時には宿泊客は24時間、いつでも「槐の間」に行くことができ、写真や動画を撮りに来る人たちがたくさんいました。
緑風荘の当主・五日市洋さんの話によると、緑風荘に出てくる座敷わらしは、わずか6歳で病死した亀麿(かめまろ)くんという名前の子どもだそうです。いたずら好きで寝ている人の布団の上に乗ったり、鼻の穴に指を入れたりするそうです(笑)
亀麿神社という、座敷わらし亀麿くんをまつっている神社もあり、僕もお参りをしてきました。宿泊者はお願いすると亀麿神社の御朱印も書いていただけます。
「槐の間」には、今まで緑風荘に訪れた人たちが記入した、座敷わらしの目撃談、体験談などのノートがあります。そこには様々な体験談や、座敷わらしが好きなお菓子について書いてあるものもありました(僕も書きました!)。
また、緑風荘で撮影されたオーブの写真のアルバムもありました。オーブというのは、写真に写りこむ光の玉のようなもので、座敷わらしのいる場所ではよく写るそうです。かなりしっかり!!!写っている写真もあり、びっくりしました。少し怖いくらいです。
「槐の間」では一緒に緑風荘に訪れていた女性お笑いタレントの3時のヒロインさんたちと亀麿君に話しかけたり、持っていったお菓子やおもちゃをお供えしたり、弟と一緒に「だるまさんがころんだ」をしたりして過ごしました。姿は見えませんでしたが、僕は亀麿君が一緒に楽しく遊んでくれているのではと思っていました。
そして、ふと見ると…床の間に置いてあった風船がゆらゆらとゆっくり揺れていました。五日市さんに確認しましたがすきま風でもエアコンでもありません…。なんとなく、そこに亀麿君がいるような気がしてなりませんでした。
本などで写真を見たことはありましたが、本物はやはり迫力が違います。
僕たちに会いに来てくれたのではないかなと思うと、とても嬉しかったです!
先ほどお話したとおり、座敷わらしに会った人は幸運に恵まれるといわれています。僕もそうです。
今まで自費出版で本を書いていましたが、講談社さんから憧れの出版をすることができました。
また、小学4年生の時に特許を取得したアイディアが商品化され、全国発売されることになりました。
皆さんご存じの通り、3時のヒロインさんは大活躍です。
幸運というと、大きな成功やお金持ちになることを想像されると思います。ですが僕が一番嬉しかったのは、たくさんのご縁をつないでいただいたことです。
出版も商品化も、いろんな方が応援してくださったおかげで叶いました。
五日市さんや3時のヒロインさんとの交流も続けさせていただいています。
僕のスマホの待ち受け画面は今でも亀麿君です。福田さんが画像を送ってくれました。
コロナが落ち着いたら、亀麿くんにお礼参りに行きたいと思っています。
最後に大切なお話ですが、座敷わらしは純粋な心を持っている人しか会えないといわれています。
一攫千金を期待するような気持ちでは亀麿くんもびっくりしてしまいます。そして、悲しいですね。どうか、お友達に会いに行くような気持ちで会いに行ってください。
最後まで読んでくださりありがとうございました!
取材・文:関本創
写真協力:緑風荘
関本くんのレポートいかがでしたか? 次回は遠野の河童淵を紹介します。お楽しみに!!
関本 創
2008年7月21日、福島県生まれ。NHK Eテレ「沼にはまってきいてみた」やテレビ朝日の「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に取り上げられた小学生の妖怪博士。小学4年生で特許を取得。 小学5年生で起業し取締役社長を務める。2020年、アマビエキーホルダーを制作、販売。その売り上げのほとんどでマスクを購入し地元医師会や保健所に4000枚寄付。 12歳で自費出版本は5冊を数える。
2008年7月21日、福島県生まれ。NHK Eテレ「沼にはまってきいてみた」やテレビ朝日の「サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん」に取り上げられた小学生の妖怪博士。小学4年生で特許を取得。 小学5年生で起業し取締役社長を務める。2020年、アマビエキーホルダーを制作、販売。その売り上げのほとんどでマスクを購入し地元医師会や保健所に4000枚寄付。 12歳で自費出版本は5冊を数える。