【ためし読み④】新シリーズ『悪役なんて、ごめんです!』が読めちゃう!

ファンタジーフェア第1弾『悪役なんて、ごめんです!』のためし読み第4回!

青い鳥文庫編集部

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新シリーズ『悪役なんて、ごめんです!』が5月14日(木)に発売!

みんなはもう知ってる?

ドキドキ★ハラハラのマジカルファンタジーが、5月14日(木)にいよいよ発売するよ! タイトルは

『悪役なんて、ごめんです!』

作者は月白ナナコ(つきしろななこ)先生。絵をたんとうしているのはおにぎりもちゃこ先生です!


ある日、わたし、紫藤(しとう)ルリカは気づいてしまった。

ここが前世で好きだった少女マンガ【きらゆめ】の世界で、その中の登場人物になっていることに……!

これって物語の世界に「転生」してるってこと!?

このわくわくのストーリーをはやくみんなにも読んでもらいたくて、無料のためし読みを公開しちゃいます!

今回は第4章「班分け決めたの誰だ!?」を楽しんでね!
し、いまここにいる自分が
マンガの中の登場人物だと知ってしまったら──
あなたならどうする?

4 班分け決めたの誰だ!?

五月の体育祭練習でからまれるようになっちゃったきっかけは、入学直後の宿泊オリエンテーションだった。

ただひたすら回避(かいひ)しようとしただけなのに。

まさか自分があんな行動に出ちゃうだなんて。

まったく想定してなかったんだ──。


──魔力(まりょく)検査のあと。

先生に連れられて一年生全員でぞろぞろと校内見学がスタート。

上級生の室内授業の様子や、演習場と呼ばれるだだっ広い場所で繰り広げられる魔法の数々に──。

「ルリカ……いま、うちは猛烈(もうれつ)に感動しとる! ほんまに魔法やんか〜!」

アイちゃんが目をキラキラと輝かせているのと同じように、ほとんどの一年生は魔法が本当にあることに驚(おどろ)き、ワクワクしているのがわかった。

みんな、前のめりなんだもん。

「うん。うん……っ! アイちゃん、すごいね!」

当然、私だって感動してる!

だって、前世の記憶(きおく)の中のマンガやアニメ、映画だったことが、本当にいまここで現実に起こってるんだよ!?

私が悪役かどうかを抜きにしても、ただ「すごい!」ってなるよ!

上級生が拳(こぶし)を向けると、その二十メートルほど先にあった的(まと)が壊(こわ)れた。

「すごっ! ……え、いま壊れたばっかりなのに、あの的、自動で直ってるんだけど!?」

驚きの声がどこからか上がり、周りも「おぉ!」とざわめく。

なにからなにまで目新しく、そして知らないことだらけ。

この日だけで、一年生の誰もが『魔法』という存在を否定することができなくなった。

すっかり仲良くなった私とアイちゃん。

アイちゃんは一週間前から寮(りょう)に入ってるんだって。

「へぇ、ルリカは実家から通うんやぁ。近くてええなぁ。

……って、うち、めっちゃ方言出てるやん。気ぃつけよう思てたんやけど。」

「え、すっごくかわいいよ。アイちゃんは関西?」

「そうなんよ。バレバレやね。

こっちでは方言気ぃつけなあかんよって言われてたのに。

うち、このしゃべり方以外したことないからなぁ。」

「そうなの? 私は好きだよ。」

「ほんま? そう言うてくれてうれしいわぁ。」

マンガに井上アイという子は出てこなかった……と思う。

少なくとも名前は出てないし、関西弁キャラもいなかった。

アイちゃんはマンガの主要登場人物じゃないってことが、すごくホッとする。

「ではいまから班ごとに分かれます。」

先生の合図で、それぞれ名前が呼ばれていく。

このメンバーで、オリエンテーション作業をいっしょにするんだって。

私は祈(いの)ってる。

どうか、色つき男子とはいっしょになりませんようにって。

神様に必死で祈る!

「俺は緋山(ひやま)ジン。特技はサッカー! よろしく。」

「僕は白峰(しらみね)ハルト。スポーツはなんでも得意だよ。よろしく。」

「青瀬(あおせ)ユウマだ。」

──祈ったのにっ!?

神様への祈りは全然聞いてもらえなかった……。

全員色つき男子だし、知ってるよ、この人たち。

赤(緋色)・白・青はめちゃくちゃ主要キャラだよ!

もちろん容姿(ようし)はマンガよりかなり幼いけど。

ほかにはアイちゃんと私と、メガネをかけた物静かなイメージの、杉下(すぎした)ホノカちゃんの六人が同じ班。

よし。女子といっしょにいよう。
色つき男子とは関わらないようにしよう、ときめたルリカだったけど……!?

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