関わりたくない。
色つき男子、こわい。
この色つき主要キャラたちは主人公の味方であり、悪役である『女王様・ルリカ』の敵(てき)だった。
ある意味、正常な思考の持ち主ってこと。
いや、だって『女王様・ルリカ』が主張してた『魔力なしはいなくなるか、家畜(かちく)みたいに管理すべき』っていう考えに賛同してるほうが普通おかしいでしょ。
お兄ちゃんだって、お母さんだってパパだって、親友のマナだって…… 魔力なしだもん。
みんながいなくなるなんて、考えたくもない。
『女王様・ルリカ』は……なにがあってそんな考えになったんだろう。
翌日は、まずは親睦(しんぼく)を深めようってことらしく。
班ごとで宝探しミッションがあたえられた。
「森、でっかいなぁ。こんなん、うち速攻(そっこう)迷子になるわ。」
「学園に森があるなんてね。」
「この森の奥に……天煌学園創設者のお墓(はか)もあるって、パンフレットに小さく書いてました……。」
「ホノカちゃん、パンフレットぜんぶ読んだの?
私、写真のあるおっきいとこしか読んでないよ。」
「パンフレット終盤(しゅうばん)のあの文字の小ささとつまりようは異常やで?
まったく読ませる気ないやろ! って思たもん。ホノカ、えらいなぁ。」
「え、あの……私、活字読むのが好きなだけで……。」
ほんのりと頰(ほお)をピンク色に染めたホノカちゃんがかわいい。
「それにしても……男子たち、イケメンすぎひん?
うち、あんなイケメン見るんはじめてやから緊張(きんちょう)してまう。」
たしかに、緋山くんは活発そうな陽キャイケメン。
白峰くんはさわやかイケメン。
青瀬くんは、すごみのあるクール系イケメン。
そろいもそろって、みんなが振り向くようなイケメンっぷりだった。
まぁ……ほら、主要キャラだから。
ちなみに、『女王様・ルリカ』は美女って言われてたしマンガでも実際そうだったけど。
性格の問題なのか、平凡(へいぼん)が服着て歩いているようないまの私は、容姿をほめられたことってほとんどないんだよね。
……オーラって大事なんだね。
いやいや、ここは平凡で目立たない存在であることをよろこばなきゃ!
あと私、お兄ちゃんでイケメンは見慣れてるからイケメン耐性(たいせい)、かなりあるの。
お兄ちゃんありがとう。
「じゃあ…… 地図係二人と、先頭で周りを警戒(けいかい)する二人、記録係の二人を決めようか。」
「俺! 俺、先頭やりたいっ!」
白峰くんが仕切ってくれて、緋山くんが元気に手を上げた。
この宝探しミッション、罠(わな)があるらしい。
びっくり箱とか簡単(かんたん)なものみたいだけど、それを作動させちゃったらポイントが下がっていくんだって。
ゴールまでの所要時間に、罠発動の減点(げんてん)ポイントで計算するんだけど……。
元気そうだからという理由で、緋山くんにもう一人の先頭として指名されたアイちゃんが──。
「ひゃあっ!?」
「ちょ、おまえそれくらい見りゃすぐわかるだろ。気づいてなかったのかよ。」
「うきゃっ!」
「おい、少しは周り見ろよ。」
ことごとく罠につかまり、緋山くんがイライラしはじめてる。
その後ろを歩く地図係の私はハラハラして、同じ地図係の白峰くんをチラリと見た。
でも彼もアイちゃんを見てため息をついた。
どんどん空気が悪くなっていく。
どうしたらいいんだろう……。
アイちゃんの元気がどんどんなくなっていくのがつらい。
「ご、ごめんな。」
ぎこちない笑みを浮かべるアイちゃんに、緋山くんが舌打ちした。
……態度(たいど)、わるっ!
え、なに? 緋山くん、こういう人?
だって緋山くんが自分で勝手にアイちゃんを先頭に決めたんだよ?
「はぁ……。使えねー。へらへら笑ってる場合じゃねーっての。
そのしゃべり方もやめてくれない? 聞いててイライラする。」
……は?
はぁ!?
私の堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒が、ブチッて切れた音がした。
「──使えないのはどっちですか。」
いつもより、かなり低い声が私から出てきた。
それも笑顔で。
色つき男子、こわい。
この色つき主要キャラたちは主人公の味方であり、悪役である『女王様・ルリカ』の敵(てき)だった。
ある意味、正常な思考の持ち主ってこと。
いや、だって『女王様・ルリカ』が主張してた『魔力なしはいなくなるか、家畜(かちく)みたいに管理すべき』っていう考えに賛同してるほうが普通おかしいでしょ。
お兄ちゃんだって、お母さんだってパパだって、親友のマナだって…… 魔力なしだもん。
みんながいなくなるなんて、考えたくもない。
『女王様・ルリカ』は……なにがあってそんな考えになったんだろう。
翌日は、まずは親睦(しんぼく)を深めようってことらしく。
班ごとで宝探しミッションがあたえられた。
「森、でっかいなぁ。こんなん、うち速攻(そっこう)迷子になるわ。」
「学園に森があるなんてね。」
「この森の奥に……天煌学園創設者のお墓(はか)もあるって、パンフレットに小さく書いてました……。」
「ホノカちゃん、パンフレットぜんぶ読んだの?
私、写真のあるおっきいとこしか読んでないよ。」
「パンフレット終盤(しゅうばん)のあの文字の小ささとつまりようは異常やで?
まったく読ませる気ないやろ! って思たもん。ホノカ、えらいなぁ。」
「え、あの……私、活字読むのが好きなだけで……。」
ほんのりと頰(ほお)をピンク色に染めたホノカちゃんがかわいい。
「それにしても……男子たち、イケメンすぎひん?
うち、あんなイケメン見るんはじめてやから緊張(きんちょう)してまう。」
たしかに、緋山くんは活発そうな陽キャイケメン。
白峰くんはさわやかイケメン。
青瀬くんは、すごみのあるクール系イケメン。
そろいもそろって、みんなが振り向くようなイケメンっぷりだった。
まぁ……ほら、主要キャラだから。
ちなみに、『女王様・ルリカ』は美女って言われてたしマンガでも実際そうだったけど。
性格の問題なのか、平凡(へいぼん)が服着て歩いているようないまの私は、容姿をほめられたことってほとんどないんだよね。
……オーラって大事なんだね。
いやいや、ここは平凡で目立たない存在であることをよろこばなきゃ!
あと私、お兄ちゃんでイケメンは見慣れてるからイケメン耐性(たいせい)、かなりあるの。
お兄ちゃんありがとう。
「じゃあ…… 地図係二人と、先頭で周りを警戒(けいかい)する二人、記録係の二人を決めようか。」
「俺! 俺、先頭やりたいっ!」
白峰くんが仕切ってくれて、緋山くんが元気に手を上げた。
この宝探しミッション、罠(わな)があるらしい。
びっくり箱とか簡単(かんたん)なものみたいだけど、それを作動させちゃったらポイントが下がっていくんだって。
ゴールまでの所要時間に、罠発動の減点(げんてん)ポイントで計算するんだけど……。
元気そうだからという理由で、緋山くんにもう一人の先頭として指名されたアイちゃんが──。
「ひゃあっ!?」
「ちょ、おまえそれくらい見りゃすぐわかるだろ。気づいてなかったのかよ。」
「うきゃっ!」
「おい、少しは周り見ろよ。」
ことごとく罠につかまり、緋山くんがイライラしはじめてる。
その後ろを歩く地図係の私はハラハラして、同じ地図係の白峰くんをチラリと見た。
でも彼もアイちゃんを見てため息をついた。
どんどん空気が悪くなっていく。
どうしたらいいんだろう……。
アイちゃんの元気がどんどんなくなっていくのがつらい。
「ご、ごめんな。」
ぎこちない笑みを浮かべるアイちゃんに、緋山くんが舌打ちした。
……態度(たいど)、わるっ!
え、なに? 緋山くん、こういう人?
だって緋山くんが自分で勝手にアイちゃんを先頭に決めたんだよ?
「はぁ……。使えねー。へらへら笑ってる場合じゃねーっての。
そのしゃべり方もやめてくれない? 聞いててイライラする。」
……は?
はぁ!?
私の堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒が、ブチッて切れた音がした。
「──使えないのはどっちですか。」
いつもより、かなり低い声が私から出てきた。
それも笑顔で。



























