【ためし読み④】新シリーズ『悪役なんて、ごめんです!』が読めちゃう!

ファンタジーフェア第1弾『悪役なんて、ごめんです!』のためし読み第4回! (2/3) 1ページ目に戻る

青い鳥文庫編集部

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関わりたくない。

色つき男子、こわい。


この色つき主要キャラたちは主人公の味方であり、悪役である『女王様・ルリカ』の敵(てき)だった。

ある意味、正常な思考の持ち主ってこと。

いや、だって『女王様・ルリカ』が主張してた『魔力なしはいなくなるか、家畜(かちく)みたいに管理すべき』っていう考えに賛同してるほうが普通おかしいでしょ。

お兄ちゃんだって、お母さんだってパパだって、親友のマナだって…… 魔力なしだもん。

みんながいなくなるなんて、考えたくもない。

『女王様・ルリカ』は……なにがあってそんな考えになったんだろう。


翌日は、まずは親睦(しんぼく)を深めようってことらしく。

班ごとで宝探しミッションがあたえられた。

「森、でっかいなぁ。こんなん、うち速攻(そっこう)迷子になるわ。」

「学園に森があるなんてね。」

「この森の奥に……天煌学園創設者のお墓(はか)もあるって、パンフレットに小さく書いてました……。」

「ホノカちゃん、パンフレットぜんぶ読んだの?

私、写真のあるおっきいとこしか読んでないよ。」

「パンフレット終盤(しゅうばん)のあの文字の小ささとつまりようは異常やで?

まったく読ませる気ないやろ! って思たもん。ホノカ、えらいなぁ。」

「え、あの……私、活字読むのが好きなだけで……。」

ほんのりと頰(ほお)をピンク色に染めたホノカちゃんがかわいい。

「それにしても……男子たち、イケメンすぎひん?

うち、あんなイケメン見るんはじめてやから緊張(きんちょう)してまう。」

たしかに、緋山くんは活発そうな陽キャイケメン。

白峰くんはさわやかイケメン。

青瀬くんは、すごみのあるクール系イケメン。

そろいもそろって、みんなが振り向くようなイケメンっぷりだった。

まぁ……ほら、主要キャラだから。

ちなみに、『女王様・ルリカ』は美女って言われてたしマンガでも実際そうだったけど。

性格の問題なのか、平凡(へいぼん)が服着て歩いているようないまの私は、容姿をほめられたことってほとんどないんだよね。

……オーラって大事なんだね。

いやいや、ここは平凡で目立たない存在であることをよろこばなきゃ!

あと私、お兄ちゃんでイケメンは見慣れてるからイケメン耐性(たいせい)、かなりあるの。

お兄ちゃんありがとう。

「じゃあ…… 地図係二人と、先頭で周りを警戒(けいかい)する二人、記録係の二人を決めようか。」

「俺! 俺、先頭やりたいっ!」

白峰くんが仕切ってくれて、緋山くんが元気に手を上げた。

この宝探しミッション、罠(わな)があるらしい。

びっくり箱とか簡単(かんたん)なものみたいだけど、それを作動させちゃったらポイントが下がっていくんだって。

ゴールまでの所要時間に、罠発動の減点(げんてん)ポイントで計算するんだけど……。

元気そうだからという理由で、緋山くんにもう一人の先頭として指名されたアイちゃんが──。

「ひゃあっ!?」

「ちょ、おまえそれくらい見りゃすぐわかるだろ。気づいてなかったのかよ。」

「うきゃっ!」

「おい、少しは周り見ろよ。」

ことごとく罠につかまり、緋山くんがイライラしはじめてる。

その後ろを歩く地図係の私はハラハラして、同じ地図係の白峰くんをチラリと見た。

でも彼もアイちゃんを見てため息をついた。

どんどん空気が悪くなっていく。

どうしたらいいんだろう……。

アイちゃんの元気がどんどんなくなっていくのがつらい。

「ご、ごめんな。」

ぎこちない笑みを浮かべるアイちゃんに、緋山くんが舌打ちした。

……態度(たいど)、わるっ!

え、なに? 緋山くん、こういう人?

だって緋山くんが自分で勝手にアイちゃんを先頭に決めたんだよ?

「はぁ……。使えねー。へらへら笑ってる場合じゃねーっての。

そのしゃべり方もやめてくれない? 聞いててイライラする。」

……は?

はぁ!?

私の堪忍袋(かんにんぶくろ)の緒が、ブチッて切れた音がした。

「──使えないのはどっちですか。」

いつもより、かなり低い声が私から出てきた。

それも笑顔で。
もうがまんできない!
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