【ためし読み④】新シリーズ『悪役なんて、ごめんです!』が読めちゃう!

ファンタジーフェア第1弾『悪役なんて、ごめんです!』のためし読み第4回! (3/3) 1ページ目に戻る

青い鳥文庫編集部

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「……は?」

「使えないのはどっちなのか、って聞いたんですけど。

つまり緋山くんは先に罠に気づいてたってことですよね?

それなのにそれをアイちゃんに伝えるでもなく、ほかの誰かに伝えるでもなく、黙(だま)ってたってことでしょ?

それって、使えないのはどっちなのかって話なんですけど。

意味わかりませんか?」

笑顔で、かつ冷静に。

たぶん、目はまったく笑ってないと思うけど。

私、めったに怒らないんだけど、怒るときは笑顔で敬語(けいご)になる。

お兄ちゃんに「ルリ、それはマジでこわいからやめて。」って言われてたけど。

もうイライラが限界突破してるから制御(せいぎょ)不能。

緋山くんは私を見てポカンとしてる。

となりの白峰くんも一歩あとずさった。

「人間なんだから気づくことも気づかないこともあるでしょ? でも気づいたらそれを周りに伝えるのがチームとしての、先頭の、あなたの役割なんじゃないんですか。

それをいっさいしてないのに、ほかの人に責任を求めるのはちがいませんか。」

「…………」

「ちがいませんか、って聞いてるんです。」

「……はい、ちがいます。」

「では、人のしゃべり方をけなすことがダメだって、緋山くんは知らなかったんですか。」

「知って、ました……。」

「では。いますぐ。アイちゃんに──謝(あやま)ってください。

「…………」

「早く。」

「ご、ごめんなさいっ!」

「私はアイちゃんじゃないです。アイちゃんはあっちです。」

「っ、ご、ごめん! 俺が悪かった!」

「え、あ、うん。うちはだいじょうぶ……。」

アイちゃんが目を白黒させながら、苦笑いしていた。

緋山くんは「これでいい……?」と言うみたいに、小動物のような目をしながらこっちをちらちら見てくる。

白峰くんが、パシッ、パシッと音がしそうに大きくまばたきしてるの、私気づいてる。

青瀬くんは、なにか探るように私をじっと見ていて。
 

──うん。

…………やっちゃったぁ〜〜〜っ!!


笑顔のままかたまって、冷や汗がだらだら出てくる。

もう、自分がヤダッ。

【このつづきは本を読んでのお楽しみ!】
この表紙がめじるしだよっ!
友だちのために、つい「やっちゃった」ルリカ……! これからいったいどうなっちゃうの~~!?

『悪役なんて、ごめんです!」ためし読み、どうだったかな?

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【新シリーズ開幕】悪役なんて、ごめんです!(1)新シリーズが青い鳥文庫にて5月スタート!

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