世界一幸せなゴリラ、イバン

著:キャサリン・アップルゲイト   訳:岡田 好惠  

発売日 2014/07/15
価格 定価:1,540円(本体1,400円)
ISBN-13 9784062190404
判型 四六
ページ数 274ページ

アメリカで最も権威のある児童文学賞 ニューベリー賞2013を受賞、クリストファー賞、クリスタルカイト賞などの他、NYタイムズベストセラーの第一位、60週連続ランクイン、カーカスレビューのベストブック、アマゾンのレビューは1000件以上、など全米で人気沸騰、ディズニーが映画化に乗り出した話題の感動作です。
 イバンはショッピングモールの小さな動物園に住む陽気なゴリラで、絵を描くことが得意。隣のおりに住むゾウのステラや、野良犬のボブとは大の仲良しで、モールの職員の娘ジュリアもイバンに紙とクレヨンをくれたりする。絵を描くことが好きなイバンとジュリアは芸術家同士、お互いを理解しあっているようだ。イバンの描いた絵はお土産としてモールのお客たちに良く売れていたが、最近イバンたちのいるモールは経営難に陥り始めていた。そんなある日、お客さんをもっと呼ぶために赤ちゃんゾウのルビーが買われてくる。愛らしいルビーが仲間に加わったことで、イバンの人生は大きく変わることに……。幼いころに人間に捕らえられて以来、長い間ショッピングモールのおりの中ただ一人、他のゴリラと一度も出会うこともなく過ごしてきたイバンは、野生のゴリラとしての記憶をほとんどなくしてしまっていましたが、赤ちゃんゾウのルビーが同じ動物園にやってきたことで、自分の幼いころを思い出し、自分の 生き方について考え直すきっかけになります。
親友との約束を果たすため、小さなルビーを救うため、そして、自分らしさを取り戻すため、イバンが取った行動とは……?
持ち前の賢さと勇気で困難に立ち向かうイバンの挑戦は、諦めずに知恵を絞り、希望をもって行動する大切さを教えてくれます。
 また、いろいろな人が助け合う力によって、皆が幸せになれるストーリーに心打たれます。
 友情、希望、行動というテーマに加え、動物と人間の共生についても考えさせられる、親子で楽しる作品です。

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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