捨てられる魚たち 「未利用魚」から生まれた奇跡の灰干し弁当ものがたり
発売日 | 2024/01/25 |
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価格 | 定価:1,430円(本体1,300円) |
ISBN-13 | 9784065338070 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 96ページ |
【読んだらきっと涙する!感動の実話!】
あなたは「未利用魚」を知っていますか?
これは、漁師さんたちがとった魚のうち、市場に出回らずに捨てられてしまう魚のことです。
FAO(国際連合食糧農業機関)が2020年に出した報告書によると、世界でおよそ3割もの魚が捨てられているといわれています。
捨てられる理由はさまざまですが、なかには人がおいしく食べられるのに、「見た目が悪い」「知名度が低い」「調理方法がわからない」などの理由から市場で売買するのが難しく、廃棄されてしまうケースも少なくありません。
せっかくとっても値がつかない魚は、漁師さんにとって経済的負担になるだけではなく、海の資源をムダにしているのと同じです。
本書はそうした未利用魚をつかって「桜島灰干し弁当」という人気の駅弁を生み出した料理人・梛木春幸さんの軌跡をつづった一冊です。
東京や大阪で料理人としてのキャリアを着実に築いていた梛木さんは、なぜ地元・鹿児島に戻り、未利用魚をつかった商品開発に取り組むことになったのか。
返す当てのない莫大な借金を抱え、せっかく作った料理を人々に投げ捨てられる苦難を経ながら、発売直後に大人気になり、新たな鹿児島の名物料理にまで仕上げた梛木さんの原動力とはなんだったのか……。
未利用魚の問題についてはもちろん、「働くことの意味」「日本料理の知られざる精神」なども学べるノンフィクションです。
Nagi Shunko
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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。
代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。
2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。
写真提供:魔法の文学館
童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト
魔法の文学館オフィシャルサイト
伊佐 久美
絵本作家
1970年生まれ、東京都在住。東京造形大学デザイン学科卒業。製版会社、デザイン事務所勤務を経て、2002年よりぬいぐるみ、雑貨等の制作・販売をするネットショップの運営をしている。2021年、第42回講談社絵本新人賞受賞。
玉田 美知子
作家
1977年生まれ、神奈川県在住。多摩美術大学立体デザイン専攻卒業。 第21回ピンポイント絵本コンペ入選、第42回講談社絵本新人賞佳作受賞。 2022年、第43回講談社絵本新人賞を受賞。 2024年、第15回ようちえん絵本大賞受賞、第8回未来屋えほん大賞受賞、第15回リブロ絵本大賞入賞。コーヒー豆のサブスクリプションサービスを運営。
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。
【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA)
▼webサイト▼
https://nfsn66.net/
▼ブログ▼
https://ameblo.jp/nacomusud/
▼instagram▼
naco.nfsn66
▼Twitter▼
@nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。
主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。
2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。
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