顔の麻痺の改善にはガムをかむといいと聞き、僕は着替えと一緒にボトル入りのガムを病院へ届けていた。
ある日のお見舞いで、妻がガムのボトルの中に何かが入っていることに気づいた。それは、娘がこっそり入れた「お母さん元気でね! がんばれ!」というメッセージと、大好きなぬいぐるみのイラストだった。
子どもなりに母親を励まそうとする気持ちがうれしくて、僕たちは思わず顔を見合わせて笑った。もうすぐ妻が家に帰ってくる。子どもたちも、きっと指折り数えてその日を待っているだろう。
もちろん僕も、心からうれしかった。でも同時に、必死で駆け抜けてきたワンオペ生活が終わることに、不思議と少しだけ寂しさも感じていた。
※本作は実際のエピソードをもとに、一部設定・描写(マスクの描写を含む)を演出上変更・省略しています。
作画・オヨネ
第7話は明日公開!
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