【中学受験伴走】「丸つけ」「スケジュール管理」…親がどこまで手伝う?〔人気塾講師が伝授〕

【中学受験伴走法】グノーブル山下先生に聞く、我が子に合う伴走の見つけ方(後編) (2/3) 1ページ目に戻る

教育ジャーナリスト:佐野 倫子

「〇年生だからこうしなくては」は意味がない⁉

Q:伴走といえばすぐに思いつくのは丸つけやスケジュール管理ですが、いつまでどこまで親が手伝えばよいのでしょうか。

山下倫央先生(以下、山下先生):中学受験生は、とにかく個人差が大きくあらわれるもの。12歳という年齢で切り取っても、肉体的、精神的な成長は一人ひとり違います。

「小6だから」「小5だから」といった一般論を我が子にかざすのは、現実的ではありません。SNSで流れてくる「6年生の夏に○○をしたから合格!」というフレーズは、キャッチーですが、リアルではありません。

確かに、「小6の夏には自立」「丸つけは5年生まで」といった言葉は、分かりやすいのですが、でも実際の子どもたちは、もっと多様で個性的です。得意なことも違えば、不安になるタイミングも違う。だから何より大切なのは、「みんなはどうしているか」ではなく、「うちの子には何が合うのか」を見極めることなのです。

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山下先生:では、丸つけはいつ子どもに任せればいいのかというと、「急に自分でやらせる」と決めるよりも、例えば「今日は自分で丸つけしてみる?」と声をかけてみる。うまくできたら、そのまま任せればいいのです。

また、数日後に「やっぱりお母さん見て」となったら、また保護者の方が手伝えばいい。そんな“行ったり来たり”を繰り返しながら、少しずつ親から子どもへバトンタッチしていけば十分です。

これは丸つけに限った話ではありません。中学受験のサポートで大切なのは、周囲と比べずに、目の前のわが子をよく見ながら、柔軟に対応していくことなのです。

子どもに首尾一貫性を求めない

山下先生:もちろん最終的には、自分でできるようになるのが理想です。ただ、タイミングは本当に人それぞれです。保護者の方はつい、「この前は自分でやるって言ったじゃない!」「一度決めたことでしょう!」などと言いたくなってしまうでしょう。

しかし子どもに対して、頑なに首尾一貫性を求めなくてもいいんです。無駄な怒りのエネルギーを使うことは、建設的ではありません。子どもは大人とは違います。

昨日できたことが今日はできない日もある。逆に、昨日は嫌がっていたことを、今日はあっさりやることもある。だから伴走する側も、一度決めたら変えないのではなく、その日の様子を見ながら柔軟にかかわればいいのです。手を替え、品を替え、力を入れすぎずにやっていきましょう。  

スケジュール管理は「親が得意な仕事」

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