
中学受験で後悔しない親の関わり方 親子関係を壊さない伴走術
書籍『中学受験伴走力』から学ぶ 挫折を成長に変える接し方 (2/3) 1ページ目に戻る
2026.08.24
出版ジャーナリスト:飯田 一史
中学受験で親の言動がトラウマに?
私の知り合いに、50歳を超えていても「親のせいで行きたかった学校に行けなかった」と、悔やみ、周囲にこぼす方がいます。10代のころの受験に関する恨みや後悔をずっと引きずったまま歩む姿を見ると、深く考えさせられます。
自分の子どもを育てるにあたって、受験に関する負の記憶を一生抱えて生きてほしいと思う親はいないでしょう。
受験をめぐる後悔や親への恨みと言っても、「第一志望の学校に行けないこと」自体と「進路や受験期の過ごし方をめぐって、親子の関係がこじれること」とは別々の問題です。
両者が重なるとダメージが深くなる以上に、後者が前者のダメージを深くします。
勉強も受験も子どもがすることなので、親はサポートできてもコントロールはできない部分が大きい。しかし、親子関係のこじれについては、親のふるまいや言動によって気をつけられることが多くあります。
そして合否以上に、家族の関係のほうが、その後の親子それぞれの人生に響いてくるのです。
受験の失敗より怖い「親子関係の破綻」を防ぐ伴走の心構え
自分の経験を思い返してみても、受験のために暗記したことは忘れても、子どもは親に言われたイヤなことは、ずっと覚えているものです。
逆に親子の絆が強固であれば、子どもも「親のせいで失敗した」などと感じることもなく、第一志望に行けなかったことも、意外と時間が経てば引きずらなくなるでしょう。
ということは、子の受験に伴走する親にとっては、「上位校、志望校に行けるようにサポートをする」と同時に、「たとえ行けなくても後悔しないように備えておく」かつ、「親子関係を険悪にしない」のが大事になってきます。
仮に第一志望の学校に受かっても、親子の関係性が壊れてしまったら、お互いにとって幸福にはなりません。
私は個人的にはそう思っています。


































