【中学受験】で失敗しない親のかかわり方 「伴走」経験者のリアル

完走済保護者に聞く 今だから語れる中受親のホントの本音 『中学受験伴走力』#1 (2/3) 1ページ目に戻る

教育ジャーナリスト:佐野 倫子

「受からせたい」が強すぎた第一子の受験

――まず一人目のお子さんの中学受験について、どのような道のりだったかを教えてください。

Aさん:長男は5年生から塾に通い始めました。大手塾で、データも豊富でしたから塾の先生がおっしゃることを信じて、出されたものは頑張って全部やっていました。とにかくすべて言われたことをやっていたら、偏差値が5年生の間で10くらい伸びたんです。

順調に成績が上がったことで、私の方が憧れ校に対して「受かるかも⁉ どうしても受からせたい!」という気持ちが強くなっていきました。

――憧れていた第一志望はどのような観点で選びましたか?

Aさん:5年生の夏に親子で学校見学に行き、環境も校風も素晴らしい! と親子で大好きになりました。その当時より成績が伸びたことで、いつの間にか私自身の想いのほうが大きくなっていたのだと思います。

そして6年生になり、成績がどんどん落ち始めていくと、私が冷静さを失っていきました。「絶対合格しなきゃ!」「まだまだ、勉強が足りない! もっと、もっと!」。息子にはそんな言葉ばかりかけていき、どんどん親子関係は悪くなっていきました。

「全部自分で抱え込んだ」のが失敗だった

写真:yamasan/イメージマート
すべての画像を見る(全4枚)

──一人目を振り返って、現在2周目伴走中のお子さんに生かせる一番の反省点は何でしょうか?

Aさん:成績が下がっていったとき、塾に相談しなかったことです。自分だけで何とかしようとしてしまいました。

今思えば、もっと先生に頼ればよかった……。当時一度電話はしているんです。でもそのとき少しそっけなくされたように感じてしまって。ナーバスになっていたせいだと思います。そんなこと思わずに、もっと塾に相談に行けばよかったと後悔しています。

6年生の11月に転塾! その結果は?

──結果的に6年生の後期で転塾も経験されたそうですね。

Aさん:息子の成績は秋にさらに落ちてしまって。立て直すきっかけも掴めず、すごく悩みましたが、11月に大手塾は退塾しました。

もちろん塾との相性もあったと思います。ただ、今振り返ると私自身に余裕がなくなって、結果的に孤立していたんだと思います。

──その時期に転塾をするのはとても大きな決断でしたね。次はどのような塾を選んだのでしょうか?

Aさん:家の近所にある、いわば「寺子屋」のような小さな個人塾に見てもらいました。もう直前期だったので、ひたすら過去問を解いて採点や解説を頼み、暗記のサポートをしてもらうなど、やることは絞れていましたので迷いはなかったです。

最終的に長男の受験は、第一志望校は、受けられるすべての入試にチャレンジしました。結果は、第一志望ではなく、併願校に合格。今は合格した学校に楽しく通っています。

第二子では「親が全部やらない」と決めた

33 件