
さかなクン×養老孟司先生のトークセッションを公開! 小学生隊員がさかなクンと考えた「能登の自然を守るためにできること」
『さかなクン探究隊2026』活動レポート第3弾
2026.10.13
さかなクン探究隊とは?
さかなクンを隊長に、2024年に発進したプロジェクト「さかなクン探究隊」。さかなクン探究隊とは、海とお魚が大好きな小学生隊員たちが、自分の好きなテーマを探究し、自分の好きな伝え方で発表する創造型ワークショップ。2027年2月の探究発表会に向けて、さかなクンと一緒に全8回のプログラムを体験し、海の環境とお魚の未来を深掘りしていきます。
2025年からは、「SEA BEYOND」が探究隊の活動を全面的にバックアップ! SEA BEYONDとは、プラダ・グループが2019年からユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)とパートナーシップを組み、持続可能性と海洋保護に対する意識を高めるため、若い世代を対象に実施しているプロジェクトです。「講談社の動く図鑑MOVE」編集部も、応援団として探究隊をサポートしています。

▼今まで配信した「さかなクン探究隊2026」レポートをまとめてチェック!
地震や豪雨が能登の生きものに与えた影響とは?
小学生隊員が、探究隊長のさかなクンと海の環境やお魚の未来について調べ、深掘りしていくプロジェクト「さかなクン探究隊」。8月、東京・国連大学のウ・タント国際会議場で、今年度3回目の活動が行われました。今回は、夏休み特別講義として「能登半島復興応援企画 さかなクンと養老先生と発見!能登の自然のひみつ」に、さかなクン探究隊として参加。一般参加の親子連れとともに、2024年に地震や豪雨で甚大な被害を受けた、能登の自然や生きものについて学びました。
イベントには、東京大学名誉教授で解剖学者の養老孟司先生が登壇。養老先生は大の昆虫好きとしても知られています。“さかなクン×むしクン”の貴重なトークセッションを聞けるとあり、とっても楽しみにしていた隊員たち。報道陣が多く、国際会議場という厳粛な空間に緊張している様子もありましたが、さかなクンがステージに登場すると、いつもの大きな笑顔が見られました。
第1部は、「能登で何が起きたの? 地震と豪雨、そして森・川・海と生きもののつながり」をテーマにミニプレゼンテーションが行われました。国連大学サステイナビリティ高等研究所の研究員・小山明子さんは、「自然と人がつながる能登の里山里海」について発表。能登の海は透明度が抜群に高いこと、水辺の生きものがたくさん暮らしていること、「能登の里山里海」は、世界農業遺産に登録されていることなどを教えてくれました。
そんな自然豊かな能登を襲った、2024年1月1日の能登半島地震。さらに約9ヵ月後には豪雨に見舞われ、海にも山にも大きな変化をもたらしましたが、「生きものたちは少しずつ戻ってきている」と、うれしい報告をしてくれた小山さん。最後は「能登の魅力を知って、これからどのように自分たちが能登に関わっていけるか、考えてもらえる機会になったら嬉しい」と、子どもたちへのメッセージで締めくくりました。
のと海洋ふれあいセンターの荒川裕亮さんは、「海と川を旅するヤツメウナギから知る能登の自然」をテーマに発表を行いました。能登の川に生息する絶滅危惧種・カワヤツメを研究している荒川さん。カワヤツメとはヤツメウナギの一種で、アゴがなく、まるい吸盤状の口が特徴の無顎類(むがくるい)です。川と海を行き来する「通し回遊魚」で、幼生(子ども)のうちは川で過ごし、成長すると海に下りて、産卵の時期に川へと戻ってきます。
ところが、災害後の2025年に行った調査では、生息地であるはずの川の上流部でカワヤツメの幼生が確認できなかったといいます。考えられる原因は、豪雨により、泥とともに幼生が下流へ流されてしまったこと。カワヤツメをはじめ、能登の川魚の3分の2が海と川を行き来しますが、地震による地面の隆起で川に大きな段差ができており、魚たちが移動しづらくなったのではないかという懸念もあるそうです。このように、地震や豪雨は人間だけでなく、生きものが暮らす場所も大きく変えたことを教えてくれました。
「みんなのまわりにどんな生きものがいるか、その生きものはどこからやってきたか、生きものを守るためにはどんなことができるかを考えてほしい」と、荒川さん。おふたりの発表は、隊員たちにとって、これからの能登や能登の生きものについて考える貴重なきっかけになったはずです。
































