
さかなクン×養老孟司先生のトークセッションを公開! 小学生隊員がさかなクンと考えた「能登の自然を守るためにできること」
『さかなクン探究隊2026』活動レポート第3弾 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.10.13
さかなクンと養老先生が“能登の自然”を語る
第2部は、いよいよさかなクンと養老先生のトークセッション! 「虫とお魚は、地震の後どうしたの?」をテーマに、能登で暮らす虫やお魚、自然のおもしろさについてのお話がありました。養老先生は、森・川・海にはつながりがあり、海には虫と同じ節足動物の仲間であるエビやカニ、フナムシなどがいると紹介。「ほかの昆虫は、遠慮して海には行かない」と話すと、会場には笑いが起こりました。
さかなクンは、養老先生が好きなお魚として挙げたヤツメウナギの一種・スナヤツメについて解説。ヤツメウナギの仲間は、吸盤状の口で鮭などのお魚に吸い付き、栄養をもらいながら旅をして、嗅覚を頼りに元の川に戻ってくるそうです。また、日本には5000種もの水辺の生きものがいるとも。豊かな森や里山が多く、その栄養が川から運ばれて海も豊かになり、多様な生きものが暮らせる環境につながっていると教えてくれました。

MCから、虫やお魚についてインターネットで調べるのと、自分で現地へ行って探すことの違いを尋ねられると、「自分で調べて採った虫は、いつ頃、どういう環境で採ったのか、今でもよく覚えています。ひとことで“虫”といっても、よく見たら同じ種類でもまったく違う」と、ご自身の経験を交えながら語った養老先生。さかなクンは、見て触れて、香りを嗅いで、お魚なら食べて。自分の“ギョ感(五感)”を使って得た知識は、すぐに吸収できると答えました。虫とお魚、それぞれ好きなものを探究し続けるおふたりの言葉は、隊員たちの心にエールとしてしっかり届いたのではないでしょうか。
また、災害への備え、自然との付き合い方についての質問には、“覚悟”を持って心の準備をしておくこと、周囲を見て自然を知り、何が起こっても大丈夫なようにしておくことが大切だと養老先生。加えてさかなクンは、自分が被災地に何ができるかを考え、親戚や知り合いがいたら電話をする、できるなら会いに行く、義援金を贈るなど、関心を持ち続けることが地元の方々の力になると、能登への想いを伝えました。

養老先生は、講談社動く図鑑MOVE『昆虫 新訂版』の監修もされています。

最後に『今日のギョギョ!』を大発表!
活動のフィナーレは、隊員たちによる『今日のギョギョ!』。さかなクンと仲間の前で、この日発見したこと・感動したことを発表しました。
「ヤツメウナギの生態がおもしろかった。アゴのない生きものを“無顎類(むがくるい)”と呼ぶのを初めて知りました」
「能登の海にジンベイザメがいたことにビックリしました」
「さかなクンが『海水温が1℃上がると、魚にとっては体感温度が5~10℃も変わる』と教えてくれたこと。CO2を少しでも減らせるようにがんばりたいです」
「養老先生に会えてうれしかったです。先生の言葉がとてもおもしろかった」
今回は、さかなクン×養老先生の贅沢なトークセッション、専門家によるプレゼンテーションを聞いて、能登の自然と生きものを深掘りした子どもたち。能登はもちろん、日本の豊かな森、川、海、多様な生きものを知り、未来につなげたい想いが強くなったのではないでしょうか。次回は、「低利用ギョ(魚)食」をテーマにしたワークショップの様子をお届けします!

取材・文/星野早百合































