
NHK「ダーウィンが来た!」ツノミン役・水瀬いのりさんが語る かわいくて最強な【ネコ科動物】の知られざる魅力
「劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち」公開 特別インタビュー
2026.09.25
10月2日(金)に全国公開される「劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち」。NHKの人気自然ドキュメンタリー番組「ダーウィンが来た!」の劇場版6作目となる本作の主役は、ネコ科の動物たち。ライオン、チーター、マヌルネコ、ユキヒョウなど、40種類以上のネコ科の仲間が次々と登場し、神秘的でドラマティックな命の物語を描いています。
ナレーターを務めるのは、番組の次回予告アニメ「マヌ~ルのゆうべ」でヨツコブツノゼミの女の子・ツノミンの声を担当する声優・水瀬(みなせ)いのりさん。作品への想いや注目のネコ科動物など、映画の見どころを伺います。ラストには、水瀬さん&井田彰彦監督からのメッセージも!
ツノミン&マヌ子ママがスクリーン初登場!
──「劇場版ダーウィンが来た!」でナレーションを担当するのは、今回で4作目ですね。ナレーションで意識したのはどんなところでしょう?
水瀬いのりさん(以下、水瀬さん):今までの作品も含めて、「劇場版ダーウィンが来た!」のナレーションは、生きものの命や生き様をお伝えするのが役目。アニメのアフレコのような可愛らしさは抑えて、悪目立ちしないように、みなさんをしっかりナビゲートしようという想いで臨みました。
今回はナレーションのほかにツノミン役としても出演しているので、意識したのは、ツノミンの声との差別化です。ナレーションはそれほど経験が多いわけではなく、技術面でも試行錯誤しながらでしたが、ツノミンは私の中に“ツノミンの声”がひとつのチャンネルとして存在するので、迷いなく出力できるんです。
そういう意味では、「ツノミンとこんなに仲よくなれていたんだ」と改めて実感した収録でしたね。ナレーションとツノミンの声を並行して収録したのですが、ツノミンのパートがきたときの安心感といったらなかったです(笑)。
──「マヌ~ルのゆうべ」のツノミンとマヌルネコのマヌ子ママにとっては、待望の映画初出演になりますね。
水瀬さん:そうなんです。ふたりがナビゲーターとなって、新しいネコ科動物の仲間を探しに世界中を旅します。
「マヌ~ルのゆうべ」が始まって7年。ヒゲじいとともに「ダーウィンが来た!」ファミリーとしてたくさんの方に知っていただき、愛され、胸を張って劇場版に登場できることがすごくうれしいです。「マヌ~ルのゆうべ」チームの絆がさらに深まり、士気が上がる銀幕デビューになりましたし、私にとってツノミンはより特別な存在になりました。
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チーターにも仲間を思いやる“心”がある
──映画には40種類以上のネコ科動物が登場しますが、特に印象に残っているネコ科動物は何でしょう?
水瀬さん:群れで行動する5頭の若きチーターたちです。単独で暮らすはずのチーターが群れを成すことにも驚きましたが、威圧的なリーダーのオルパダンがいて、ひたむきで心優しいオルニョクがいて、チーターにもそれぞれ個性があるんですよね。
そんな彼らを8年間追い続けるうち、群れの形勢は逆転します。でも、下剋上のようなものではなくて、新たなリーダーとなったオルニョクは以前の優しい性格のまま。あんなに怒ってばかりだったオルパダンにも決してやり返そうとせず、手を差し伸べるんです。
水瀬さん:野生という過酷で熾烈(しれつ)な環境の中、自分のメリットだけを求めて群れでいるのかと思ったら、そこには“心”があった。チーターに仲間を思いやる気持ちがあるなんて、正直思いもしませんでした。
ほかにもオルニョクは、天敵のハイエナと獲物をシェアしたり、私がイメージする動物の世界では考えられない姿をたくさん見せてくれます。オルニョクの存在が群れに新しい進化をもたらす予感がしましたし、懸命に生きる強さを感じましたね。
生きものを見守る時間が愛おしく感じるように
──「ダーウィンが来た!」に関わるようになって、生きものや自然への想いに変化はありましたか?
水瀬さん:まず、動物園や水族館に行く回数がすごく増えました。子どものころはリアルな生きものに触れる機会があまりなくて、動物といっても、思い浮かぶのはアニメの世界の動物たち。表情が変わったり、言葉を話したりする“キャラクター”として魅力を感じていたんです。
でも今は、生態や行動で生き様を示す生きものたちの姿にワクワクします。アニメの動物のように、笑ったり泣いたり、会話したりすることはないけれど、すべてわからないからこその魅力があるなって。
まだまだ未解明な部分がたくさんある中で、環境の変化にうまく順応しながら、今日も彼らは生きている。本当にすごいことだと思いますし、動物園や水族館で何時間も夢中になって生きものを見てしまう気持ちが、今はよくわかります。
──生きものたちの生き様は、尊くもあり、たくましくもありますね。
水瀬さん:そうですね。彼らは、必ずしも変化を求めているわけではないんですよね。「ただずっと、そこにいるだけでいい」って、超越した生き方だなと思います。そうした生きものたちの姿に一喜一憂しながら見守るって、こんなにも愛おしい時間なのだと、「ダーウィンが来た!」が教えてくれました。
水瀬さん&井田監督からメッセージ
最後に水瀬さん、そして、監督を務めた井田彰彦さんに、映画を楽しみにしている読者へメッセージをいただきました。
水瀬さん:お子さんは、まず劇場版ならではの迫力ある映像と音響にきっとワクワクしますし、大人の方は、ナレーションで語られる映像の背景にも心を揺さぶられると思います。観終わったあとに親子で感想を言い合って、子どもと大人、それぞれの視点や発見の違いを楽しんでいただけたらうれしいです。ツノミンとマヌ子ママの活躍にも、どうぞご期待ください!
井田彰彦監督:「ダーウィンが来た!」が始まって20年。これまで撮り続けてきた膨大な記録の中から、とびきり光る映像を選りすぐった“ネコ科動物の集大成”ともいえる映画だと思っています。
本作のテーマは、家族や夫婦、仲間といった“つながり”。例えば、子ネコのシーンがたびたび出てきますが、必ずお母さんネコやきょうだいネコとの絆を見せるなど、ただかわいいだけじゃない描き方を意識して作りました。自然の中をたくましく生き抜く姿はもちろん、こうした家族愛についても語り合っていただける作品になっていますので、ぜひ親子で楽しんでいただきたいです。
10月2日(金)公開「劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち」
NHK「ダーウィンが来た!」劇場版第6弾は、世界一かわいい最強ハンター“ネコのなかまたち”がスクリーンに大集合! 灼熱の砂漠でキリンを狙うライオンの豪快な狩り、サバンナで群れで暮らす若いチーターの連携プレイなど、世界中のネコ科動物たちの驚きと発見いっぱいの物語です。
「劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち」
2026年10月2日(金)より、ユナイテッド・シネマ豊洲ほか、全国ロードショー
製作:ローソン・ユナイテッドシネマ/NHKエンタープライズ
映像提供:NHK 制作:NHKエンタープライズ
配給:ローソン・ユナイテッドシネマ
監督:井田彰彦
語り:水瀬いのり
「マヌ~ルのゆうべ」山田孝之、水瀬いのり、中村千絵、葉山翔太、峰晃弘
ヒゲじい:龍田直樹
©劇場版ダーウィンが来た!世界のネコのなかまたち 製作委員会
ヘアメイク/山本小百合
スタイリスト/田村理絵
取材・文/星野早百合

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