
【ハチ対策】遭遇しても「手で払う」のは逆効果! 国立科学博物館の研究者が教える「正しい身の守り方」
特別展『いきもの超ワールド展』監修 井手竜也さんインタビュー #1 (2/4) 1ページ目に戻る
2026.09.04
意外な場所にもある! 「ハチの巣」警戒ポイント
──スズメバチやアシナガバチの巣について、詳しく教えてください。
井手先生:スズメバチの巣も、アシナガバチの巣も、主な材料は木です。アシナガバチは主に木のかたい部分、スズメバチは主に木のやわらかい部分を使います。
一般的なアシナガバチの巣は六角形をした幼虫の部屋が並んでいるのが一見してわかりますが、スズメバチの巣はマーブル模様の丸い外壁に覆われ、出入り口が1つしかないのが特徴です。
スズメバチの中には、家の軒下やベランダ、庭木の枝など高いところに巣を作るものもいます。初めはピンポン玉くらいのサイズですが、大きくなるとバレーボールやスイカぐらいの大きさに育つことも。大きくても、目立たない場所に作られていることがあるので注意が必要です。
一方、アシナガバチは低木の植え込みの中やひざ丈よりも低い草むらなどに巣をつくるので、知らずに入って巣を蹴飛ばしてしまい、怒ったハチに刺されるというケースが多いです。実際、日本におけるハチ刺され被害のほとんどはアシナガバチの仲間によるものです。
レジャー中、虫取りなどで草むらに踏み入る機会もあると思いますが、保護者の方は「アシナガバチの巣があるかも」と足元への警戒を怠らないようにしてください。
秋レジャーの定番・山歩きでの注意点
井手先生:山歩きの際にも注意が必要です。山の中には、スズメバチの仲間であるオオスズメバチやクロスズメバチがいます。彼らは土の中や木の根元の隙間、木のうろなどに巣を作ります。
その近くをドスドスと荒っぽく歩いたり走ったりすると、巣の中に振動が伝わってハチを刺激し、ハチたちが一気に巣から飛び出してきて刺されるというケースもあります。山の中では周りをよく観察しながら静かに歩くといいですね。
いずれにせよ、巣の近くは飛んでいるハチの数が多くなるので、それがひとつの目印になります。「ハチが多く飛んでいるな」と感じたら、一度足を止め、静かにその場を離れてください。
またレジャーの目的にもよりますが、ハチの攻撃に関しては、ぴったりした服装だと毒針が刺さってしまうので、ゆとりのある上着も用意しておくと安心かなと思います。
ハチに遭遇したらどうする? 正しい対処法
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