
【なぜうちの子は勉強嫌いなのか?】進研ゼミ「赤ペン先生」が教える 子どものやる気を引き出す最強のひと言
たったひと言で子どもが変わる! 赤ペン先生の「究極のほめ術」 #1 (3/3) 1ページ目に戻る
2026.09.08
「私はバカ」という女の子とほめ続けた先に待っていた変化
赤ペン先生には、「何があっても、子どもたちを絶対に否定しない」という行動規範があり、すべてを丸ごと受け止めてほめるために、「よく見る」ことが徹底して行われています。
佐村先生が担任をした子どもの中には、この視点により救われ、やる気が持てた子がいます。
「答案は出してくれるものの、答えが間違っているだけでなく、時には白紙で提出してくる上に、『私はバカなので、問題が解けませんでした』とか『私は何やってもダメなんです』と、自分を全否定するメッセージを添えてくる高学年の女の子がいました。
私はどんな言葉を返そうか悩んだのですが、答案全体をよく見ると字が大変上手な子だとわかったので、『提出してくれてうれしかったよ。ていねいな字でメッセージを書いてくれてありがとう』とコメントをしました。
その後も答案が届くたびに提出してくれたことと、字のていねいさをほめ続けると、学年の最終号に『先生、私、習字で学校代表になりました!』と喜びのメッセージが書き添えられていたのです。
ほめ続けたことで、その子が自分の強みに気づけたことが本当にうれしかったですね。また、低学年の子に関しては、おうちのかたからのメッセージでお子さんの様子をうかがい知る機会があります。
『赤ペン先生からの言葉を読んで〈僕、すごいんだ!〉と、うれしそうにしています』『花丸がついているととっても喜んで、頑張ろうという気持ちになっています』、といったコメントをいただくことがあります」(佐村先生)
ほめることは子どものやる気を引き出し、自信を形成します。ネガティブな要素が子どもに見られたときこそ、否定するよりも肯定する言葉を選んでみましょう。
子どもはポジティブに受け止めることが何よりも大切
「私が赤ペン先生になろうと思ったのは、長女が小学生時代に『進研ゼミ』を受講したことに始まります。
娘が『今のクラスが一番。これから行われるクラス替えが本当に嫌!』というメッセージを答案に書いて提出したら、赤ペン先生から『素敵な友だちに出会って、たくさんの思い出がつくれたのだから、○○さんは次の学年で新しいお友だちと出会っても大丈夫』、といったようなコメントをいただいたことがきっかけです。
たった3行の短い言葉でしたが、これまでのやりとりを踏まえて娘の気持ちに寄り添い、不安を期待に変えてくれたことにとても感動しました。娘はその後、毎年のクラス替えも進学などに対しても、不安の言葉は本当に一切、口にしなくなりました。
また、嫌いだった算数も、赤ペン先生に『間違えても大丈夫!』と毎回、すべてを受け止めて、励ましていただいたことで頑張れたような気がします。
子どもたちが変わるきっかけを私も作ってあげられたらいいなと思っていたころ、ちょうど赤ペン先生の募集があったので試験を受けました。このタイミングは運命だと思っています」(佐村先生)
✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳✳
子どもを前にすると、親は親としての責任がどうしても先に立ってしまい、できないことを指摘したり、親の期待を押し付けてしまいがちです。
しかし、それが子どもの「やる気ダウン」や「勉強嫌い」につながっていくことが多いため、赤ペン先生の「ほめ方の3原則」を参考に接し方を変えてみてください。「ほめる」を基本にすると、子どもの行動や反応が少しずつ変わってくるはずです。
次回は、「テストで0点、あるいは無解答があってほめるところが見当たらない」「ミスばかりするからほめられない!」「暴言を吐くから手に負えない」と悩むおうちのかたに向けて、どこを見て、どう声をかければいいのか具体的に紹介します。
取材・文/梶原知恵
【たったひと言で子どもが変わる! 赤ペン先生の「究極のほめ術」】の連載は、全3回。
第2回続きを読む ※9月9日よりリンク有効
第3回続きを読む ※9月10日よりリンク有効
─◆─◆─◆─◆─◆─◆─
◆佐村 俊恵(さむら としえ)
進研ゼミ「赤ペン先生」全国代表。長女が小学生時代に「進研ゼミ」を受講したことをきっかけに「赤ペン先生」と出会い、その指導姿勢に深い感銘を受ける。2004年からベネッセコーポレーション・進研ゼミ小学講座の赤ペン先生としての業務を開始。以来20年以上にわたり、同講座の添削指導に携わる。現在は添削指導だけでなく、「赤ペン先生の先生」として全国の赤ペン先生からの質問・相談対応も担当。小学生向けのオンライン授業講師やフリースクールのメンターなど多方面で活躍中。1男1女の母。
【関連書籍】



































梶原 知恵
大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。
大学で児童文学を学ぶ。出版・広告・WEB制作の総合編集プロダクション、金融経済メディア、外資系IT企業のパートナー会社勤務を経て現在に。そのなかで書籍、雑誌、企業誌、フリーペーパー、Webコンテンツといった、さまざまな媒体を経験する。 現在は育児・教育からエンタメ、医療、料理、冠婚葬祭、金融、ITシステム情報まで、各媒体の企画・編集・執筆をワンストップで手がけている。趣味は観劇。特技は長唄。着付け師でもある。