ナコ家の頑張らない子育て in 東北　第58回　ナコ家のヒヤヒヤ事件 ２ 編

三女が黙ってハサミを使ったことに私が気づいたのは、ゴミ箱に黒い物体が捨てられていたことに始まります。

あまりにホラーな絵面だったので、思わず「ひっ!!!」となってしまったそれは……。

なんと、髪の毛!!

好奇心旺盛な三女は、ハサミで紙を切るのに飽き足らず、自分の髪も切ってみたくなったようでした。

しかも、本来ならお父さんに許可を取るシステムだったはずが、勝手に持ち出してハサミを使ってしまったのです（本人的には、前日に取った許可がまだ続いている認識だったようなのですが……）。

あまりの事態に私はうろたえ、三女がケガをしていないか、顔面蒼白になりました。

最終的にはナムさんが三女の髪を整えて、ハサミをしまう場所を再検討し、改めて「その都度、許可を取る」「いつもと違うものが切りたくなったら、切る前に切っていいか親に聞く」などのルールを再確認したわけですが、私がうろたえた様子が三女に通じたのか、それ以後は無許可でハサミを使うことはなくなりました。

とはいえ、子どもを四六時中ずっと見ていることは物理的に不可能だし、だからといって、何でもかんでも「危ないからダメ」と禁止するのもよくないし。ある程度の失敗も経験として必要なわけだけど、取り返しのつかないような事態は避けたいし……。

その塩梅はいつも悩ましいです。