「絵本は子どもの“原体験”」『第1回 読者と選ぶ あたらしい絵本大賞』特別審査員・ つむパパさんインタビュー〔前編〕
子育てをエンタメに変える、つむぱぱの視点
2025.01.17
つむぱぱ けっこういろいろありますが、子どもは「ノラネコぐんだん」シリーズ’(作:工藤ノリコ/白泉社)が大好きでしたね。
──InstagramとTikTokにアップされている、つむぎちゃんとナオくんが『ノラネコぐんだん アイスのくに』を読む動画がかわいいですよね。つむぎちゃんが先に読んで、「真似して」と言われたナオくんがお姉ちゃんの読んだ通りに読むけれど、まだ小さいから「です」が「でしゅ」になったり、しばらくすると真似するのをやめちゃったりするというやり取りを見ているだけで飽きなくて、何度も観てしまいます。本当に絵本は読む人のものだなと感じますね。絵本を読むというのは、ストーリーを吸収するだけではないんですよね。子どもたちの姿を通して大人も楽しめる。そんな日々が、つむぱぱ家では繰り広げられているんですね。
つむぱぱ そうですね。何度も繰り返し読むとストーリーもすっかり覚えてしまうので、文字を読まずに僕がアドリブでストーリーを作って読むこともあります。そのとき、「絵」にそって話のつじつまだけは合うようにするというのが、マイルール。改めて、絵本はすごくクリエイティブなツールだと思いますよね!
──だからお子さんたちも、自分なりの捉え方でお話を楽しんでいるんですね。普段から、そんな風に絵本を自由に楽しんでいる姿というのは、大人の影響もあるのかもしれません。ありがとうございました。