『メリー・ポピンズ』公開60周年!愛され続ける音楽の魅力

ディズニー映画『メリー・ポピンズ』の魅力を解説。作品を彩る名曲や関連映画もあわせて紹介!

ディズニーファン編集部

『メリー・ポピンズ』
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ディズニー映画『メリー・ポピンズ』は、1964年に公開され、2024年で公開60周年を迎えました。

乳母メリー・ポピンズが、ロンドンに住むバンクス家の子どもジェーンとマイケルのもとにやってきて、魔法のように家族を明るく変えていく物語。実写とアニメーションを融合させたミュージカル映画として制作され、アカデミー賞でも各賞を受賞。ウォルト・ディズニーの人生の集大成ともいわれる傑作です。

あらすじ
舞台は1910年のロンドン。バンクス一家のもとに、新しい乳母メリー・ポピンズがやってきます。東風にのり、コウモリ傘を片手に空を飛んで。指をならすだけで部屋が片づいたり、絵の中に入ってお茶したり、やんちゃな子どもたちジェーンとマイケルは、ふしぎな日々にワクワクです。家庭を顧みなかった銀行家の父バンクス氏は、メリー・ポピンズのおかげで、本当に大切なものは仕事ではなく家族だと気づきます。仲良く凧揚げをする家族を見ながら、メリー・ポピンズは西風にのって去ってゆきます。

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ウォルト・ディズニーも愛したシャーマン兄弟の名曲たち

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実写とアニメーションの融合など、映像面でもウォルトの集大成となる傑作ですが、音楽もまた作品の人気を支えています。

音楽を担当したのはシャーマン兄弟。ウォルトから才能を見出され、『くまのプーさん』や『ジャングル・ブック』、『ベッドかざりとほうき』などの音楽を制作。テーマパークでも、「イッツ・ア・スモールワールド」や「魅惑のチキルーム」、「ミート・ザ・ワールド」など、たくさんのアトラクションの音楽を制作してきました。

今ではアラン・メンケンやロペス夫妻、リン=マニュエル・ミランダなどディズニー音楽を代表する作曲家は多くいますが、ウォルトから直接才能を引き出された最も有名な作曲家といえるシャーマン兄弟。彼らにとって、ウォルトの存在が曲のインスピレーションの元だったそうです。

『メリー・ポピンズ』
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彼らの代表作の一つが『メリー・ポピンズ』です。「お砂糖ひとさじで」や「チム・チム・チェリー」、そして「スーパーカリフラジリスティックエクスピアリドーシャス」など印象に残る曲を次々と生み出しました。

中でも「2ペンスを鳩に」はウォルトお気に入りの曲。シャーマン兄弟は毎週オフィスに呼ばれ、ウォルトのために「2ペンスを鳩に」を弾いていたそうです。

『メリー・ポピンズ』制作の裏側を映画化した『ウォルト・ディズニーの約束』

『メリー・ポピンズ』公開から50年近くたち、新たな映画が公開されました。映画『ウォルト・ディズニーの約束』は、ウォルトが原作「メアリー・ポピンズ」シリーズの作者P.L.トラヴァースから映画化の許諾を取ろうとする様子を描いた実写映画です。

『ウォルト・ディズニーの約束』
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ウォルトをトム・ハンクスが、トラヴァースをエマ・トンプソンが演じています。ウォルトとトラヴァースのやり取りを通じて、ディズニーにとって『メリー・ポピンズ』がどういう意味を持つのか、新たな側面が見えてきます。

『ウォルト・ディズニーの約束』
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作中には、シャーマン兄弟も登場します。トラヴァースは「メアリー・ポピンズ」をディズニーが映画化するにあたり、ミュージカルにすることを拒否していました。シャーマン兄弟がトラヴァースに実際に曲を聴かせながらミュージカル映画になるよう説得していく中で、ウォルトとシャーマン兄弟の関係も描かれています。

現代に蘇った『メリー・ポピンズ』の続編

さらに2018年には『メリー・ポピンズ』の続編として『メリー・ポピンズ リターンズ』が公開されました。

『メリー・ポピンズ』で子どもだったジェーンとマイケルが大人になり、今度はマイケルの子どもたちのためにメリー・ポピンズが再びバンクス家へとやってきます。

『メリー・ポピンズ リターンズ』
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再び実写とアニメーションを融合した映画として作られ、3DCG全盛期の現代に2Dの手描き風アニメーションが取り入れられました。

音楽面でもミュージカル作品として製作され、マーク・シェイマンとスコット・ウィットマンが作曲しました。全く新たな曲ながら、シャーマン兄弟の楽曲のエッセンスを取り入れています。

さらに前作のバートのような役割を担う街灯点灯夫のジャックは、『モアナと伝説の海』や『ミラベルと魔法だらけの家』の楽曲でも知られる現代のディズニーを代表する作曲家、リン=マニュエル・ミランダが演じています。

『メリー・ポピンズ リターンズ』
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世界中のディズニーファンから愛されたシャーマン兄弟

兄ロバート・シャーマンは2012年に死去。兄の死後も弟のリチャードは精力的に活動し、カリフォルニア ディズニーランド・リゾートの60周年には「キス・グッドナイト」という曲を提供。映画『プーと大人になった僕』では、かつて手がけたプーのために新曲を作り、カメオ出演も果たしました。

リチャード・シャーマンは2024年に死去。最後に関わった映画作品となったのは、ディズニー100周年を記念して2023年に制作された短編『ワンス・アポン・ア・スタジオ』でした。ミッキーがウォルトの肖像画を見つめるシーンで流れる「2ペンスを鳩に」をリチャード・シャーマン自身が弾いています。

2024年8月にカリフォルニアのアナハイムで行われたディズニーファンイベント「D23: The Ultimate Disney Fan Event」では、リチャード・シャーマンを追悼する講演が行われました。

ディズニーCEOのボブ・アイガーからは、リチャード最後の仕事として「イッツ・ア・スモールワールド」に新たな歌詞を作ったことが明かされました。ミュージカル版「メリー・ポピンズ」のメリー役らによる歌が披露され、シャーマン兄弟の功績を、パークやアニメーション、実写映画、マーベルなど多様な観点から語っていきました。

最後には、登壇者で「タコをあげよう」を合唱。会場も一体となって歌い、リチャードを偲びました。司会のジョン・ステイモスが涙を見せるほどの感動的な空間に観客も多くが涙し、会場全体が深い感動に包まれました。

公開後60年が経っても『メリー・ポピンズ』はディズニー不朽の名作として、愛され続けています。

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※2024年8月30日現在の情報にもとづいています。掲載した情報は、予告なく内容が変更、中止になる場合があります。

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