超時短! 大人の食事を幼児食に変える「つぶす」「塩ぬき」「油ぬき」「食材増し」「衣はずし」の5つの技【管理栄養士がすすめる幼児食】

《第2回》

管理栄養士・母子栄養指導士®:奥野 由

写真:アフロ
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離乳食を卒業した子どもに、大人と同じ食事を食べさせてもいいのか悩んでいませんか?

子育て中は仕事も家事も大忙し。毎日がてんてこ舞いで「正直、子どもと大人の食事を別々に作るのはしんどい」、「大人の食べ物を食べたがるならいいのかな」と、つい少しでもラクしたいと思ってしまいますよね。

「実は簡単な工夫で、大人の食事を幼児食に変身させることが可能です」と毎日がんばっている子育て中のパパ・ママの心強い味方が、管理栄養士・母子栄養指導士であり、幼児食アドバイザーの奥野由さん。

子どもの成長に合わせた食事のポイントとともに、スーパーのお惣菜を幼児食に変える5つの技を伝授! すぐに活用できる、「お惣菜変身レシピ」も紹介します。

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幼児食と大人の食事の違いは「固さと大きさ」「味付け」「油の量」

食べ物の「固さと大きさ」は口の成長に合わせる

幼児と大人では歯の数が違うので、かむ力も違います。特に奥歯が生えそろっていない1歳半ごろは、固いものや弾力性が強いもの、筋や皮が口に残るもの、飲み込みづらいものが苦手です。食べ物の固さは、離乳完了期ぐらいが目安です。

1歳半ごろの赤ちゃんの歯の解説 イラスト/のだかおり
2~3歳の子どもは、固いものやすり潰しが大変。潰してやわらかくしたり、小さく切ったりして食べさせてあげましょう。 イラスト/のだかおり

歯が生え始める時期やスピードには個人差がありますが、3歳半頃までに上下10本ずつの歯が生えそろいます。

上下10本の歯が生えることでほとんどの食べ物を噛むことができるようになりますが、すり潰す動作などは食品を食べながら徐々に獲得していきます。このことから、5歳までの間に多くの子どもが大人と同じように噛む動作ができるようになると考えられます。

5歳ごろの子どもの歯 イラスト/のだかおり
5歳ごろの子どもの歯。生えている歯の本数が増えたので、食べるのが上手になります。 イラスト/のだかおり

噛み合わせが完成すると、野菜などの繊維をすり潰しやすくなります。成長には個人差があるので、すごく固いものやかじり取りや噛むことが難しいものは、食べにくさから「嫌い」と避けられてしまうことがあります。

「ずっともぐもぐしている」「うまく飲み込めなくて吐き出してしまう」など、子どもがうまく食べられているか様子を見ながら、少しずつ大人と同じ固さや大きさに近づけていくとよいでしょう。

薄味・脂少なめを心がけていろんな料理を楽しもう

幼児は、大人と比べて消化機能や内臓機能が未発達です。特に3歳くらいまでは、離乳期に引き続き塩や油が多くなりすぎないように工夫できる方が良いでしょう。

3歳以降も引き続き、大人もいっしょに薄味を心がけていきましょう。30代以降になると、健康診断で血圧や腎機能などの生活習慣病に関する項目の異常を指摘される人が増えます。幼児に合わせた薄味の食事は、大人の健康にとっても良いことなのです。

しかし濃い味に慣れている場合、いきなり薄味にすると味気なく感じてしまい、食事が楽しくなくなってしまうこともあります。その場合は、食事すべてを薄くするのではなく、料理によって味の濃淡を付けて工夫してみてください。

油の摂りすぎは肥満の原因になるので、揚げ物も良いですが、焼く・煮るなど色々な料理を、家族みんなで楽しみたいですね。

料理別・幼児食に変身させる5つの技

ポイントは「固さ」「味付け」「油」

●固さ:親指と人差し指で2~3回ぎゅっとつまむと潰れる固さのものを取り分けます。
●味付け:特に3歳頃までは大人の半分くらいの味付けにしておく。
●油:揚げ物ばかりに偏らないようにする。少し衣を減らす工夫も。

【大人の食事を幼児食に変身させる5つの技】
①指でつぶしてみる(固さの確認)
②お湯で塩抜きする(味付けの調整)
③塩の入っていないものを足す(味付けの調整)
④お湯で油抜きする(油の調整)
⑤揚げ物の衣を調整する(油の調整)

それでは、実際の料理で5つの技を紹介します。

5つの技を使ったレシピはこちら!

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