【中学受験】「本番直前の不安」に効く  親の〔最終準備リスト〕大公開!

先輩パパママの「失敗談」と専門家の知見から学ぶ「万全の備え」

いよいよ中学受験本番。「準備は万全なはず」と思っても、「何か大切なことを見落としているのでは」「当日に限ってトラブルが起きたら……」と、胸がざわつく時期かもしれません。

この記事は、そんな本番直前の不安を安心に変えるための「最終準備リスト」。先輩保護者のリアルな失敗談や専門家の知見に基づき、今すぐ確認すべき項目を「当日の動き」「直前期の学習」「親のメンタル」の3つに絞ってまとめました。

【1】決戦は当日にあらず! 完全シミュレーション

当日の朝に慌てないために、前日までにシミュレーションと準備を完了させましょう。リアルな失敗談から学ぶ「当日の現実解」です。

持ち物リスト(「まさか」へ備える)

受験票や筆記用具(多めに)は当然として、以下の「プラスアルファ」が合否を分けることもあります。

①時計
会場に時計がない、または見えにくいケースを想定し、必ず持参(アラーム機能オフ)。

②温度調節できる服
脱ぎ着しやすい上着(カーディガン、ベストなど)。カイロも複数。

③軽食・飲料
休み時間につまめる物(おにぎり、ブドウ糖、ゼリー飲料など)。温かい飲み物(水筒)。

④トラブル対策
交通系ICカード(要チャージ)、予備のマスク、ハンカチ・ティッシュ、常備薬、絆創膏。

⑤お守り代わり
これまで使い込んだ参考書やノート(重すぎないもの)。

当日のリアル・スケジュール

当日は「余裕」こそが最大の武器です。

【起床】
本番の起床時間に合わせた生活リズムに、1週間前から移行する。

【交通】
会場までのアクセスを「平日」と「休日」の両方で再確認。万が一の電車遅延に備え、複数ルートをシミュレーションしておきます。

【到着時間】
会場には早すぎず(待機場所で冷える)、遅すぎず。試験開始の1時間前〜30分前到着を目安に。

【親の待機場所】
保護者控室の有無、近くのカフェなどを事前にリサーチしておきます。

【深掘り】先輩たちのリアルな失敗談

「会場が暑すぎて集中できなかった」「鉛筆の芯が全部折れた」……。

当日のリアルな動きや、先輩パパママの「まさかの失敗談」については、こちらの記事でさらに詳しく紹介しています。シミュレーションの精度を高めたい方は必見です。

【2】ラストスパートの最適解 「学習」の引き算

1月・2月は、新しい知識を詰め込む時期ではありません。「今ある力」を本番で100%発揮するための最終調整期間です。

学習面の「やること」「やらないこと」

不安から「あれもこれも」と手を出すのは逆効果です。

【やらない】
・新しい問題集:今から新しいものに手を出すのは「不安の種」を増やすだけ。

【やること】
・過去問の「解き直し」:合格点を取ることよりも、「時間配分」「出題傾向」「ミスしやすい箇所」の最終確認に集中します。
・基本の徹底:漢字、計算、暗記分野(社会・理科)の最終チェック。1点で笑う者が1点で泣くのが受験です。
・「お守りノート」の確認:これまで間違えた問題だけを集めたノートを見直し、自信につなげます。

生活面の「最終調整」

学習戦略以上に重要なのが、心身のコンディションです。

【体調管理】
睡眠時間の確保が最優先。加湿器の使用、手洗い・うがいを徹底し、風邪や感染症を家庭に持ち込まない体制を整えます。

【生活リズム】
本番の試験時間割りに合わせて「脳が最も働く時間」を朝型にシフトします。

【深掘り】直前期の国語戦略

直前期の国語対策として、近年の出題トレンドや「親子で読んでおきたい物語」をチェックしておくのも有効です。下記は昨年度(2025年入試)の分析記事ですが、最近の「物語文」に共通する重要な特徴や傾向をつかむヒントになります。

近年の傾向を知る⬇︎

親子で読みたい物語⬇︎

「歴史の流れ」をマンガで総復習

直前期の暗記につかれた時や、歴史の全体像をざっと確認したい時は「学習まんが」が最適です。細切れの知識をストーリーでつなぎ直し、本番での「ド忘れ」を防ぎましょう。

講談社 学習まんが 日本の歴史 別巻 史跡・出来事事典

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発売日:2022/06/29

価格:定価:本体1400円(税別)

【3】親のメンタル「どっしり」構える技術

子どもが不安な時、親の不安は即座に伝染します。本番直前、子どもにとって最大のサポートは、親が「いつも通り」どっしり構えていることです。

「不安」を「安心」に変える声かけ

親の焦りは、子どもへのプレッシャーになります。

【NG】
「あと〇日しかないよ」「勉強したの?」:焦らせるだけの言葉は封印します。

【OK】
「体調はどう?」「いつも通りで大丈夫」「ここまで頑張ってきたね」:コンディションを気遣い、これまでの努力を承認する言葉をかけましょう。

「いってらっしゃい」は最強の言葉:当日の朝は、温かい朝食と共に「練習通りやっておいで」と笑顔で送り出す準備を。

保護者自身のメンタルケア

保護者自身が倒れては元も子もありません。

【親も寝る】
子どもが寝た後、親が夜なべして準備……はNG。親も睡眠をとり、体力を温存します。

【役割分担】
併願校の出願手続き、当日の送迎、食事の準備など、夫婦や家族で役割を明確に。

【「もしも」のシミュレーション】
万が一、体調不良になった場合の対応(別室受験の可否など)を塾や学校と確認しておくと、親の不安がひとつ減ります。

【深掘り】親の言葉とメンタルケア

子どもの本音を引き出す「問いかけ」の方法や、万が一「学校に行きたくない」となった時の親の心構えについて、深く知りたい方はこちら。

子どもの本音を聞く問いかけ⬇︎

もし「行きたくない」と言われたら⬇︎

親が「笑顔」になれば、受験はうまくいく

「合格させなきゃ」と必死になるあまり、笑顔を忘れていませんか? 2人の息子を最難関へ導いた母の実践的アドバイスは、悩める親の心をふっと軽くしてくれます。

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まとめ

中学受験は、親子の挑戦です。

この「最終準備リスト」で「やり残し」の不安が消えれば、あとは当日、お子さんが積み上げてきた力を信じて送り出すだけです。

当日は、保護者の方が万全のサポート体制で、桜咲く春を迎えられることを心から願っています。

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中学受験の「その先」にもつながる力を

受験勉強が終わったら、思いっきり好きなことを学ぶ時間を。科学の不思議や宇宙の謎……知的好奇心こそが、中学以降の学びの原動力になります。

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