「猫の日」おすすめ！　かわいすぎるねこ絵本特集

『ほんやねこ』のぬりえプレゼントも！

2024.02.22

『ほんやねこ』のぬりえ。この記事からダウンロードができます。

２月22日は「猫の日」。ねこってすごく身近だけど、どこかミステリアスで、とっても魅力的な生きものですよね。

昔話や童話にも、ちょっと不思議な存在として、ねこはよく登場します。『ほんやねこ』は、ねこが好き、物語も大好き、という人にぴったりの絵本です。

『ほんやねこ』
作：石川えりこ

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ねこの魅力と、本の楽しさがこめられた一作！

『ほんやねこ』より

ねこが店主の本屋さんから始まるこの絵本。手に取ると、まず画面いっぱいの書棚の絵に引き込まれます。ぎっしり並んだ背表紙や、たくさんの物語の表紙たち。思わず、一冊一冊、目で追いたくなるけれど、ページをめくってその先へ。

『ほんやねこ』より

本屋のねこがうっかり窓を１ヵ所締め忘れたために、物語の登場人物や動物たちが次から次へと本から街へ飛び出していきます。ピノキオ、シンデレラ、３匹の子ぶた、ラプンツェル、青い鳥……。物語界のビッグスターが続々登場して、思いがけない役回りを演じてくれます。

シンデレラが落としたガラスのくつを見つけてくれたのは？　魔法使いのおばあさんにまっ赤なりんごをすすめられたみんなの反応は？　もとになったお話を知っている人なら、思わずクスッと笑いがこみ上げてきます。

もちろん、お話を知らなくても大丈夫。

最初にご紹介したように、『ほんやねこ』は絵そのものを見ているだけで時間を忘れます。自由で大胆な構図の中に、書棚の本、街の屋根、草花や虫、ねこの毛並みの一本一本までが、細かく細かく描き込まれ、絵探しの楽しさも。石川さんの、絵を描くことへの愛、そして物語への愛が、見開きのすみずみまであふれています。

どこか能天気でマイペースな本屋のねこが、いい味出しているこの絵本。何度手に取っても、どのページをめくっても、そのたびに新しい発見があります。この一冊に、いったいいくつの物語が出てくるか、あなたも数えてみませんか？