2021.12.01

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第40回(2018年)講談社絵本新人賞 選考経過・報告

幼児図書編集部

開封速報! 2018.6.28

2018年5月31日をもって応募を締め切りした第40回講談社絵本新人賞、先日新人賞事務局で開封作業を行い、応募作品総数は566作品となりました。たくさんのご応募ありがとうございます。
今後、第一次選考通過作品を7月初旬に、第二次選考通過作品を7月下旬に発表いたします。どうぞ楽しみにお待ちください。

編集部員全員で、汗だくになりながら開封しています!

送付の仕方もさまざまです。

今年の開封後の状況です。下段の手前にも作品が続いています。
これからどんな作品に出会えるのか、楽しみです。

中間報告 第一次選考結果 2018.7.18

第40回絵本新人賞は、566作品もの応募をいただき、目下選考作業中です。第一次選考では56作品が通過しました。今後、第二次選考、最終選考結果を随時お伝えする予定ですので、楽しみにお待ちください。

第一次選考通過作品

『キャメレンさんのふしぎなおみせ』 いしはら ゆりこ
『しんかいのガスパ』 オビマリ
『17歳の春(私の中のおばあちゃんへ)』 成田 良和
『よるのおと』 後藤 裕介
『つたえやさん』 藤原 瑛智/在原 汰智
『ネコとネズミと十二支のバトン』 柳井 利榮子
『もぐらのおじさん』 いいづか みこ
『おおきなくじらとたからのちず』 おざわ あいこ
『まよなかのせおよぎ』 近藤 未奈
『なないろの そらがとどける たからもの』 清木 裕日
『そのとき ありさんは』 鈴木 りつ子
『おたつとゆきのひ』 こむかいかい
『つよいねずみ』 青葉 樹奈
『めぐちゃんのおしろ』 桃戸 栗子
『ともくんのズボン』 おきた もも
『しらんぷりのくにのねこと王さま』 そらの みみた
『じかんのふしぎ』 あかた ちか
『にわとりじむしょ』 長谷川 あかり
『うかない ふうせん』 ue
『スキニーとガリー ダンスパーティへいく』 濵田  美和
『もりのつつあそび』 ハナウタ ユキ
『おいしいどうぶつえん』 もりわき りえ
『おはなにちょうちょがとまっているよ』 ナオト
『よるのはじまり』 瀧 このみ
『ブルばあ と るぶちゃん』 斎藤 史佳
『しましまずかん』 木村 瞳
『おーしーこーみー』 たけかわ ゆうこ
『そおっと そおっと』 榊原 悠介
『かっぱおんせん』 くにやす かおり
『にょろにょろぽん!』 空木 志磨
『なつのおわりのりりりり』 まつむら れい
『もくもくさん』 奥野 哉子
『ゆるしてちょんまげ』 ととかか
『みつぼしレストランへようこそ』 たかしま まな/たかしま まり
『こうたくんの ようちえん』 荻田 百合子
『はる るるる』 くま いちろう
『キミョー・キテレツおめんやさん』 tomota.
『おにぎりコンテスト』 よしもと のりこ
『はるです はるです』 としま ゆうこ
『でぐちのあるおうち』 相澤 一貴
『ハイヒールおおかみ』 しおみつ さちか
『あめのオーケストラ』 さとう まなぶ
『きつね行者とねがい石』 ただ のぶこ
『あめふりおむかえ』 白鳥 ぴのら
『ごんたときび』 ひがき けいこ
『エマちゃんと シロツメクサのかんむり』 たかしろ ひばち
『めんぼうズ』 かねこ まき
『わがしやの ねこ』 井之口 真央
『オニノコピザ』 すげ いずみ/馬場 英実 
『クックのおうち』 もりいく
『このかげなんだ』 倉持 祥
『しゃぼんだまねこ』 深井 美希
『まんじゅうがっこう』 シブサワ 恵美
『まねっこ まねっこ まねきねこ』 ひらばやし 霞
『おはなみだんごとどけます』 どい ようこ
『HANA(ハナ)』 スタジオ臥牛

中間報告 第二次選考結果 2018.7.30

第40回絵本新人賞は、566作品もの応募をいただきました。
第一次選考で56作品に絞られた後、第二次選考では19作品が通過しました。
次回は、最終選考結果をお伝え出来る予定です。楽しみにお待ちください。

第二次選考通過作

『ネコとネズミと十二支のバトン』 柳井 利榮子
『もぐらのおじさん』 いいづか みこ
『まよなかのせおよぎ』 近藤 未奈
『なないろの そらがとどける たからもの』 清木 裕日
『そのとき ありさんは』 鈴木 りつ子
『めぐちゃんのおしろ』 桃戸 栗子
『ともくんのズボン』 おきた もも
『スキニーとガリー ダンスパーティへいく』 濵田 美和
『おはなにちょうちょがとまっているよ』 ナオト
『ブルばあ と るぶちゃん』 斎藤 史佳
『そおっと そおっと』 榊原 悠介
『かっぱおんせん』 くにやす かおり
『ゆるしてちょんまげ』 ととかか
『おにぎりコンテスト』 よしもと のりこ
『でぐちのあるおうち』 相澤 一貴
『あめのオーケストラ』 さとう まなぶ
『あめふりおむかえ』 白鳥 ぴのら
『めんぼうズ』 かねこ まき
『まんじゅうがっこう』 シブサワ 恵美

最終選考結果 新人賞1作品、佳作2作品が決定! 2018.8.10

第40回講談社絵本新人賞最終選考会は、審査員に4名の先生方(木坂涼先生、はたこうしろう先生、松成真理子先生、村上康成先生)を迎え、本社・幼児図書編集長を加えた5名で、講談社にて行われました。
今回の応募総数は、566作品。一次選考で56作品に絞られた後、二次選考で残った19作品をもって最終選考が行われました。選考会後半には、数作品を前に激論が交わされ、厳正な審査の結果、新人賞は、近藤未奈さんの『まよなかのせおよぎ』に決定しました。佳作は、ナオトさんの『おはなにちょうちょがとまっているよ』、ととかかさんの『ゆるしてちょんまげ』が選出されました。受賞者のみなさま、おめでとうございます。

新人賞
正賞:賞状・記念品 副賞:50万円・単行本として刊行
『まよなかのせおよぎ』 近藤未奈(東京都)

佳作
正賞:賞状 副賞:20万円
『おはなにちょうちょがとまっているよ』 ナオト(兵庫県)
『ゆるしてちょんまげ』 ととかか(東京都)


なお、初版刊行時印税は、賞金に含まれます。

第40回 講談社絵本新人賞 最終選考会の様子。

審査員の先生方の選評(五十音順)2018.8.30

木坂涼 先生

木坂涼 先生

眠れない女の子が夜空を泳ぐ。新人賞『まよなかのせおよぎ』は、柔らかな浮遊感を湛えています。言葉以上に絵に語らせる。力のいることです。ラストを違う着地にするとどうなるか、期待感が生まれました。絵に託すという点では、『おはなにちょうちょがとまっているよ』もとても魅力的でした。シンプルなおとぼけと緊張感。前半のそれを後半にもぜひ生かして! 殿様と殿様の頭にのっている見事なちょんまげの物語、奇想天外な『ゆるしてちょんまげ』は、文の刈り込みで、さらに一冊の存在感がアップしそうです。今年の全体的な印象は「発想はいいのに……」というものでした。小さくまとまらず、独自の世界を広げていってほしいなと思います。

はたこうしろう 先生

はたこうしろう 先生

最後に残った3作品は本当に微妙な差だった。それだけに選考は難航したが、そのレベルの高さに嬉しく思った。新人賞の『まよなかのせおよぎ』は、洗練されたデフォルメと柔らかな色鉛筆と夜の街の美しいシーンに引き込まれた。安心できる着地点を作れば子どもたちがぐっすり眠れる絵本になる。『ゆるしてちょんまげ』は、ゲラゲラという子どもたちの笑い声が聞こえるよな、奇想天外なドラマで楽しませてくれた。洗練されない稚拙なパワーがある作品。『おはなにちょうちょがとまっているよ』は、リスの微妙な心理を白い空間を上手く使って表現していて、省略することで強調する俳句のような作品といえる。終盤に読者を惹きつけるドラマがほしかった。

松成真理子 先生

松成真理子 先生

今年は絵本の形に起承転結が整った静かな作品が多い中、元気良くひと暴れしていた『ゆるしてちょんまげ』と大胆すぎる白場の構成に戸惑いつつも、余白の抜け感が絶妙な『おはなにちょうちょがとまっているよ』の2作が佳作となりました。新人賞『まよなかのせおよぎ』の浮遊感、空気感が気持ち良く、風景、人物の柔らかさは揺るぎない持ち味。夜空を泳ぐ素敵な一冊になるでしょう。選外となりましたが、『なないろの そらがとどける たからもの』の繊細な美しい絵、『もぐらのおじさん』の土の匂い。『あめふりおむかえ』の絵本的な感覚。物語の深いところまで潜るのは、しんどい作業ですが、それぞれの宝を見つけて喜び合いたいものです。

村上康成 先生

村上康成 先生

『まよなかのせおよぎ』=夢の中へ誘うという常套的な作品であるが、この方の描く柔らかな絵の安定感が、説得力に至っている。文の脈絡、ラストの行方など、ここからの作業がこの作品の絵本力となるだろう。『おはなにちょうちょがとまっているよ』=間の効いた力の抜けたタッチが生み出すさりげない緊張感が、ページをめくらせた。後半、着地点に向かった展開に、何かの期待感が消えてしまった。『ゆるしてちょんまげ』=他の2冊とは好対照の荒々しいタッチ。ストーリー展開する作品として、稀な応募作。激しい絵のわりに、物わかりのいいオチだった。詰めるべき点は多々あったが、筋の通った楽しさを感じた。最終選考に残った3冊は、絵本のそれぞれの個性でもあった。受賞作、佳作の分かれ目はさほどなく、ここからの目指す絵本への幾度もの反芻(はんすう)が、基礎体力となる。

受賞者の言葉 2018.9.28

新人賞
『まよなかのせおよぎ』 近藤未奈(東京都)

『まよなかのせおよぎ』より

この度は、新人賞を頂き誠にありがとうございます。
今までにないものを描くぞ!と息巻いて大失敗し、一通り空回りした後で、「こういうのが好きなんだった」と、冷静さを取り戻した時にポンと出てきた物語です。
この作品がもっと豊かなものになるように、完成まで素直な気持ちのままで、そして楽しむことを忘れないで取り組んでいきたいと思います。
選んで下さった選考委員の皆様、応援し続けて下さった皆様、本当にありがとうございました。

『まよなかのせおよぎ』より

佳作
『おはなにちょうちょがとまっているよ』 ナオト(兵庫県)

『おはなにちょうちょがとまっているよ』より

僕にとって絵本新人賞受賞は大きな目標のひとつでした。この作品は時間をかけつくり込んだものではなく、あっという間に出来た作品です。メモ紙に花と蝶を描き、そこへリスを描き足しました。あとはただただ自然な流れに任せてといった感じで、迷いなくとても楽しい気持ちで描けたので、これはいい作品が出来たなあと思いました。今回の受賞を励みに、これからも作家活動を続けて行きたいと思います。この度はありがとうございました。

佳作
『ゆるしてちょんまげ』 ととかか(東京都)

『ゆるしてちょんまげ』より

この度は、佳作に選出頂きありがとうございます。 連絡を頂いた日は、嬉しくて何も手につきませんでした。翌日も浮ついたまま洗濯物を干し、リビングに戻ると、息子が油性ボールペンで壁に豪快に落書きをしていました。その瞬間、全てが吹き飛び、現実に引き戻されました。今後、壁の落書きを見るたびに、私達は息子のしてやったりな笑顔と、佳作入選を思い出す事でしょう。

講談社絵本新人賞の贈呈式が行われました 2018.10.29

2018年9月12日(水)に、講談社絵本新人賞・児童文学新人賞の贈呈式が行われました。

今年の絵本新人賞は、新人賞1作、佳作2作が選ばれました。受賞者の前途を祝し、選考委員の先生方をはじめ、書店の方、マスコミ関係者、歴代の新人賞受賞者など、たくさんの方がご出席くださいました。

最前列に、児童文学新人賞、絵本新人賞の受賞者の方がずらりと並びました。

贈呈式後の記念撮影。左から佳作のナオトさん、新人賞の近藤未奈さん、佳作のととかかさん。

贈呈式後、パーティーに移りました。審査員の松成先生とお話される近藤さん。右手前には、昨年新人賞を受賞されたはっとりさん。

村上先生とのお話に、楽しそうなととかかさん。

お話し隊の隊長さんとの話に、熱心に耳をかたむけるナオトさん。

お互いの作品を見る、ととかかさんとナオトさん。

会場には受賞作も展示され、書店さんやマスコミの方などにも見ていただきました。
この受賞作が、どのような絵本になってみなさんの元へ届くのか、どうぞお楽しみに。
そして、来年のご応募もお待ちしております。

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