2021.12.01

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第37回(2015年)講談社絵本新人賞 選考経過・報告

幼児図書編集部

2015年6月15日をもって応募を締め切りした第37回講談社絵本新人賞、先日新人賞事務局で開封作業を行い、応募作品総数は523作品となりました。たくさんのご応募ありがとうございます。
今後、第一次選考通過作品を7月中旬に、第二次選考通過作品を7月下旬に発表いたします。どうぞ楽しみにお待ちください。

開封速報! 2015.6.30

開封終了後。これからどんな作品に出会えるのか、楽しみです。

中間報告 第一次選考結果 2015.7.15

第37回絵本新人賞は、523作品もの応募をいただき、目下選考作業中です。第一次選考では56作品が通過しました。7月28日頃には第二次選考結果を、8月初旬には最終選考結果をお伝え出来る予定ですので、楽しみにお待ちください。また、応募してくださった方々の作品は、8月から9月にかけて返却の予定です。

第一次選考通過作品

『タコのレストラン』 Koichi
『らいおんまる』 やすだあやこ
『なかみのない たいやき』 島田晴夫
『きたまくら、みなみまくら、ひがしまくら、にしまくら。』 吉武わこ
『ピンクマ』 加藤かよこ
『ひつじナイト』 丸子薫
『信心ぶかい長者様』 ただのぶこ
『ことりのえほん』 としまゆうこ
『ちょっと たんけん』 たけかわゆうこ
『走れ、走れ』 片岡夏凜
『きつねのきょうだいとびよーんびよーん』 いいづかみこ
『ぼく おばけだもん』 大木あきこ
『ぼくは ねこが だいっきらい!』 ミフサマワカシヨ
『ヨーコちゃんとブローチ』 バーバラ
『へいのむこうのおともだち』 濵岸夏苗
『うんどう会が やってくる!』 たなかやすひろ
『モナリザさんのリフレッシュ』 たかし まな/たかし まり
『わたし ねこになるわ』 ムトウ志乃
『ペンシル先生の1日』 ひがきけいこ
『ぼくのかさ』 ちひこ
『アーッスレーマ!!』 ラヅガブ理恵
『つうてんかくたかい』 奥野哉子
『カッパけんぽう』 荒井浩之進
『バウムじいさんのなんでもやさん』 なかいかおり
『トーミーと もりの ともだち』 浅井万莉
『ねずみのポッチ』 たまがわきよみ
『わんだんさん』 もちづきかおり
『ゆめのまちの おまわりさん』 鈴木りつ子
『でめきんじょうおう』 ひらばやし霞
『たまごやきのはしっこ』 あかたちか
『パリンのぼうけん』 工藤建夫
『おこさまランチをひとつ』 きちじのりえ
『モーヴとアルバ』 せきみどり
『ほしぞらのおれい』 小玉沙織
『おばあちゃんのかん』 遥乃さわら
『アナゴたたき』 みうらあや/うさやま みやこ
『とんこちゃんのふしぎなはこ』 つるおかのぶえ
『すっとび パンダ』 はやし みお
『おそうじしナイトとかたずけきしだん』 佐藤誠一
『きずあと』 久保礼子
『せい太は犬がきらいです』 ときさき きよし
『コウモリさんのさかさまおすし』 久保聡志
『せんたくばさみつかいのふえ』 のの ののの
『ぼくカエル!』 柳谷雅美
『ちゃのまのおざぶとん』 かねこ まき
『おじいさんのもくもくパン』 堀川紫明
『ふわふわぷかり トントントン』 五味田 こず枝
『チーター じまんの てんてんは』 みやけ ゆま
『ボクんち やっぱ なんかいる!!』 森 みちこ
『あめんぼ と みずしぶきのおうさま』 そらの みみた
『カレーじごくりょこう』 安楽雅志
『すいかくんのとりかえっこ』 本間真人
『ピカゴロウ』 ひろた みどり/ひろた だいさく
『おおてがら!ぺらぺらになったおとこのこ』 北澤平祐
『もぐらのせんたくやさん』 菅いずみ
『おかえりうさちゃん』 ひろた みどり/ひろた だいさく

中間報告 第二次選考結果 2015.7.28

第37回絵本新人賞は、523作品もの応募をいただきました。第一次選考で56作品に絞られた後、第二次選考では20作品が通過しました。8月初旬には最終選考結果をお伝え出来る予定ですので、楽しみにお待ちください。

第二次選考通過作

『らいおんまる』 やすだあやこ
『ピンクマ』 加藤かよこ
『ことりのえほん』 としまゆうこ
『ちょっと たんけん』 たけかわゆうこ
『きつねのきょうだいとびよーんびよーん』 いいづかみこ
『ぼく おばけだもん』 大木あきこ
『へいのむこうのおともだち』 濵岸夏苗
『モナリザさんのリフレッシュ』 たかし まな/たかし まり
『ペンシル先生の1日』 ひがきけいこ
『ゆめのまちの おまわりさん』 鈴木りつ子
『でめきんじょうおう』 ひらばやし霞
『たまごやきのはしっこ』 あかたちか
『パリンのぼうけん』 工藤建夫
『おばあちゃんのかん』 遥乃さわら
『とんこちゃんのふしぎなはこ』 つるおかのぶえ
『ちゃのまのおざぶとん』 かねこ まき
『あめんぼ と みずしぶきのおうさま』 そらのみみた
『ピカゴロウ』 ひろた みどり/ひろた だいさく
『おおてがら!ぺらぺらになったおとこのこ』 北澤平祐
『もぐらのせんたくやさん』 菅いずみ

最終選考結果 新人賞1作品、佳作3作品が決定! 2015.8.4

第37回講談社絵本新人賞最終選考会は、審査員に4名の先生方(大島妙子先生、こみねゆら先生、中川ひろたか先生、宮西達也先生)を迎え、本社・第六事業局担当局長を加えた5名で、去る7月30日講談社にて行われました。
今回の応募総数は、523作品。一次選考で56作品に絞られた後、二次選考で残った20作品をもって最終選考が行われました。選考会後半には、数作品を前に激論が交わされ、厳正な審査の結果、新人賞はひろたみどりさん/ひろただいさくさんの『ピカゴロウ』に決定しました。佳作はいいづかみこさんの『きつねのきょうだいとびよーんびよーん』、濵岸夏苗さんの『へいのむこうのおともだち』、そらのみみたさんの『あめんぼ と みずしぶきのおうさま』が選出されました。受賞者のみなさま、おめでとうございます。

新人賞
正賞:賞状・記念品 副賞:50万円・単行本として刊行
『ピカゴロウ』 ひろた みどり/ひろた だいさく(千葉県)

佳作
正賞:賞状 副賞:20万円
『きつねのきょうだいとびよーんびよーん』 いいづかみこ(東京都)
『へいのむこうのおともだち』 濵岸夏苗(京都府)
『あめんぼ と みずしぶきのおうさま』 そらの みみた(神奈川県)

審査員の先生方の選評(五十音順)2015.8.18

大島妙子先生

全体的な印象としては、良くも悪くも、心に残るような作品が、あまり見られなかったような気がしました。その中で、新人賞「ピカゴロウ」は、おはなしもまとまっていて、絵、特に表情がよかった。ピカゴロウ可愛かったです。佳作「へいのむこうのおともだち」は、不思議な余韻の残る作品で、頭の中でいろいろ考えてしまいました。「きつねのきょうだいとびょーんびょーん」は面白かったです。ピンクのドレスのお母さんが登場するところなんか好きです。絵も、こんな感じのおはなしだったら、このまま貫いてってほしいと思いました。「あめんぼとみずしぶきのおうさま」ラストがよくわからなかったけど、詩のような文章が素敵でした。

こみねゆら先生

お話のまとまりや流れ、絵のうまさ以外にも、何故とはわからないけど愛おしかったり、ほほえましかったり。そのプラスアルファの部分が、絵本という表現の魅力の一因かと思います。今回の審査も票が割れ、様々な意見が聞けました。タイプの違うお話や絵、感覚が受け入れられることは、絵本の許容範囲の広さや可能性を示しているように思えます。
私が一番魅かれたのは「へいのむこうのおともだち」でした。構図も色も素晴らしかった。受賞作、佳作どれも良かったし、最終的に選に入らなかった作品の中にも、美しい作品がいくつもありました。
自分自身本当に納得できる作品を描けたなら、好きになってくれる読者はきっとどこかにいる、と信じて、ぜひ一つ一つを大切に描き続けていただきたいと思います。

中川ひろたか先生

新人賞とは、どうあるべきなのか、5年目の今年もまた悩む。
将来性をとるのか、完成度をとるのか、そこがいつも悩ましい。
今回、新人賞に輝いたのは『ピカゴロウ』。ここは、完成度での受賞。
かみなりの子どものピカゴロウが可愛くて、いとおしい。話もスムーズにつながっていて、読後感もピカイチ。ただ、まとまりすぎていて、おとなしいという意見もあって、実は僅差の受賞。その点、佳作に選ばれた3点は、どれも、未完熟ながらなんか枠にはまらない勢いがあって、とっても魅力的だ。
『ピカゴロウ』の作者は、もう1点応募していて、その作品も大変すばらしかったそうだ。審査員の頭の中に、その総合点というニュアンスも加味されていたかもしれない。

宮西達也先生

今回の作品、すこしおとなしかったような気がする。新人賞らしく、もっと斬新なものがあってもよかったかなぁ。あと、絵はいいものが沢山あったが、ストーリーがちょっと、というものが多かった。
新人賞に選ばれた「ピカゴロウ」絵の細かいところもしっかり描かれていて、ストーリーも最後まで読ませる力があった。鬼や女の子の表情もよかった。「きつねのきょうだいとびょーんびょーん」タイトルがながーいこの作品、絵は、けっして「うまい!」とは言えないが、なんだかほのぼの力が入ってないところが好感をもてた。おはなしは、単純で楽しい。白いタマゴのような物体がまた笑えた。ラストも心地よかった。「へいのむこうのおともだち」絵は素晴らしいとおもうが、絵本になっていない。ただ、可能性を持ったこれからが楽しみな方だとおもう。

受賞者の言葉 2015.9.18

新人賞
『ピカゴロウ』 ひろた みどり/ひろた だいさく(千葉県)

『ピカゴロウ』より

昨年、佳作をいただいて、今年はそれ以上の結果を出そうと、二人でがんばりました。気持ちは誰にも負けないと思います。
私たちはピカゴロウのことを、とてもかわいいと思いながらつくりました。愛情をもってもらえるように、感情と表情に気をつけました。読んで下さる方に伝わるとうれしいです。
これからも、ひとつひとつ大事にお話を作っていきたいと思います。
このたびは新人賞に選んで下さって、本当にありがとうございました。

『ピカゴロウ』より

佳作
『きつねのきょうだいとびよーんびよーん』 いいづかみこ(東京都)

『きつねのきょうだいとびよーんびよーん』より

受賞することができ、大変光栄に思っております。大袈裟に思われるかもしれませんが、絵本がこの世にあって良かったと思っています。絵本が好きで、作ったら下手で落ち込んで、「どうやったら面白い絵本が作れるのだろう」と、もがき続けた10年間でした。賞を頂いたことを励みに、また地道に続けていきたいと思います。ありがとうございました。

佳作
『へいのむこうのおともだち』 濵岸夏苗(京都府)

『へいのむこうのおともだち』より

この度はすばらしい賞を頂き誠にありがとうございます。小さい頃から常にあった「動物と真に心を通わせたい」という想いを満たすためこの絵本を作りました。読んでくれた人がオオカミとのふれあいを体感できるように、オオカミの行動やしぐさに嘘がないよう心がけました。審査員の方々に私の思いが少しでも伝わったかと思うと本当に嬉しいです。今回得た手応えや反省点を踏まえ、さらに良い絵本を作れるよう精進いたします。ありがとうございました!

佳作
『あめんぼ と みずしぶきのおうさま』 そらの みみた(神奈川県)

『あめんぼ と みずしぶきのおうさま』より

佳作賞をいただき、喜びと戸惑いのなかにいます。様々な限界が立ち塞がるこの世界で、静かに眠っている子どもたちは、雄叫びを上げる準備をしています。終わりのない宿題の世界に。(がっこうが もえている きょうしつから けむりがふきだしている…せいとはみんなゆめをみている:谷川俊太郎『がっこう』)たぶん息をのむ静けさの中、天の川と大地を流れる川が垂直に交差する瞬間を眺める夢。生き生きとしたものを奪う、白々としたまだ声にならない悲鳴…空耳がします。

講談社絵本新人賞の贈呈式が行われました 2015.9.30

2015年9月15日(火)に、講談社絵本新人賞・児童文学新人賞の贈呈式が行われました。

今年の絵本新人賞も、新人賞1作、佳作3作の大豊作でした! 受賞者の前途を祝し、選考委員の先生方をはじめ、書店の方、マスコミ関係者、歴代の新人賞受賞者など、たくさんの方がご出席くださいました。

受賞スピーチをされる、ひろただいさくさん、ひろたみどりさん。ユーモアに富んだお話に、思わず笑みがこぼれます。昨年佳作を受賞され、今回念願の本賞受賞を果たされました。

受賞作ひとつひとつに、愛と笑いをこめた選評をお話してくださった、選考委員の中川ひろたかさん。

選考委員の大島妙子さん、こみねゆらさんと、佳作受賞の濵岸夏苗さん(左奥)、同じく佳作受賞のいいづかみこさん(左手前)。作品の話で盛り上がります。

ご自身の作品への熱い思いを、こみねさんに語る、いいづかさん。とってもユーモラスな作品でした。

ひろたさんと、選考委員の宮西達也さん。ひろたさんは、もともと宮西さんのファンということで、ちょっと緊張されていましたが、宮西さんのあたたかいアドバイスに真剣に耳を傾けてらっしゃいました。

今年も、新たな才能が、たくさん芽吹いた絵本新人賞。受賞者たちの活躍をご期待くださいませ。来年の応募も、お待ちしております!

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