2021.07.14

はまぎしかなえの絵本『おじいちゃんの ふしぎなピアノ』制作日記

第38回 講談社絵本新人賞受賞からデビューまで 第5回「どこまで言葉にするのか」

※この記事は、講談社絵本通信(2017年5月)掲載の記事を再構成したものです。

みなさま、こんにちは。
こないだまで桜が咲いていたのに、あっという間に暑くなってきましたね!

私は暑さに耐えられなくて早速半袖を出しました。5月で半袖だったら、真夏は一体何を着るのか…!? 今から少し不安です。

季節の変わり目で体調を崩すことも多いですが、みなさまもどうぞお気をつけください。


先日原画も無事完成し、今は文章を直す作業に入っています。これがまた、むずかしい!! 絵を描くのよりも数段苦手です。


ここで、私のよくやる失敗ベスト3
・絵に描いてあることと文章が被っている(大変よくやります……)
・自分が分かっていることを言葉にしない(たいへんよく……)
・説明的になる(よく……)


他にも文体が揃わない、視点が揃わない、などないないづくしですが、一番むずかしいのは、どこまで言葉にするかということです。

絵では分からない部分を補完しつつ、ちゃんと人に伝わる文章がかけているか。これはもう自分一人では分からないので、人に見せて感想を聞くしかありません。

私は担当の(エ)さん以外では、家族や友達、お世話になっている先生などによく見てもらっています。こういうとき、身近に子供がいたらきっと心強いですね。
(でも子供にみせるのって、大人にみせるよりドキドキしますよね。想像しただけで、胃が痛い…。実践しておられる方、本当に尊敬します…!)


また、文章と並行して表紙も進めています。
今は案出しの真っ最中! デザイナーの田中久子さんともお話して、表紙を決めていきます。

今のところ大きく2種類、星空と原っぱ(どちらも本文のシーンです)の案が出ています。

本にするには表紙、見返し作り、色校正など、まだまだ沢山の工程があり、これからは文章を組んだり、装丁を考えたりしてくださるデザイナーさんに大変お世話になります。

自分の絵や文字をデザイナーさんにかっこよくしてもらえると思うととても嬉しいです! 改めまして、ありがとうございます。

他にも出版社の方々や印刷所の方々など、たくさんの力をお借りして絵本はできあがるのですね。このような機会をもらえたこと、本当に嬉しく思います。


この制作日記が投稿されるころには、もう第39回講談社絵本新人賞の応募が始まっていますね。「ピアノ」は締め切りギリギリに滑り込んだ作品ですので、応募されるみなさまも締め切りギリギリまでぜひ諦めないでください!


それでは、また次回!

こちらができあがった絵本です。

『おじいちゃんの ふしぎなピアノ』
作:はまぎしかなえ 講談社

はまぎし かなえ

1992年、福井県生まれ。絵本作家。
子どものころから絵やお話をかくのが好きで、
美術の仕事に就くことを志す。