「お子さんの表現法」というと、歌うこと、楽器を弾くこと、もちろん絵を描くことや物を作ること。「表現」するには、まずは観察する、そしてその表現の方法=基礎を知っている、ということが大事だと私は思っています。
絵だけが「自由に描きましょう!」 苦手意識を生む幼・保や小学校
ではなぜ苦手だと感じるのでしょうか。お絵描き教室で子どもたちと接して感じるのは、苦手意識のある子は、どう描いていいのか、困ってしまっているということです。描き方を教えてもらっていていないから、描けない、というだけのことなのです。
そもそも日本画は、「模写」から学んでいく工程があります。あさがおなどの立体物を「さあ描いてみよう!」と平面に落とし込む作業は、大人でも大変難しいことなのです。やり方を習わなければ、どう描き始めていいか困ってしまう。「できない」と苦手意識を持ってしまうと、なかなか楽しく取り組むことは難しくなってきます。
自由に描くには、絵の描き方をまず覚えるという基礎が大切だと思うのです。
苦手意識は思い込み!
もののパーツごとに形をとらえて、簡単なかたちを組み合わせて描こう!
パーツでとらえて 絵を描いてみよう!
動画で見る! ライオンの描き方
「1日10分で絵がじょうずにかける」② つよそうな「ライオンをかこう!」あきやまかぜさぶろう
絵が描けるようになるコツは「観察力!」
「かたち」をとらえられれば ひらがなは書けるようになる
目的を説明して取り組むと、やる気が出てきます。興味をもつと、子どもはあっという間に覚えてしまいます。ひらがなを覚えられたら「名前が書けるようになってよかったね!」など、結果を褒めてあげることで次のやる気につながると思います。
こんなところに行ったね、こんな動物を見たね、と親子で対話をしながら、「お絵描き」や「ひらがな学習」にぜひ楽しく取り組んでみてください。
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あきやま かぜさぶろう
画家・作家。1948年長崎県生まれ。1971年、二科展に初出展した作品が特選を受賞。1972年、二科展銀賞で連続受賞。現在は画家活動をしながら、幼稚園・保育園での絵画教室や幼児教室でも受験指導など数多くの現場で絵画指導を続けている。 『1日10分でえがじょうずにかけるほん』(講談社刊)は、シリーズ累計176万部を突破。お絵描きのコツを子どもにわかりやすく説明し体験させる「あきやまメソッド」で圧倒的な支持を得て、「児童絵画指導のカリスマ」として知られる。
画家・作家。1948年長崎県生まれ。1971年、二科展に初出展した作品が特選を受賞。1972年、二科展銀賞で連続受賞。現在は画家活動をしながら、幼稚園・保育園での絵画教室や幼児教室でも受験指導など数多くの現場で絵画指導を続けている。 『1日10分でえがじょうずにかけるほん』(講談社刊)は、シリーズ累計176万部を突破。お絵描きのコツを子どもにわかりやすく説明し体験させる「あきやまメソッド」で圧倒的な支持を得て、「児童絵画指導のカリスマ」として知られる。