DXガッチャードライバーの商品企画
DXガッチャードライバーの企画はどういうところから始まったのでしょうか?
カードだからこそ、その種類の多さも魅力の1つだという思いもあったので、「大量に手に入れてもらったカードを、どんどん入れ替えて遊ぶ」ということに傾注しています。「カードを組み合わせる」というところも、番組テーマである錬金術に親和性が高いと感じています。「どの組み合わせでフォームが完成するんだろう」といった想像も掻き立てられますし、ベルトの形状も今までになく、発光演出がド派手に見えてわかりやすいものにしているので、「カードを手に入れて、どんどん遊びたくなる」というのを目指しました。
2枚をガッチャンコするというコンセプトは、初期のころから決めていたのでしょうか?
そうですね。2枚のカードをセットしてガッチャンコすると、ライダーのマスクが完成するギミックがありますが、アイデアとしては、「2枚のカードで新たなカードを錬成する」というものが先にありました。そこで、2枚のカードの組み合わせをどう1枚の絵として表現するかと考えていった結果、ライダーの顔が完成するという現在の形になりました。
「変身ベルトの中央にライダーの顔ができる」というのはこれまでにない、新しい驚きをお子さんに提供できますし、カードを入れ替えた際のビジュアルの違いがわかりやすくてよいのではないかということから、この形になりました。
DXガッチャードライバーの魅力を教えてください
認識するカードの種類が過去最大級にあるので、そこをまず楽しんでもらえるのではないかと思っています。変身音だけでも50種類以上ありますし、カードも現在発表しているもの以外にも、まだまだ予定をしているので、「ベルトの遊びが年間を通して拡張されていく」というところは、魅力のひとつですね。
ガッチャードライバーの開発で苦労した点はありますか?
先ほどお話ししたギミックに至るまでに、結構時間がかかりました。過去にもカードを使う仮面ライダーがいて、複数のアイテムを組み合わせる仮面ライダーもいる。そのうえで、今のお子さんたちにとって視覚的にも聴覚的(音声)にも楽しんでもらえる商品にするというアイディア出しに苦労しました。最初はDXガッチャードライバーも現在の形状ではなかったですし、ライダーマスクができるというところにたどり着くまで、結構、苦労はしましたね。
あとは、2枚のカードが中央に移動するギミックやカードを抜くためにポップアップするギミックとか、設計の部分で何度も調整しました。シンプルなカードだからこそ、どれだけ遊び応えのあるものにするかというのも工夫したところです。