2023年の仮面ライダーはカードを使う錬金術師!
今回は、企画担当であるバンダイ ブランドトイ企画部の寺川 亮氏にインタビューを実施。「DXガッチャードライバー」をはじめとした『仮面ライダーガッチャード』のおもちゃについてお話をうかがいました。なお、別記事で「DXガッチャードライバー」のレビューも公開しているので、こちらもお見逃しなく!
『仮面ライダーギーツ』の商品展開を振り返って
去年のギーツの商品展開を振り返ってみて、いかがでしたか?
『仮面ライダーギーツ』はDXデザイアドライバーを中心に商品展開をするという方針でした。複数のライダーが同じ変身ベルトを使う。レイズバックルを付け替えることで、ベルトの形だけではなく遊び方も変わっていくというコンセプトです。
大型のレイズバックルはおもちゃ売り場での展開になりましたが、500円の小型レイズバックルは、ガシャポンや食玩などいろいろなタッチポイントを設けました。その点も、レイズバックルを集めていただくきっかけになったと思っています。
とくに過去の仮面ライダーの変身ベルトの音が鳴る、レジェンドライダーのレイズバックルはかなり好評をいただきまして、計画以上の結果を出すことができました。そういった意味でも、「手頃な価格のアイテムでも、遊びが変わっていく」という方針は、僕らが計画していた以上にお客さんに評価していただいたのかなと思っています。
今回の「DXガッチャードライバー」を企画するにあたって、『ギーツ』の商品のお客さんからの反応を反映した部分はありますか?
『ギーツ』で好評をいただいた「手頃な価格帯のものでも遊びが変わっていく」というところや「コレクション性」をさらに推し進めたいと思いました。それが今回、連動アイテムをカードにしたいと思ったきっかけのひとつでもあります。
約14年ぶりの、カードを使う仮面ライダー
連動アイテムにカードが選ばれた理由を教えてください
まず、価格が安価な点があります。また、最近はお子さんにも、いろいろな遊びの選択の幅があると思います。おもちゃメーカーの立場として、もっと「仮面ライダー」を知ってもらうためにはどうすればいいかと考えたとき、やはりおもちゃを手に取りやすくするというのが重要だと思いました。その環境を作るためにも、カードは一番適していると考えたんです。
カードならば、おもちゃ(連動アイテム:今回のカード)を直接お客さんに届ける機会を増やすことができます。たとえば、すでに『仮面ライダーギーツ 4人のエースと黒狐』と『王様戦隊キングオージャー アドベンチャー・ヘブン』の映画の特典として配布を行いましたし、お店で合言葉を言うとカードが3枚貰える「合言葉キャンペーン」も実施します。
アイテムへのファーストタッチを「お金を払って買う」のではなく、お子さんたちがおもちゃ売り場や映画館に行ったときに「貰える」という形にすることができます。このように、「届けやすさ」というのがカードの一番の魅力かなと思っています。
今回、番組放送前の段階で複数のキャンペーンを実施し、カードを配布しています。番組視聴前にまずお子さんたちにおもちゃを届けて、1回触れてもらう。それによって、仮面ライダーへの憧れだったり、興味を強くしてもらいたいという気持ちがありました。
あとは、トレーディングカードゲームがブームになっているからというのもありますね。カードは世間的にも認知が広がっていますし、今のお子さんにも馴染みがあるのではと考えました。