あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月15日」(1997年)。
クリッター殲滅作戦が行われようとしていた。怪獣と共存する道はないのかと考える、ヤナセ・レナ隊員。一方、ムナカタ・セイイチ副隊長とシンジョウ・テツオ隊員は、人々を守るために戦わなくてはいけないと考え、ヤズミ・ジュン隊員はGUTSの戦力増強を進めるべきだと主張する。そんななか、新たに怪獣・ジョバリエが現れる。自らも戦う理由を明確にできていなかったダイゴは、戦いのなかでその答えを見つけるのだった。
クリッター殲滅作戦が行われる
クリッターは、かつてより地球に存在していた生物だが、人類の文明が発展し、大量の電磁波やマイクロ波を電離層に流すようになったことで凶暴化してしまっていた。クリッターやガゾートによる被害は何度も発生しており、殲滅作戦が決まったことに喜ぶ隊員たち。しかし、ダイゴとレナ隊員は、彼らを凶暴化させた電磁波問題を解決せず一方的にクリッターを殲滅することに疑問を投げかける。
すると、ホリイ・マサミ隊員は自分も同じことを考えたと言いつつ「考え抜いた結果、考えるのを止めた」と続けた。人々が今の生活を送るには電磁波は止められない。人間は、一度便利なものを覚えると、後戻りができない。ムナカタ副隊長とシンジョウ隊員は、ダイゴたちの考えを認めつつも、今は非常時であり、自分たちの仕事は人類を外敵から守ることだと語る。すると、ヤズミ隊員は脅威になる対象を減らせば、人類は生き残れると言い、TPCやGUTSはもっと力をつけるべきだと語った。