あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月14日」(1975年)。
両親を失い、さらに残った肉親である妹も円盤生物の攻撃によって亡くしてしまった梅田トオル少年。彼は、もうすぐ行われる授業参観が嫌でたまらなかった。そんなトオルに、新たな円盤生物・ノーバが近づく。
てるてる坊主に雨が降ることを願うトオル
美山家の長女・いずみはトオルのことを想って彼を咎めるが、怒られたトオルは家を飛び出してしまう。そこで、トオルはてるてる坊主が落ちていることに気づき、拾い上げた。そのてるてる坊主の目が一瞬赤く光ったのをトオルは怪訝に思うが、そのままてるてる坊主を持っていく。
トオルはてるてる坊主に、明日、授業参観が中止になるほどの大雨を降らすよう願い、公園の木の枝にくくりつける。すると、ゲンがやってきた。ゲンに連れられて、美山家に帰るトオル。一方、残されたてるてる坊主のところに、酔っ払いの男性がやってくる。男性はボクシングのサンドバッグのようにてるてる坊主にパンチをして遊んでいると、突如白かったてるてる坊主は真っ赤に変色し、赤い霧を噴射。男性は凶暴化してしまう。