プラレールはどうやって動いているの? 大人気おもちゃの意外と知られていない3つの動力革命とは

TELEMAGA.netが独自につかんだ「プラレール」の秘密【その3】を紹介!

テレビマガジン編集部

「プラ電動夢の超特急ひかり号レールセット」
すべての画像を見る(全8枚)
このころになると時代に合わせてリアルな車両がラインナップされていく。

1964年の東海道新幹線の東京=大阪間の開通にあわせて、新幹線車両が発売。

そして、1972年には、空港開港記念のセットや、「おうふくプラレール立体つみおろしセット」が発売。

さらに技術が加わり、初のスピード切り替え機能の備わった急行列車が誕生した。

この機能によって、ゆっくり走らせたり、はやく走らせたりと、走行する姿の違いを楽しむことができるようになった。

そして、国鉄車両だけでなく、私鉄車両や、人気キャラクターをモチーフにしたものなど、さまざまな車両が発売になり、人気もさらに加速していき、第一期黄金時代を迎えた。

1992年の第二期黄金時代~動力伝達機構をゴムからギアに変更~

このころまでのプラレールは、動力伝達に摩擦ゴムを使っていた。

摩擦係数を高めたゴムによって、無駄なくモーターの動力を伝えていた。

でも、このゴムには短所もあった。

それは、経年劣化に弱いということ。

長く遊んでいると、ゴムが伸びてしまったり、切れてしまうこともあったのだ。

そこで、新しく開発されたのが、ギア伝達機構。

この機構によって、さらにスムーズに車両を動かすことができるようになった。

さらに、スイッチをオフにして手ころがしで動かせば、好きな速さで電車を走らせることができ、自分だけのストーリーを思い浮かべて遊べるのだ。

モーターとギアは直結していて、そのままだと車輪が重くて動かない。

スイッチを切ると、モーターからの伝達ギアを外して、スムーズに動く機構が加わったのだ。

また、スイッチの位置も、それまでは車両の下にあったものを屋根上に移動し、子どもたちが簡単に操作しやすいような改良も加わった。

プラレールの人気も、ふたたび加速していったのだ!

こうして、現在まで、プラレールは、基本パッケージを変えることなく、遊びやすさを徹底的に追求した革命をくりかえし、いまや、プラレールを知らない日本人はいないというほどの国民的玩具になった。
プラレール65周年を記念した、スーパーカタログが好評発売中!

2024年現在、発売中の78種を一挙に紹介!!
『プラレール スーパーカタログ』発売日:2024/12/05
中面 例 © TOMY
この記事の画像をもっと見る(8枚)
23 件
てれびまがじんへんしゅうぶ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga