恐竜学者を目指そう! 「化石の時代背景の見分け方」を小林快次先生が解説!
【MOVE生きもの相談室】子どもたちから集まった生きものにまつわる質問に答えます!
2022.10.14
MOVE読者から恐竜学者・小林快次先生に質問!
子どもたちの“生きもののふしぎ”に専門家が答える「MOVE生きもの相談室」。
今回は恐竜学者の小林快次先生が登場です!
MOVE「恐竜」の読者からの質問に、監修者の小林快次先生が答えてくれました。
知れば知るほど、謎が深まる恐竜のおもしろさを体験してみよう。
この記事は「恐竜2 最新研究」掲載の「教えて、小林先生! 恐竜についての7つの質問」から一部抜粋したものです。
Q 「発掘した化石のどこを見れば、どの時代の恐竜かわかるのですか?」
化石自体からではなく、
化石が見つかった周囲の状況からわかっていきます。
「恐竜の化石からは時代はわかりません。恐竜の化石が見つかった地層や、その前後の地層から、貝類やアンモナイト類の化石、花粉の化石などが見つかれば、地層の時代がわかるので、恐竜の生きていた時代もわかります。
貝類やアンモナイト類など、時代がわかる化石を示準化石(しじゅんかせき)といいます。
また、地層に火山灰が含まれていれば、火山灰にふくまれる放射性同位元素を利用して、年代測定をすることもできます。たとえば、カリウム40というカリウムの放射性同位元素は、何億年という時間をかけてアルゴン40にかわっていきます。アルゴン40がどれくらい増えたかを測ることで、年代測定ができるのです」