バクアゲるぜ! 『ブンブンジャー』 爆上野球戦隊ブンブンジャーがブンブンジャーロボ119で炎の豪速球に挑む!
スキマ時間で読む! 『爆上戦隊ブンブンジャー』ストーリーと見どころポイント【第23話】
2024.08.04
グローブから誕生した苦魔獣グローブグルマーが野球少年を襲う!
さすが地域密着型の巡査であるが、ジョウは高校時代、野球部に所属し青春を白球に捧げていたのだという。
グラウンドで少年たちにノックをし、守備練習をさせていたジョウだったが、その練習風景を眺めていたのが例によってサンシーターの3人だった。
イターシャはベンチに置かれていたグローブを手に取りイグニッションキーを挿入、たちまち苦魔獣グローブグルマーを誕生させてしまう。
グローブグルマーはグラウンドに乱入し、少年たちに勝負の世界の厳しさを教えてやると身体から波動を発射、それを浴びた少年たちは悲鳴を上げながらうずくまってしまった。
どうせ負けるのだと悲観する少年、あるいは野球なんてつらくてやめたいと言う少年たちの悲鳴はギャーソリンに変わり、それをグローブグルマーが吸収していくのだ。
絶望する少年たちの姿に決然と立ち上がったジョウだったが、グローブグルマーの鋼鉄ノックがジョウを襲った!
……と、そこへ駆けつけたのはブンレッド=範道大也(ハンドウタイヤ)をはじめとするブンブンジャーの4人だ。
ブンオレンジ=振騎玄蕃(ブレキゲンバ)が鋼鉄の玉を弾いて少年たちを庇い、ブンレッドはキックでグローブグルマーを吹き飛ばす。
ブンブンジャーが少年たちに避難するよう示唆し、グローブグルマーと対戦しようとしたそのとき、ジョウがストップをかけた。
野球を悪事に利用することが許せないジョウは、なんとグローブグルマーたちに向かって野球で勝負をしろと言い放ったのだ。
ジョウの申し出にサンシーターたちは興味津々、ブンレッドたちは戸惑うものの、成り行き上、ジョウに従うことにした。
脅威のワンサイドゲームにブンブンジャーの逆転なるか?
そろったメンバーの打順とポジションは……1番サード・鳴田射士郎(メイタイシロウ)、2番ショート・サキト、3番ピッチャー・ジョウ、4番ファースト・タイヤ、5番キャッチャー・ゲンバ、6番セカンド・志布戸未来(シフトミラ)、7番センター・ブンブン、8番レフト・ビュンディー、加えて未経験ながら呼ばれてしまった9番ライト・細武 調(サイブシラベ)といった顔ぶれだ。
ハシリヤンベンチにはキャノンボーグが監督としてどっかり座り、負けたら全員改造するぞと威圧している。
ハシリヤンの1番バッター、デコトラーデがバッターボックスに入った。
真っ向勝負がセオリーのジョウは、全球ど真ん中のストレートだと、渾身の一球を投げ込む。
デコトラーデが打った球はボテボテのセカンドゴロだったが、セカンドのミラがこれを弾いて一塁はセーフとなる。
さらにデコトラーデに代わって代走に出たヤイヤイ・ヤルカーがいきなり盗塁、タイヤがあわててセカンドにボールを投げるも、ヤルカーは目にも留まらぬ速さで一気にホームへと駆け込んだ。
これで終わりかと思いきや、ヤルカーはさらに2周目を走り出した。
キャノンボーグ曰く、ハシリヤン野球特別ルールを導入し、アウトになるまでは何回でもダイヤモンドを回ってもよいというのだ。
タイヤたちは必死にヤルカーを追いかけ回し、ようやくゲンバがホームベースでタッチした。
2番バッターはグローブグルマーだ。
ジョウが投げた球はピッチャー返しとなり、打球は火の玉となってジョウを直撃、その衝撃で外野まで吹っ飛ばされ気を失ってしまう。
意識が戻ったジョウがふとスコアボードを見ると、9回表で118対0という驚くべき点差!
ヤルカーの疾走とグローブグルマーの豪速球と変化球の前にタイヤたちは為す術もなかったのだ。
疲弊する一同を前に、シラベは試合続行か止めるかを決めろとジョウに迫った。
しかし、タイヤの助言もあり最後まで諦めない不屈の闘志があれば勝負はわからないと、闘志を取り戻したジョウは試合続行を決意する。
9回裏の逆転を狙い、ジョウたちは爆上野球戦隊ブンブンジャーにチェンジして試合に臨むのであった。