ここがすごいぞ! 『キングオージャー』 意のままに民を操るヒルビルの能力に6王国は大混乱!

スキマ時間で読む! 『王様戦隊キングオージャー』ストーリーと見どころポイント【第29話】

テレビマガジン編集部

宇蟲五道化のゴーマの入れ替わりの術に王様たちが翻弄された第28話に引き続く第29話を、TELEMAGA.netが独自の視点で注目した「見どころ」と、本作ならではの「要チェックポイント」を紹介、本エピソードの魅力をあらためてピックアップ!

側近たちの攻撃に倒れた王たち!

人を操る能力をもつ宇蟲五道化のひとり、ヒルビル  ©テレビ朝日・東映AG・東映 PHOTO/講談社
前回、宇蟲五道化のひとり、ゴーマの術によって、王たちの精神が入れ替わってしまいました。

しかし、王様たちは翻弄されつつもお互いの国を知り、思わぬ形で王様戦隊の結束が強まりました。

逆転勝利かと思いきや、側近たちがまさかの裏切り、王様戦隊に向かって攻撃を仕掛けてきたのでした。

王たちは倒れ、唯一攻撃をかわしたジェラミーは側近たちに詰問します。

すると我に返った側近たちは、倒れている王たちに気づき、いったい何が起こったのかと、自分たちがしたことを一切覚えていないようです。

倒れた王たちはイシャバーナ・フラピュタル城の医療スペースへと運ばれ、そこでジェラミーはあらためてゲロウジームにどうしてこうなったのか、その事情を問いました。

ゲロウジームの話ではジェラミーを追ってイシャバーナにやってきたところ、催眠状態の側近たちと出会い、さらに宇蟲五道化のひとり、ヒルビル・リッチが現れて「ギラを斬って」と耳打ちされてから記憶がなくなったのだということでした。

どうやらヒルビルには命令を聞かせる能力があるようです。と、話を聞いたところ、ジェラミーの前に突然、ヒルビルが姿を現したのです。

ジェラミーは王鎧武装してスパイダークモノスに変身し、ヒルビルと交戦、ゲロウジームは隙を突いてヒルビルの背後にまわって羽交い締めにして動きを止めます。

今だとばかり、剣を振るおうとしたジェラミーでしたが、どうしたわけか寸前のところでその手を止めてしまいました。

ジェラミーが攻撃を止めたのはやさしさのせいなのでしょうか? 逃げ去ったヒルビルは、人々の疑念と不安をくすぐっただけだと話していましたが……。

民たちを思うがままに操る宇蟲五道化のヒルビル!

ジェラミーの真意を知る王様戦隊たちは、ヒルビルに怒りの猛攻を加える  ©テレビ朝日・東映AG・東映 PHOTO/講談社
その後ヒルビルはンコソパに現れ、ヤンマ・ガスト配下のアッカの耳元で「キミの敵を倒して」と囁きます。するとアッカは突然他国に対し敵意を抱き、総長の仇をとるのだと勇み出します。

同じくヒルビルは各国で暗躍し、多発的に暴動が発生、ンコソパの牢にはモルフォーニャが、ゴッカンの牢にはシオカラが、トウフの牢にはセバスチャンが捕らわれています。

国を問わず怪我人の治療にあたっていたイシャバーナにもヒルビルが現れ、ヒメノの側近クレオが上司のエレガンスに反駁し、他国の怪我人を追い出しにかかります。

医療ポッドから数日ぶりに目覚めたヒメノは、縛られたカグラギの側近クロダがナイフを持ったクレオに襲われそうになっている場に遭遇、異変を察知します。

また、同じく治療を終えたカグラギもヤンマもギラも、たった1週間で6王国の国交が完全に断絶したことを知り、皆、愕然としていました。

リタがゴッカンの牢につながれていたシオカラに事情を聞くと、まったく記憶がないとのこと。他の側近からも同様の証言を得ていたリタは、やはり何者かが民を操っていると確信します。

ジェラミーとの連絡は途絶えていましたが、ギラは6王国平和会議を緊急で開くことを王たちに提言、会議の結果、驚くべき作戦が遂行されようとします。

それは、ギラたち王がバカの王様になる、という作戦でした。

筋書きはこうです。身勝手なワガママでチキューの富を独り占めしようとした王たちの野望に気がついた側近たちが民を救うべく王たちに剣をふるったことにして、側近たちは英雄となり、皆の反乱で目が覚めた王たちは改心して王の座を側近たちに譲るというものです。

王様が悪者になってしまうのはダメだと拒む側近たちをなだめ、ギラ、ヤンマ、ヒメノ、カグラギ、リタはチキューの民たちに向けて「王様戦隊暗殺未遂事件」を筋書きどおりに語ろうとしました。

ギラがその先を話そうとしたそのとき、ジェラミーが放った蜘蛛の糸が飛んできて5人の口を塞いだのです。

そして驚くべきことに、ジェラミーはすべての黒幕は俺だと話し出したのです。さらに、ゲロウジームが側近たちの姿に擬態しながら、王たちを斬ったのはすべて自分だったのだと言うではありませんか。

すべてはチキューを支配するためだったと語るジェラミー。しかし、これはジェラミーが一計を案じたうえでの行動だったのです。ジェラミーが何を考えているのか王たちも察知しました。

バグナラクを悪者に仕立て、王様戦隊が自分を倒せばそれで丸く収まるとジェラミーは考えたのです。
次のページへ 悪の汚名をかぶることとなったジェラミー!
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