魔法とプリキュアには親和性がある!? TVアニメ『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』メインキャスト3名が語る「まほプリトーク」第2弾!

『魔法つかいプリキュア!!〜MIRAI DAYS〜』放送開始記念! 豪華声優陣へのスペシャルインタビューVol.2

ライター:小川 聖子

願いを口にすることで叶う魔法は歴代のプリキュアにも通じる

高橋李依さん
写真/大坪尚人(講談社写真映像部)
すべての画像を見る(全9枚)
──後編では、プリキュアシリーズの中でも新鮮だった「魔法」という切り口についてお話しいただければと思います。

高橋 そうですね。「プリキュアで魔法もありなんだ!」というのが、私が最初にオーディションに参加したときに思ったことでした。

肉弾戦が多いプリキュアシリーズから見たら、肉体を使わない魔法というものは、一見縁遠いものに感じたのですが、魔法って、願いを口にすることで発動するんですよ。

前作には、「素直な言葉は力になる……」といったことを、みらいのおばあちゃんが教えてくれるシーンがあるのですが、まさにそのとおりで。

叶わないと思えることでも口にしてみる大切さは、前作のラストに回収されましたが、振り返ってみれば、歴代のプリキュアたちもみんな、願いや希望はしっかりと言葉にしているんですよね。

だから、実はプリキュアと魔法はとても親和性があったんだと気が付きました。魔法があることで、キャラクターたちが願いを口にすることにフォーカスできたなって。

もちろんバトルでは、魔法オンリーではなく、肉弾戦も多かったですが(笑)。

堀江 そうですね。前作のリコは、魔法があまり上手く使えないというところから始まりました。

そのことからもわかるように、魔法界における魔法も、そんなに簡単に使えるものではないんですよね。

ナシマホウ界、つまり私たちの世界で言えば、例えば科学のように……ちゃんと勉強したり、スキルを磨かないと使えない、そんなところも面白いと思いました。

高橋 魔法で動物とは話せるけれど、石みたいな、生き物でないものとは話せない、という線引きもあったんですよね。

早見 ゼロからは生み出せない、というのもありますね。

高橋 そうそう。いつだったか、リコがテレビを消しちゃったことがあったじゃないですか。

堀江 あった! 画面を消すつもりでテレビに「消えなさい」と言ったら、テレビごとなくなっちゃって(笑)。そうなってしまうと、もう「テレビを出す」ということはできないんですよ。

高橋 もう1回買いに行くことになっちゃって(笑)。

堀江 魔法は万能でなく、結局は「使う人による」というところが私たちの世界と同じだと気づかせてくれますよね。

早見 まさにおふたりが言ったとおりのことを私も感じます。もしプラスするとしたら、前作と今作では、魔法の使い方が少し違うところでしょうか。

今作のほうが、魔法を使う回数が多いんですよね。これは、脚本の村山(功)さんがおっしゃっていたことですが、前作はあえて肉弾戦を多くしていたところを、今回はふたりの魔法の練度が高まっていたり、過去から積み重ねがあったりということで、あえて魔法を頻発する形にしているのだとか。

魔法が自然なものになっていて、お互いとの連携もスムーズだったりするところに、絆や成長も描かれているのだと思いました。

高橋 今作の魔法の描写では、リンクルストーンそれぞれの効果を活かした戦いもあるので、戦闘シーンが好きな方にも楽しんでもらえそうです!
次のページへ モフルンを連れて歩く大学生のみらいが愛おしい!
30 件