ねんど作家森井ユカさんに聞く! 子どもと楽しくねんどで遊ぶ方法&テクニック

親子で一緒にねんどに触れてみよう!

ライター:飯島 房枝

ねんど造形作家の森井ユカさん
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ねんど遊びを親子で一緒に楽しむ方法を森井ユカさんに教えていただきました!

森井ユカさんは、ねんどでさまざまな作品を作っています。
©Pokémon. ©Nintendo/Creatures Inc./GAME FREAK inc.
どれも素敵な魅力にあふれていますね。

ご家庭でもすぐに実践できる、子どもがねんど遊びを大好きになるコツを伺いました。

ねんど遊びは、子どもにとって大事!?

──子どもにとって、ねんどで遊ぶのはどんな意味があるのでしょうか?

森井ユカ:ねんどを使って何かを作ることは、子どもの成長にとって大事なことです。物を直接触ることで、手の感覚が脳を刺激して考える力がつき、子どもの創作意欲が高まります。ねんど以外でも、砂遊びなどを通して手を使うことは、子どもの成長プロセスとして大事にしてあげてください。

──子どもにおすすめのねんどは、ありますか?

森井ユカ:こむぎねんどは、やわらかいので小さな子どもでも扱いやすいです。色もきれいなので、楽しく遊べると思います。また、こむぎと塩で作られているので、うっかり口に入れてしまっても安心です。塩の味がとても濃いので、子どもが口に入れてもすぐに出してしまうので誤飲防止にもなっています。

こむぎねんどを使った基本のテクニック!

──ねんど初心者でもすぐに実践できるねんどの扱い方を教えていただけますか?

森井ユカ:ねんどは、まずよくこねてください。こねればこねるほど、柔らかくなりねんどが扱いやすくなります。
ねんどは、しっかりとこねる!
森井ユカねんどをよくこねたら、ねんどをまるめます。まるめることで、表面がツルツルになり、出来上がりの作品にしわなどがつきにくくなりきれいな仕上がりになります。
こねたら、まるめる!
森井ユカねんどをまるめて、きれいな丸を作ってからねんどをいろいろな形に変化させていきましょう。
丸からうずまき!
丸からお花!
森井ユカ:まずは、ねんどをまるめるところからスタートしてください。丸いねんどを伸ばしたり、平らにすることでいろいろな作品が作れるんです。

また、ねんどを扱うときに早く作ろうとせずにゆっくり扱うことも大事なポイントです。ねんどを伸ばすときなども、急にひっぱったりするのではなくゆっくり伸ばすことで途中でちぎれてしまったりしませんよ。

ねんど遊びに特別な道具は必要なし!

──ねんど遊びをするときにどんな道具を用意したら良いですか?

森井ユカ:ねんどは手を使って扱うものなので、私がねんど作品を作るときはほとんど道具は使っていません。親子でねんど遊びをするときも特別な道具を準備する必要はありません。ご家庭にあるもので十分に楽しめます。
身近なものを使ってねんど遊び
定規を使ってみましょう!
つまようじを使ってみましょう!
フォークを使ってみましょう!
森井ユカ自分の手と身近なものだけで楽しめるのもねんどの魅力です。親子で工夫をしてねんど遊びを楽しんでみてください。

ねんど遊びを親子のコミュニケーションツールに活用!

──子どもと一緒にねんど遊びをするときに大事なことはなんだと思いますか?

森井ユカ:子どもに自由に作らせることが大事だと思います。私がねんど教室などで教えるときも、ねんどの扱い方は教えても、これを作りなさいとかは言いません。見本どおりに作ることにこだわらないほうが、独創的で良い作品が出来上がると思っています。子どもは、ねんどを手に取れば勝手に何かを作り始めます。

ねんど遊びは、教えるのではなく一緒に楽しむことがポイントだと思います。
──子どもの作ったものについ口を出してしまいたくなります。どう対処すれば良いでしょうか?

森井ユカ:子どもがりんごを作ったときに赤以外の色でりんごを作ることもあります。りんごは、赤であると決めるのではなく子どもの思うように作らせるのが大事だと思います。出来上がったりんごが赤くなくても、手を出したり、口を出したりしないであげてください。

子どもの作ったものを肯定した上で、私の作るりんごはこうかなと言ってご自身の思うりんごを別に作ってみてはいかがでしょうか?子どもの思うりんご、大人の思うりんご、それぞれ別の作品をコミュニケーションを取りながら一緒に作って楽しんでください。
──子どもとねんど遊びをするときにどんな声かけをすれば良いでしょうか?

森井ユカ:ポジティブな声かけであればどんな言葉でも良いと思っています。食べ物だったら「おいしそう!」とか、「もう1個作って!」なども子どもの創作意欲が燃えるのではないでしょうか。

「上手にできたね、写真に撮っていい?」と言ってみるのもおすすめです。子どもも褒められてうれしいですし、作品も写真として残してあげることができます。

私自身が子どものころ、出来上がった作品を見て親から褒められ嬉しかったことは今でも覚えています。褒めてあげる一言の声かけはとても大事だと思います。ぜひ、たくさん褒めてあげてください。
ねんど遊びをするときは、複数人数で行うのがおすすめです! コミュニケーションをとりながら作ることで想像力が広がります。親子でお話ししながらねんど遊びをして、子どもの力を伸ばしていってあげてください。

こむぎねんどの付録がついた「おともだち2・3月号」が好評発売中!

おともだち2・3月号
発売日:2022/12/26   価格:1280円(税込み)
ねんど造形/森井ユカ 撮影/大坪尚人
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もりい ゆか

森井 ユカ

Yuka Morii
立体造形家・デザイナー

立体造形家・デザイナー 桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。東京造形大学 大学院修了。ユカデザイン代表。桑沢デザイン非常勤講師・自由大学講師。第7回東急ハンズ・ハンズ大賞入選を機に立体造形家に。1996年テレビ東京「TVチャンピオン」粘土細工王選手権優勝。90年代からは雑貨コレクターとしても活動を開始し、代表著作に『スーパーマーケットマニア』シリーズ(講談社)がある。

立体造形家・デザイナー 桑沢デザイン研究所リビングデザイン科卒業。東京造形大学 大学院修了。ユカデザイン代表。桑沢デザイン非常勤講師・自由大学講師。第7回東急ハンズ・ハンズ大賞入選を機に立体造形家に。1996年テレビ東京「TVチャンピオン」粘土細工王選手権優勝。90年代からは雑貨コレクターとしても活動を開始し、代表著作に『スーパーマーケットマニア』シリーズ(講談社)がある。

いいじま ふさえ

飯島 房枝

Fusae Iijima
ライター

1980年神奈川県生まれ。和光大学卒業。講談社の幼児雑誌「おともだち」や「たのしい幼稚園」などから出版される雑誌や絵本などの構成を担当。得意分野は工作など細かい作業。

1980年神奈川県生まれ。和光大学卒業。講談社の幼児雑誌「おともだち」や「たのしい幼稚園」などから出版される雑誌や絵本などの構成を担当。得意分野は工作など細かい作業。