つくえの下のとおい国

著:石井 睦美   絵:にしざか ひろみ  

発売日 2017/10/18
価格 定価:1,540円(本体1,400円)
ISBN-13 9784062207850
判型 A5変型
ページ数 226ページ

おじいちゃんの書斎の机は「トホウ・モナイ国」とつながっていた! 現代児童文学界をリードする作家の一人、石井睦美が手がける本格童話作品。幼い姉妹を主人公に、おじいちゃんの書斎という身近な場所からファンタジーの世界が広がっていきます。それは、荒唐無稽なようでいて、どこかで見たことのあるような世界。なつかしくて新しい、現代の「不思議の国のアリス」のようなファンタジー童話です。


 6歳のマナと、5歳のリオの姉妹は、おじいちゃんの書斎が大好きでした。といっても、本を読むわけではありません。この部屋で遊ぶと、なにをしても、まほうがかかったみたいにおもしろくなるのです。
 ある日、おじいちゃんのつくえの下で、二人がでたらめな歌を歌っていると、「トホウ・モナイ国」から来たモモジョという、ピンク色の毛糸のかたまりのようなものがあらわれます。
 「来たければ来い。来たくなければ来なくていい」と言って、壁にすいこまれていくモモジョ。マナとリオも、壁のなかにはいっていきました。その先にひろがっていたのは、初めて見るような、どこかで見たことのあるような、ふしぎな世界だったのです--。

 現代児童文学界をリードする石井睦美が手がける本格童話作品。幼い姉妹を主人公に、おじいちゃんの書斎という身近な場所からファンタジーの世界が広がっていきます。それは、荒唐無稽なようでいて、どこかで見たことのあるような世界。なつかしくて新しい、現代の「不思議の国のアリス」のようなファンタジー童話です。

書店員さん推薦コメント
★マナがいろいろなポイントに「気づきつつ」お話が進んでいくので、もしかしたら普段はあまりファンタジーを読まない、少し苦手と思っている子でも楽しめるんじゃないかな……と感じました。魅力的なキャラクターばかりでうっとりです。(ジュンク堂書店藤沢店 鈴木沙織さん)
★とても懐かしい。自分もマナとリオのように、小さいころ、よく机の下にもぐりこんでいたことを、そしてその中で、やはり絵本をよんでいたことを思いだしました! あのときには気づかなかったけれども、そこには、自分の「トホウ・モナイ国」があったんだと感じました。(書泉ブックタワー 江連聡美さん)
★字を追うことで内容を理解したつもりになっているのは、大人になったからでしょうか。そう思いながら先入観をとっぱらってもう一度読んでみると、モモジョのピンク色や色とりどりのメモワルの木が私にも見えてきました。(長谷川書店ネスパ店 永島幸世さん)
★近くにあるのに手を伸ばしても届かないような世界「トホウ・モナイ国」の住人たちが語る言葉はたちは子どもだけではなく、私たち親の世代の心にも響いてくる、どこか懐かしい心地よさがある。(文教堂書店青戸店 青柳将人さん)

1 おじいちゃんのつくえ 2 モモジョがあらわれて消える 3 モモジョがふたたびあらわれ、フムフムがあらたに登場する 4 ウソとホントとタノシイとウレシイ 5 巨大なくつの正体は 6 マナ、知らない世界を思いだす 7 話す枝と閉じられた目 8 お城へ

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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