ああ無情

著:ビクトル・ユーゴー   訳:塚原 亮一  

発売日 2011/01/18
価格 定価:1,540円(本体1,400円)
ISBN-13 9784062835671
判型 四六
ページ数 306ページ

悲惨な運命と不屈に闘う男の感動のドラマ
「これはおどろいた。前科者を泊めてくださるとは!」偉大な司教の愛が、ジャン=バルジャンを救った。
冒険、正義、愛情、涙と笑い――世界の名作にドキドキ、ワクワク

この物語(原題「レ=ミゼラブル」)は、19世紀前半のフランスが舞台の作品です。作者ビクトル=ユーゴーは、フランス革命以来の伝統である自由主義を踏みにじろうとするルイ=ナポレオンに反対して、19年間も国外に追放されていましたが、この間に数多くの作品を発表しました。5年の年月をかけて1862年に完成した、この作品もその1つです。発表以来、この物語は広く世界じゅうの人々に深い感動を与えてきました。それは、作者の創造した2人の中心人物――ジャン=バルジャンとミリエル司教の愛と正義、それらを実現するための勇気ある行動を通して、私たちに人間の理想を示しているからです。

世界中で少年少女に愛されている文学作品は、21世紀の日本の子どもたちに、国際人として欠かせない教養をもたらします。楽しく読みながら世界各国の歴史や文化も学べる、興奮と感動の「世界文学全集」の決定版です。

<目次より>
1.ミリエル司教
鍵のない家/旅の男/宿屋を追われて/あたたかいもてなし/銀の燭台/十九年ぶりの涙
2.ファンティーヌ
村の宿屋/ワーテルローの戦場/マドレーヌ市長のふしぎ/ジャッキのジャン/ジャベール警部/もう一人のジャン/法廷のマドレーヌ/ファンティーヌの最期
(以下略)

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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