６歳に贈る「絵本ナビ」が厳選する　「卒園おめでとう！」の絵本３選

年間2000万人が利用する絵本情報サイト「絵本ナビ」の編集者が選ぶおすすめの絵本や児童書を季節のテーマに合わせて紹介していくこの連載。たくさんの絵本や児童書の中から、絵本のプロが選んだとっておきの３冊をご紹介します。

第19回３月の前半は、卒園を祝う絵本をご紹介します。

保育園や幼稚園に通っている年長のお子さんにとって、３月は卒園の季節ですね。

いっぱい笑っていっぱい泣いて、みんなとっても大きくなりました。できなかったことができるようになったり、小さなお友だちに優しくできるようになったり……。

楽しかった日々を振り返りながら、子どもたちの成長を再発見できる３冊です。

卒園を迎える幼稚園の子どもたちが、ひとりひとりの個性を大切に、だれもが主役になれるんだよ、というメッセージをこめて描かれています。

見返し（本を開いていちばん最初のところ）に、名前を書くスペースがあります。「もうすぐ　いちねんせいになる　○○ちゃんへ　そつえんおめでとう！　○○より」と書かれています。贈りたい相手のお名前と贈り主のお名前を書き入れて、卒園の記念に贈ることができます。

ななこちゃんと、ようちえんのお友だちとの思い出の場面が描かれます。どろだんご名人、周りを楽しくさせる子や力持ちの子……。それぞれの個性が大切に描かれ、愛らしい表情には大人もキュンとしてしまいます。

この絵本を読む子どもたちもきっと、自分のお友だちや先生のこと、そして園での生活が鮮やかに思い出されることでしょう。

絵本の最後、卒園式で先生から子どもたちに向けた言葉がとても素敵です。ぜひゆっくり味わってみてくださいね。

服が小さくなったり歯が生えたり、目に見えることもあるけれど、我慢できたり、自分より小さな人に優しくなれたり、大きくなったなあって思えることがいっぱいあります。

成長のよろこびを実感できる絵本です。

「大きくなったね」どんどん大きくなる子どもたちに向かって、私たち大人は言わずにはいられません。

でも、子どもたちはどう感じているのかな。大きくなるって、どういうことなのかな。この絵本は、一緒に考えてくれます。

「ようふくが　ちいさくなるってこと」「ちいさなひとに　やさしくなれるってこと」

昨日より今日、今日より明日、心も体もぐんぐんと成長している子どもたち。卒園のタイミングにもぜひ読んであげてほしい一冊です。

卒園の日。なかなか眠れないゆうきくんは、通園バッグたちが開く「おめでとうかいぎ」にスペシャルゲストとして招待されます。

そこで待っていたのは、赤ちゃんのときからゆうきくんを見守ってきたものたちでした。

ワクワクとドキドキでいっぱいの、新１年生を応援する絵本です。

ゆうきくんが赤ちゃんだったときの思い出を語るお洋服や哺乳瓶、はじめての靴。ゆうきくんを見守ってきたものたちの愛情と溢れんばかりのエールに、絵本を読んだ子どもたちも背中を押され、新しい旅立ちが楽しみになるに違いありません。

絵本を読んだ後、子どもたちが赤ちゃんのときに使っていたものやお世話になったものの思い出話を親子でできるといいですね。

もうすぐ１年生になる、年長の子どもたち。新しい生活にわくわくしながらも、少し不安になったりすることもあるかもしれません。

卒園まで、残りわずか。ご紹介した絵本を一緒に読みながら、「こんなに大きくなったね、すごいね」とお子さんに伝えてみませんか？　お兄さんお姉さんになった自分に自信をもって、小学校生活に向かうことができるかもしれません。

お子さんを大切に思い、成長を喜ぶパパ・ママの気持ちもきっと伝わるはず。初めての「卒業」の時期におすすめの絵本です。

レビューは絵本ナビサイトからの抜粋です。

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